色彩を宿す者たち〜銀を宿した少女(元青年)は異世界を生き抜く〜

スーノ

第十七話 巨体系統【原初の怪物】と後半戦

ー創華が〈空間庫〉から橙色の長剣を破壊された分を取り出すそして四本を甲羅の水晶の破壊に飛ばし、残りの二本を自分の周囲に浮かべる

ー【原初の怪物】は甲羅の水晶を破壊する長剣を尻尾で狙い攻撃する

しかし、尻尾を牽制していた内の二本の長剣が同時に受け受け止める

二本目は甲羅の水晶を破壊していた長剣の元に牽制していた長剣が向かいその二本で受け止める

三本目も二本目と同じように受け止める、そして尻尾が離れると同時に元の役割に戻っていく、ただし今度は基本二本一組の形にして

ー《黄天魔鎚技》"黄炎鎚撃"
その間に奏が左後足の逆鱗が僅か傷付いている部分を黄炎を纏う戦鎚で叩く

ガチン パキッ

そして、金属同士を打つけたような音が鳴り傷付いていた場所を起点に逆鱗に亀裂が走る

ー【原初の怪物】はその衝撃に気付くも無視して目の前の冷夜に角で切り下ろしにかかる

ー《銀魔導剣技》"銀天瞬撃・二連"
冷夜は紙一重で回避しその角に銀色の斬撃を左から二連続で放つ

カンッ カンッ

硬質な音が二度鳴り角に僅かな傷が付く

ー【原初の怪物】が角を横に薙ぎ冷夜を攻撃する

ー《銀天魔導》"銀氷壁"
跳躍し、足元に銀氷壁を生成して、更に跳躍し角を跳び越える
《銀魔導剣技》"銀天重撃"
そして攻撃が終わった直後の角に接近して、銀色の斬撃を放ちその場から離脱する

ガチンッ

再度硬質な音が鳴り響く

そして【原初の怪物】が冷夜に視線を向け攻撃に移ろとした時

ー《黄天魔鎚技》"黄炎破鎚撃"
奏が濃い黄炎を纏う戦鎚で左後足の逆鱗を破壊し、
ー《金天帝装》"金炎帝装"
《金天剣帝技》"金炎帝極斬"
金炎帝装を纏った春斗が左後足の破壊された逆鱗の部分に白金色の金炎の斬撃を放つ

左後足に激痛が走り悲鳴を上げる

「ーーーーーーー!」

ー《銀魔導剣技》"銀姫天極斬"
その時開いた口に右の魔力を溜めていた打刀から白銀色の斬撃を放つ

【原初の怪物】はその痛みで甲羅の中に閉じ篭り攻撃出来なくなる

その間に全員が集まる








「あれ、どうしよう。このままじゃ倒しきれないよ」

「ん、幾ら攻撃しても再生される」

確かにきりがないこっちがどれだけ追い込んでも甲羅の中に閉じ篭もって回復されたらどうやっても倒しきれない

「でも、尻尾も引っ込んでるし、創華が遠距離攻撃が使えそうな水晶も全部破壊したから考える時間はある」

「そうだな、それに可能性がありそうな方法はいくつかあるんだから」

「それもそうだね、でも何があるにせよ【原初の怪物】の中に入るなり、甲羅から出すなりしないと攻撃出来ないからその方法も考えないと」

「元の入り口、叩いてみる?」

まあ、今はそれが妥当だろうな、みんな納得してるみたいだし

「そうだねそうしようか。あの場所についたら各自、戦える程度に力を残して出来る限り高火力の攻撃をして、それじゃあ、行くよ」

その言葉を、最後に一斉に駆け出した








そして甲羅の上に到着するなり全員が高威力の攻撃をしていく

ー《銀魔導剣技》"銀姫天極斬"
最初に冷夜が白銀の斬撃を放ち

ー《金天剣帝技》"剣帝金極斬"
次に春斗が白金の斬撃を放つ

ー《黄天魔鎚技》"黄炎破鎚撃"
奏が前の二発で入った罅に黄炎の打撃が加え罅を広がらせ

ーその広がった罅に創華が全ての剣を飛ばしこじ開ける
閉じられた入り口はメキメキッという音が周囲に響き渡り開けられた

そして、開けられた入り口に創華の合図と、共に全員が突撃していった








入ったは先はレーザーを放った小型の水晶が乱立していて部屋の中央には鈍色の強い光を放っている巨大水晶が存在し、そしてその前に内に目を持ち宙に浮かぶ大量の灰色の水晶と体を囲うように二個のリングを交差させている巨大で人間の眼球のような水晶が居た

「なに、あれ」

オレはそれを見て思わず声を呻き声のような声を漏らす、何故ならその巨大な水晶眼球が【原初の怪物】と同等の威圧感を放っていたからだ

そして、唐突に現れた【原初の怪物】クラスの敵に混乱している冷夜達にソレが迫る

ー水晶眼球と小晶球がギョロッと一斉に冷夜達を見詰めて灰色の光線を放つ

「ッ、全員、回避ッ!!」
いち早く、混乱から覚めた創華が焦った声で指示を出す

ーその声に冷夜達も混乱から覚め、それぞれ別々に回避する

「春斗と冷夜と奏はデカい目玉を討伐して、私は周囲の水晶球を相手取る!」

光線を回避し終わると創華から指示が飛んでくる

ーその言葉と同時に創華が八本の剣を飛ばし、四本の剣を小型の水晶の破壊に、残りの四本を小晶球の迎撃に向かわせる

そして大乱戦から続く第三ラウンドの幕が切って落とされた

コメント

  • TNTの部屋

    待ってた

    1
コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品