色彩を宿す者たち〜銀を宿した少女(元青年)は異世界を生き抜く〜

スーノ

第四話 全身筋肉痛と巨大蟷螂討伐

「まさか、魔法で出来た銀でも魔銀判定になるんじゃないかなと思った事が成功しちゃうとは思わなかった。と、とりあえずあの大蟹を倒すか」

ー冷夜は残り少ない魔力を槍に注いでいく
《銀天魔導》"雷速銀動" "銀炎活性" "銀氷止水"
銀雷の力で肉体と思考を加速させ、銀炎の力で肉体を活性化し身体能力を強化、銀氷の力で心を落ち着かせ思考をクリアにし、身体はホットに思考はクールにを魔導的に行う

ー〈記憶〉から乃亜さんの投槍の動作を思い出し身体にトレースし、槍を投げる

シュンッ

槍が空気を切り裂き蟹の甲殻を破壊、心臓に突き刺さり声を上げる暇もなく絶命する

「痛っ……」

冷夜の身体に激痛が走る

「流石に無理し過ぎたか。あの強化は余程の事が無い限り使うのはやめよう」

冷夜を襲う激痛の正体は極度の筋肉痛つまりは身体を無茶な強化した代償が来たという事。まあ普通、雷で脳のリミットを解除し、体温を上昇させ肉体を限界まで活性化、氷の力で一部の感覚を麻痺させればそうもなる。というか普通の人間なら発狂するような痛みが体を動かす度に襲ってるのに襲っているのに痛いで済んでるのが可笑しいがそこは200を超える精神値と本来の精神の強さのおかげだ。
※能力的に精神値が高くても本来の精神が強くなければ強すぎる痛みになどには耐えられない



ガチャ

「ふぅー、やっと帰って来れた」

身体が凄く痛いしかも魔力切れでやや目眩もする。今日はもう寝よ

ボフン

「……春斗は寝てるみたいだし、同じベットでもいいし問題ないよな」

因みに大槍は作成した時の力はなくなりはしたが通常の天銀の大槍より強い大槍になっていた

「Zzz」









「痛い、でも寝る前よりはマシになってる」

まあ、半端なく痛いのは変わってないけど

「春斗はまだ寝てる見たいだし、どうしよう」

とりあえずベットから出ようかな

「ん…あれ?動けない。……あ、春斗に抱き枕変わりにされてる。全身痛過ぎて気付かなかった」

仕方ないし、春斗が起きるまで待つか








「………ちょっ、なんで冷夜も同じベットっで寝てんだよ」

「ちょっとやらかして全身筋肉痛状態なんです」

とりあえずそろそろ離してという意思を込めて春斗を見つめる

「ああ、悪い今離す」






あの後何をやったのかをとりあえず説明した

「はぁー、まあ今はいい、ところで大丈夫なのか?」

「〈超回復〉もあるから後1日ぐらいで治ると思う」

「それなら、よかった。と言うか俺の次は冷夜か、って事は迎撃の命令俺に来そうだな」

と、春斗も面倒そうな表情をして呟いた

因みに既に春斗の魔力切れの症状は引いています






〔敵個体 感知、方向 東、数 1体、巨体系 タイプ・マンティス  白金 春斗は迎撃に当たって下さい。〕

……本当に来た


「マジで来たし」

「いってらっしゃい、なんか昨日と状況が逆だね」

「そうだな、とりあえず行ってくるわ」






SIDE春斗


「とりあえずは、冷夜の二の舞にならないようにしよう」

あと、タイプ・マンティスの見た目はデカイ灰色の蟷螂大きさは側面から見て横30m.縦20m.といった感じだろうか

「偶には《金天帝装》を使わずに戦ってみるか。」

ー《固有武装:金剣帝の大太刀》
金色の大太刀が召喚される

ー万物踏破の靴"地上モード"

春斗は相手に向かい走る

ー巨大蟷螂が春斗を、発見。春斗が攻撃範囲に入った瞬間右の鎌を横に薙ぎ払う

ー〈瞬間機動〉
靴の『技能』を起動。跳躍し回避する
春斗は振り切った鎌に着地
大太刀で鎌を傷付けながらその上を走り巨大蟷螂に接近する

ー巨大蟷螂は鎌の痛みに気付き春斗を振り落とすべく鎌を振り回す

ー〈重心操作〉を行い振り落とされずに鎌の付け根に到着し
《金天剣帝技》"剣帝金斬"
金オーラを纏う一撃で鎌の付け根を斬りつける

鎌の付け根が半ばまで切れる

「ーーーーーーー!」

巨大蟷螂が痛みに咆哮を上げながら大暴れする

ー〈瞬間機動〉
靴の『技能』で加速し、巨大蟷螂から離脱する

「やばい、音が聞こえづらい」

春斗の耳は徐々に回復しているものの至近距離で咆哮を聞いてしまった為、かなり音が聞こえづらくなった

ー巨大蟷螂の鎌の付け根がゆっくりながらも目に見える速度で再生を開始、大暴れから復帰し春斗に向かい再度鎌を横に薙ぎ払う

ー春斗は大太刀で受け、自ら後方に跳び衝撃を受け流す
そして着地と同時に巨大蟷螂の脚下に潜り込み
《金天剣帝技》"金天重旋"
移動の速度を殺さず、更に回転の勢いも付け金色のオーラを纏う大太刀で右脚を薙ぎ、返す刀でもう一度右脚を斬りつける

巨大蟷螂の右脚がへし折れバランスを崩す

ー万物踏破の靴"滞空モード"
〈空中機動〉
その隙に春斗は巨大蟷螂の胸部前へと大太刀に魔力をこめ金色のオーラを高めながら空を駆け
《金天剣帝技》"剣帝金極斬・二撃"
接近しながら白金色のオーラを纏う大技を放つ

金のオーラを纏う大太刀は一撃で胸部を切り裂き二撃目でその奥の心臓を破壊した

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品