三人の精霊と俺の契約事情
彼女たちの夢③
「何ーー 今の音と誰の悲鳴? 何が起きてるの」
ルナの表情は曇り不安で顔色が冴えなくなっている。
再びーー 凄まじい爆音が森を振動させる。
また悲鳴や叫び声が森を包む・・・。
「ねえ、何なの? 何が起きてるの」
対戦相手のチームが堪らずルナに駆け寄り事情を知りたがっている。
しかし、ルナも首を振り分からないという様子だ。
「・・・とにかく今は、落ち着いてみんなで一箇所にあつまっーーーー」
「ルナ!!・・・・・うしろ・・・」
ルナが落ち着かせようと思いみんなに声をかけているとミリアが青白い顔でまるで見てはいけない物を見たような表情をしていた。
「えっ?? 何?」
ルナは背後を振り返るとそこには居てはいけない者が鼻息を荒くしていたーー
紫色の肌に目は血走り、二本の小さな角を生やしコウモリのような翼に尻尾が生えている。 犬のお座りのような格好で木の枝に座っていた。
「精霊まだこんな何処にもいたゾ」
「報告、ホウコク、ほうこく」
「ーーーー!!」
怯える精霊たち、初めて遭遇し恐怖に駆られ身動きすら出来ずみんなで固まり震える事しか出来ないでいる。
「・・・悪魔族・・・」
ルナは恐怖を必死に抑え冷静に努めようと必死だった。
もし、此処で自分まで怯えみんなと震えて泣き叫んでいても何も状況を変えられない。
自分がしっかりしなきゃ。
それは成績優秀で歴代の精霊の中でもトップクラスの才能があるからでも、プライドとかでもなくただ単純にーー。
「大切な者が自分の背後にいるならそれを守るのが私の役目よ」
ルナはみんなの前に立ち魔力が解放する。
その凄まじい魔力に悪魔族だけでなくリサ達学生までもが驚くほどだ。
「ぐっ・・・ただですら凄まじい魔力なのによりによって、 光属性とは」
「報告、ほうこく、ホウコク、援軍ヨブ」
悪魔族の二体は、ルナの魔力の前に迂闊に近寄れずにいた。
「ここは、私が時間を稼ぐ。今のうちにみんな逃げてーー」
「嫌よ! ルナを置いて行けない。私も残るわ」
ルナが一番守りたいと思っていた何よりも大切な人が自ら危険に晒そうとしている。
「駄目!逃げてお願いミリア・・・」
「嫌よ! ルナを置いて行けないよ。ルナが残るなら私も残るわ」
涙目になり必死にルナに食い下がるミリア。
「・・・ミリア」
一緒にいたいと言ってくれる事が何よりも嬉しかった。
その天才的な才能と頑固な性格な故に、周りから近寄り難い存在と思われていた。
なので友達など今まで一人もいなかった。
ミリアと出会いそれは変わったーー。
ミリアは、どんな時も一緒に居てくれた。
周りから反感を買っても必ずルナを庇い相手をフォローしお互いを気遣ってくれた。
何よりもルナにとって初めて心から友達と呼べる存在だった。
「ルナが残るなら私も残る! 友達を一人にできない」
「みりあ」
嬉しくて、嬉しくて、ルナは涙を流した。
自分と同じことを、自分の守りたいと思ってた人が全く同じことを言ってくれた事がルナにとって何より嬉しいことだった。
「ルナは一人じゃない。私もいるわ」
「うん。ミリアみんなを守ろう」
ルナの隣にミリアも立った。
二人はお互いの顔を見合わせ微笑む。
「他の人たちは私達が時間を稼ぐ隙に逃げて先生たちに連絡をお願い」
ルナが別のチームの学生に指示を伝える。
「分かったわ、みんな退却する準備して」
そういうとみんなそれぞれ配置についた。
ルナ達が相手の出方を伺っている最中に悪魔族は援軍を寄越していた。
二体だった悪魔族は5体になりそこにはとんでもないバケモノが現れた。
「これは、これはまだこんなにたくさんの精霊が居たのですカ。生け捕りデスネ」
「御意。サタン様」
肌が紺色、目は赤く、とがった耳を持ち、とがった歯を有する裂けた口を持ち、頭部にはヤギのような角を生やし、とがった爪の付いたコウモリのような翼に尻尾が生えている。手には三又に割れた槍を持っている。
そう、悪魔 サタンだった・・・。
ルナの表情は曇り不安で顔色が冴えなくなっている。
再びーー 凄まじい爆音が森を振動させる。
また悲鳴や叫び声が森を包む・・・。
「ねえ、何なの? 何が起きてるの」
対戦相手のチームが堪らずルナに駆け寄り事情を知りたがっている。
しかし、ルナも首を振り分からないという様子だ。
「・・・とにかく今は、落ち着いてみんなで一箇所にあつまっーーーー」
「ルナ!!・・・・・うしろ・・・」
ルナが落ち着かせようと思いみんなに声をかけているとミリアが青白い顔でまるで見てはいけない物を見たような表情をしていた。
「えっ?? 何?」
ルナは背後を振り返るとそこには居てはいけない者が鼻息を荒くしていたーー
紫色の肌に目は血走り、二本の小さな角を生やしコウモリのような翼に尻尾が生えている。 犬のお座りのような格好で木の枝に座っていた。
「精霊まだこんな何処にもいたゾ」
「報告、ホウコク、ほうこく」
「ーーーー!!」
怯える精霊たち、初めて遭遇し恐怖に駆られ身動きすら出来ずみんなで固まり震える事しか出来ないでいる。
「・・・悪魔族・・・」
ルナは恐怖を必死に抑え冷静に努めようと必死だった。
もし、此処で自分まで怯えみんなと震えて泣き叫んでいても何も状況を変えられない。
自分がしっかりしなきゃ。
それは成績優秀で歴代の精霊の中でもトップクラスの才能があるからでも、プライドとかでもなくただ単純にーー。
「大切な者が自分の背後にいるならそれを守るのが私の役目よ」
ルナはみんなの前に立ち魔力が解放する。
その凄まじい魔力に悪魔族だけでなくリサ達学生までもが驚くほどだ。
「ぐっ・・・ただですら凄まじい魔力なのによりによって、 光属性とは」
「報告、ほうこく、ホウコク、援軍ヨブ」
悪魔族の二体は、ルナの魔力の前に迂闊に近寄れずにいた。
「ここは、私が時間を稼ぐ。今のうちにみんな逃げてーー」
「嫌よ! ルナを置いて行けない。私も残るわ」
ルナが一番守りたいと思っていた何よりも大切な人が自ら危険に晒そうとしている。
「駄目!逃げてお願いミリア・・・」
「嫌よ! ルナを置いて行けないよ。ルナが残るなら私も残るわ」
涙目になり必死にルナに食い下がるミリア。
「・・・ミリア」
一緒にいたいと言ってくれる事が何よりも嬉しかった。
その天才的な才能と頑固な性格な故に、周りから近寄り難い存在と思われていた。
なので友達など今まで一人もいなかった。
ミリアと出会いそれは変わったーー。
ミリアは、どんな時も一緒に居てくれた。
周りから反感を買っても必ずルナを庇い相手をフォローしお互いを気遣ってくれた。
何よりもルナにとって初めて心から友達と呼べる存在だった。
「ルナが残るなら私も残る! 友達を一人にできない」
「みりあ」
嬉しくて、嬉しくて、ルナは涙を流した。
自分と同じことを、自分の守りたいと思ってた人が全く同じことを言ってくれた事がルナにとって何より嬉しいことだった。
「ルナは一人じゃない。私もいるわ」
「うん。ミリアみんなを守ろう」
ルナの隣にミリアも立った。
二人はお互いの顔を見合わせ微笑む。
「他の人たちは私達が時間を稼ぐ隙に逃げて先生たちに連絡をお願い」
ルナが別のチームの学生に指示を伝える。
「分かったわ、みんな退却する準備して」
そういうとみんなそれぞれ配置についた。
ルナ達が相手の出方を伺っている最中に悪魔族は援軍を寄越していた。
二体だった悪魔族は5体になりそこにはとんでもないバケモノが現れた。
「これは、これはまだこんなにたくさんの精霊が居たのですカ。生け捕りデスネ」
「御意。サタン様」
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