色彩を宿す者たち〜銀を宿した少女(元青年)は異世界を生き抜く〜
第十二話 二度目の探索と三頭巨犬
あの後部屋に帰ってから春斗に次回の探索で【最初の色彩】の二人も同行する事と二人の能力値を伝えて次回の探索をいつにするかを決めその日は眠った
そして後日春斗と奏の顔合わせが終わり探索の日を伝え、その日になった
現在は【原初の怪物】の中で前のとは別の第二層を二手に分かれ探している
チームはそれぞれ
冷夜・奏チーム
春斗・創華チーム
理由としては優秀な遠距離会話の手段があるオレと春斗が分けられ後は前衛と後衛で組んだだけだ。因みに近接戦を主にしているオレだが能力値的には後衛よりの中衛又は遊撃である。
そして探索開始から8時間後。
「見つからない」
「あの時より人数も多いし、範囲も減ってるから5時間もあれば見つかると思ってたんだけどなぁ」
でも、前よりも詳しく探さないといけないから実際はもっと時間がかかるかな?
「あっちと、合流する?」
「それでもいいけどもう少し探してもいいかな?」
「見つかりそうなの?」
「うん、ただの〈直感〉なんだけどね」
わかったと、返事を聞き探索を再開する
更に1時間
『冷夜、見つけたぞ』
『わかった』
「どうしたの?」
「向こうのチームが見つけたらしい」
……さっきの感覚は向こう側のチームがもう少しで見つけるって意味だったみたい
「わかった、いこ」
「うん、春斗の位置は把握してるから今案内するよ」
「お、二人ともこっちこっち」
こちらに気付いたらしい創華が手招きしてきた
そこに向かえば前に見たのと同じ、中を覗けば一面の灰色が広がっている穴があった
でもこの景色見覚えがあるような。確か…
「ここ、探索の開始点と結構近い」
奏が地図を見ながらそう言った
そうか、それなら見覚えがある筈だよ。だってここは…
「それに、一度探索した場所」
「そうなんだよね、実はさっきまでここには何も無かっただけど、急に現れたんだよ」
要するに第二層の出入り口はランダム出現かつ出現場所が分かりにくい所にあると言う事か。それにいくら討伐優先とはいえ一度も見つかっていないと言う事は一度でも発見した人と居ないとダメって事かな?
それならオレと春斗は相当運が良かったって事に…いや、でもあんな敵と戦うハメになったんだから運が悪かったとも言えるしなぁ、まあ、今はその事はどうでもいいかな
「そういえば、春斗達はなんでここに戻ってたんだ?」
「なかなか見つからないから一度、合流しようって話になったんだ」
「それでオレ達の方に向かってる時、あれを見つけたのか」
そう言う事だ、と春斗は頷いた
この会話の後、第二層に挑戦するかどうかの話し合いになり挑む事が決まった。決め手は「次来た時にあるか分からないし、全員が殆ど消耗していない今の内に挑もう」っと創華が言った事だ
「それじゃあ、行くよ」
創華のその声と共に全員が第一層と第二層を繋ぐ穴の中に入って行った
〔条件能力値1650…確認 第二層へ進行可能です。〕
今回は第二層に入ったすぐの所に地面があり、無事に着地できた
「へぇー、これが第二層ね、どこかの洞窟みたいだけど。前もこんな感じだったの?」
周囲は創華の言う通り洞窟だった。ゴツゴツした壁に凸凹の地面、周囲を照らす照明の様に所々に生えた灰色の水晶、後方は壁になっており、前方には通路が続いている
「前回は入った瞬間に宙に放り出されたけど、もっと幻想的な感じだったよ」
「見てみたかったなぁ〜」
倒した後は言葉で表せない綺麗だったと呟き、
「機会があれば描いてみるよ、自信は無いけどね」
「よろしくね」
その返事に練習しとかないと、と思う冷夜だった。
「それじゃあ、そろそろ進もっか。」
創華がそう言ったのがきっかけとなり洞窟を進み始めた
洞窟は進むたびに凸凹でゴツゴツしていた壁や天井、地面が少しずつ平らになっていき完全な平らになる頃には、円形のとても広いドーム状の空間が見えて来た
そしてその空間に全員が入るのと同時に背後の道はまるで幻であったかの様に姿を消し壁になり、一体の怪物が現れた
それは40m程ある巨大な体躯に四肢、竜の尾と三つの犬の頭を持つ怪物、それは冥界の番犬又はケルベロスと呼ばれる存在と酷似した怪物であった
その怪物は冷夜達に気付く、いつでも動けるように体勢を低くし、構える
冷夜達はそれぞれの戦闘体勢を整える
ー《銀天姫装》"銀天姫装"
《固有武装:銀天姫の双剣》
冷夜は銀天姫装を纏い、白銀の美しい刀身を持つ打刀を左右の手に召喚する
ー《金天帝装》"金炎帝装"
《固有武装:金剣帝の大太刀》
春斗は金炎帝装を纏い、白金の鋭利な刀身に金色の柄を持つ大太刀を召喚する
ー《橙装天装》"橙装天装"
《固有武装:橙操の短剣》
〈空間庫〉《橙装操作》
創華は瞳の色が橙色に変化し、橙色の腕輪が両手首に装備され、〈空間庫〉から取り出された十本の長剣の刀身にブレード状の刃が形成される、そして右手に全長50cm程度の橙色の短剣を召喚する
ー《黄天魔装》"黄天魔装"
《固有武装:鍛治王の黄鎚》
奏は黄色のガントレットが装着され、身に付けている装備に黄色の装飾がされる、そして身の丈程ある黄色の戦鎚を召喚する
そして三つの頭を持つ巨犬が地面を蹴る音が聞こえると同時に戦闘が始まった
そして後日春斗と奏の顔合わせが終わり探索の日を伝え、その日になった
現在は【原初の怪物】の中で前のとは別の第二層を二手に分かれ探している
チームはそれぞれ
冷夜・奏チーム
春斗・創華チーム
理由としては優秀な遠距離会話の手段があるオレと春斗が分けられ後は前衛と後衛で組んだだけだ。因みに近接戦を主にしているオレだが能力値的には後衛よりの中衛又は遊撃である。
そして探索開始から8時間後。
「見つからない」
「あの時より人数も多いし、範囲も減ってるから5時間もあれば見つかると思ってたんだけどなぁ」
でも、前よりも詳しく探さないといけないから実際はもっと時間がかかるかな?
「あっちと、合流する?」
「それでもいいけどもう少し探してもいいかな?」
「見つかりそうなの?」
「うん、ただの〈直感〉なんだけどね」
わかったと、返事を聞き探索を再開する
更に1時間
『冷夜、見つけたぞ』
『わかった』
「どうしたの?」
「向こうのチームが見つけたらしい」
……さっきの感覚は向こう側のチームがもう少しで見つけるって意味だったみたい
「わかった、いこ」
「うん、春斗の位置は把握してるから今案内するよ」
「お、二人ともこっちこっち」
こちらに気付いたらしい創華が手招きしてきた
そこに向かえば前に見たのと同じ、中を覗けば一面の灰色が広がっている穴があった
でもこの景色見覚えがあるような。確か…
「ここ、探索の開始点と結構近い」
奏が地図を見ながらそう言った
そうか、それなら見覚えがある筈だよ。だってここは…
「それに、一度探索した場所」
「そうなんだよね、実はさっきまでここには何も無かっただけど、急に現れたんだよ」
要するに第二層の出入り口はランダム出現かつ出現場所が分かりにくい所にあると言う事か。それにいくら討伐優先とはいえ一度も見つかっていないと言う事は一度でも発見した人と居ないとダメって事かな?
それならオレと春斗は相当運が良かったって事に…いや、でもあんな敵と戦うハメになったんだから運が悪かったとも言えるしなぁ、まあ、今はその事はどうでもいいかな
「そういえば、春斗達はなんでここに戻ってたんだ?」
「なかなか見つからないから一度、合流しようって話になったんだ」
「それでオレ達の方に向かってる時、あれを見つけたのか」
そう言う事だ、と春斗は頷いた
この会話の後、第二層に挑戦するかどうかの話し合いになり挑む事が決まった。決め手は「次来た時にあるか分からないし、全員が殆ど消耗していない今の内に挑もう」っと創華が言った事だ
「それじゃあ、行くよ」
創華のその声と共に全員が第一層と第二層を繋ぐ穴の中に入って行った
〔条件能力値1650…確認 第二層へ進行可能です。〕
今回は第二層に入ったすぐの所に地面があり、無事に着地できた
「へぇー、これが第二層ね、どこかの洞窟みたいだけど。前もこんな感じだったの?」
周囲は創華の言う通り洞窟だった。ゴツゴツした壁に凸凹の地面、周囲を照らす照明の様に所々に生えた灰色の水晶、後方は壁になっており、前方には通路が続いている
「前回は入った瞬間に宙に放り出されたけど、もっと幻想的な感じだったよ」
「見てみたかったなぁ〜」
倒した後は言葉で表せない綺麗だったと呟き、
「機会があれば描いてみるよ、自信は無いけどね」
「よろしくね」
その返事に練習しとかないと、と思う冷夜だった。
「それじゃあ、そろそろ進もっか。」
創華がそう言ったのがきっかけとなり洞窟を進み始めた
洞窟は進むたびに凸凹でゴツゴツしていた壁や天井、地面が少しずつ平らになっていき完全な平らになる頃には、円形のとても広いドーム状の空間が見えて来た
そしてその空間に全員が入るのと同時に背後の道はまるで幻であったかの様に姿を消し壁になり、一体の怪物が現れた
それは40m程ある巨大な体躯に四肢、竜の尾と三つの犬の頭を持つ怪物、それは冥界の番犬又はケルベロスと呼ばれる存在と酷似した怪物であった
その怪物は冷夜達に気付く、いつでも動けるように体勢を低くし、構える
冷夜達はそれぞれの戦闘体勢を整える
ー《銀天姫装》"銀天姫装"
《固有武装:銀天姫の双剣》
冷夜は銀天姫装を纏い、白銀の美しい刀身を持つ打刀を左右の手に召喚する
ー《金天帝装》"金炎帝装"
《固有武装:金剣帝の大太刀》
春斗は金炎帝装を纏い、白金の鋭利な刀身に金色の柄を持つ大太刀を召喚する
ー《橙装天装》"橙装天装"
《固有武装:橙操の短剣》
〈空間庫〉《橙装操作》
創華は瞳の色が橙色に変化し、橙色の腕輪が両手首に装備され、〈空間庫〉から取り出された十本の長剣の刀身にブレード状の刃が形成される、そして右手に全長50cm程度の橙色の短剣を召喚する
ー《黄天魔装》"黄天魔装"
《固有武装:鍛治王の黄鎚》
奏は黄色のガントレットが装着され、身に付けている装備に黄色の装飾がされる、そして身の丈程ある黄色の戦鎚を召喚する
そして三つの頭を持つ巨犬が地面を蹴る音が聞こえると同時に戦闘が始まった
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