俺の妹はヤンデレでした

繭月

2話

「よし準備できたか?」
「うん。行こお兄ちゃん」
俺と瑞樹は一緒に家を出る。向かうは電車に乗って二駅先にあるショッピングモールだ
「お兄ちゃん車には気をつけてね」
「ああわかってるって」
俺が目の前で事故を起こしたのは相当なショックだったんだろう歩道を歩くおれの隣で瑞樹は前と後ろをキョロキョロしてる
「大丈夫だって。事故なんてそうそう起こるものじゃないし」
「お兄ちゃんその油断は禁物だよ!」
「あぁ、そうだけど流石に隣で前後をキョロキョロ見てる女の子と歩く勇気はないよ」
本当は瑞樹がそういうことをしたいと言えばなんだってさせてやりたいけど、駅がすぐ近くとはいえ学校が近くにあるので瑞樹が同級生とかに変な目で見られるのは避けたい。
「じゃあお兄ちゃん手を繋いでよ」
「え?なんで?」
「手を繋いでたらお兄ちゃんがいるって感じられるから」
「いやでもさすがに恥ずかしいというか・・・」
俺が躊躇っていると
「えいっ!」
瑞樹が俺の手をポケットから無理やり取り出して繋いできた
俺は手を離そうとしたが瑞樹はより一層強く握って離さないという意思を示してきた。
多分今俺の顔真っ赤なんだろうな。ちなみに瑞樹も顔を赤くしている。恥ずかしいならしなきゃいいのに
その後知り合いに会うこともなく俺たちは駅に着いて目的地までの電車に乗った


「ここ1日じゃ絶対全部周れないだろ」
「うん。最低でも3日はかかるらしいよ」
それほどまでに俺たちのきたショッピングモールはデカかった
「えっと買うものはもう決まってるから大丈夫だよ」
よかった。さすがになんの当てもなく歩き回るのはきつい。まぁそれも楽しそうだけど
「じゃあ行くか」
ショッピングモールの中は土曜日ということもあって凄い人混みで気分が悪くなりそうだった
「まずはどこかに向かうんだ?」
「えっとね、高校で使う文房具とかを揃えないといけないからまずは文房具屋さん」
「そういやお金はあるの?」
「お父さん達が仕送りしてくれてるし出て行く前にお金もそれなりに置いていったから大丈夫だよ」
仕送りがあるなら安心だ。
それから俺たちはまわるお店を確認するために近くの案内板のところに行ったのだが
「広くてどこに行けばいいのかもわかんないんだけど」
有名な店のチェーン店も数多くある
「じゃあ近いとこからお昼まで見てまわろ」
瑞樹の提案に「いいよ」と答えて近場のお店に入る


「うわ、うま!」
今は1時前で俺たちはフードコートにて昼食をとっている。俺が食べているのは唐揚げ定食で瑞樹はパスタを食べている。
俺の頼んだ唐揚げは普通に美味しい
「それにしても瑞樹との買い物は楽でいいな」
「え、そうかな?」
あの後瑞樹が使いやすさとか見た目がいいものを選んで買っていた。俺はまあ、荷物持ちとしてついてまわってただけだ。
しかし瑞樹は美少女と言えるほどの見た目なので周りからの嫉妬の視線が痛かった。
「それよりもお兄ちゃん。買うものはもう無いけどどうする?帰る?」
「瑞樹に任せるよ」
「じゃあ私欲しいものがあるから最後にそれを買ってから帰ろ」
「わかった。で、何を買うんだ?」
「洋服」
「沢山あったけどいいのなかったのか?」
「ここに来るまでに色々見てたけど私じゃ服を決められないからお兄ちゃんが選んでくれない?」
「うーん、俺センスないぞ?」
「大丈夫だよ!お兄ちゃんの好きなのを選んでくれたらいいから」
「わかったよ」
妹の服を選ぶことはおかしい事じゃないよな




〈星原 瑞樹〉
今私は服の試着の為に試着室の中にいます。
試着室の鏡を見るとそこにはとても嬉しそうな笑顔の少女が映っています。もちろん私のことですが。
「お兄ちゃんに服を選んでもらえるなんて夢みたいです。」
まぁこれも私が仕組んだことですけど
お兄ちゃんの頼まれるとだいたい断りきれないという性格を知っている私だからこそ使える方法です。妹特権ですね!
お兄ちゃんが選んでくれたのは空色の可愛らしい服、流石にスカートとかは断られてしまいましたけどそれでも十分でしょう。
いきなり出て行ったら驚きますかね?お兄ちゃんの驚いた顔も見てみたいですね。
私はそぉーっと扉を開きお兄ちゃんを探します。
幸い近くにいたのですぐに見つけることはできたのですが
「誰あの女」
お兄ちゃんは見知らぬ女性と楽しそうに話していました。まぁお兄ちゃんは魅力的なので声をかけたくなるのもわかりますが
「妹の私をほっといて他の女とおしゃべりなんてギルティですよ、お兄ちゃん」
私は一人呟いて扉を開けてお兄ちゃんの背後から話しを遮るように飛びつきました。
「うわぁ!ど、どうした瑞樹?なんかあったのか?」
お兄ちゃん、焦ってるなんてやましいことでもあるのですか?
「おーい、瑞樹。大丈夫か?」
私がくっついて離れないことを疑問に思ったのか心配しています。ふふ、お兄ちゃんに心配してもらえるなんて嬉しいです。
ですが
「お兄ちゃんその人誰?」
私はお兄ちゃんと話していた女を睨みつけながらお兄ちゃんに聞く。
「ああ、お前にあう服を選ぶときに少しこの店員さんに意見をもらったんだよ」
え?ということは今私の着ている服はお兄ちゃんが選んだのじゃないってこと?
ちなみに店員さんは私が睨んだら笑顔のままどこかへ行ってしまった。逃げるくらいならお兄ちゃん近づかないで欲しいんだけど・・・
「瑞樹のその服似合ってるな!」
私が店員に心の中で文句を言っていると、お兄ちゃんに褒められた ︎お兄ちゃんに褒められた!褒められた!とても大事なことなので2回言いました。
「そ、そうかな?お兄ちゃんが選んでくれたんだもんね」
「店員さんと一緒にだけどな」
むぅ〜。お兄ちゃんは一言余計です。でも褒められたのでこれにしましょう。
「これを買ってきます」
「それでいいのか?」
「いいんです。お兄ちゃんが選んでくれたものに間違いはないの!」
そう言って私はそのままお兄ちゃんに選んでもらった服を買いそしてお兄ちゃんと仲良く帰った。
帰りも手を繋ごうとしたけど流石に無理でした。
まぁお兄ちゃんと買い物できて嬉しいからよしとしましょう。家に帰ったらお兄ちゃんに甘えることができます。お兄ちゃん成分の補給ですね。
駅に着き切符を買って電車に乗るとこの時間帯では珍しく乗客が少かった。
私たちは二人隣同士で座ります。
電車が出発してしばらくするとお兄ちゃんがとても静かになりました。
「お兄ちゃんどうかし・・・」
コテッ
私の右肩に重みを感じゆっくりと右側を見ると
「すぅーすぅー」
静かな寝息をたてて私の肩に頭を預けてお兄ちゃんが寝ています。お兄ちゃんが寝ています!
「〜〜〜〜〜ッ」
なんですかこの最高のシチュエーション神さま仏さまお兄ちゃんありがとうございます!今死んでも悔いはありません。大往生ができます。
私もそっとお兄ちゃんにもたれかかる
はぁー至福の時です。
周りの視線なんて関係ありません、私たちの降りなきゃいけない駅も通り過ぎましたが問題ないです。
この最高の時間をいつまでも味わっていることが大事ですので。
私もお兄ちゃんにもたれかかりながらそっと目を閉じました。こうすれば周りからはカップルに見えますよね?



〈葵〉
「お・・・さん、・・きて・・・お客さん、起きてください」
目を開けると電車の車掌さんらしき人が俺を揺すっている
俺は瑞樹と買い物してその帰りに電車に乗って、寝ちまったのか
俺は隣で寝ている瑞樹を起こして電車を降りた。
「それにしても瑞樹も寝てるなんて疲れたのか?」
「うんちょっとね。それよりも次の電車もう来るから急がないと。せっかくお兄ちゃんと恋人っぽいことできてたのになんで寝てしまってるんですか・・・数分前の私を殴ってでも起こしたいですね」
「どうした?」
瑞樹のテンションが電車に乗る前と比べて低い、それほど疲れたのか?後の言葉も全く聞こえなかった。これはさっさと帰った方がいいかな?
その後は特に何もなく無事に家についた。







ブックマーク等ありがとうございます。
投稿ペースは出来るだけ早くしたいと思っていますのでよろしくお願いします。
あとこの作品は軽め?のヤンデレ作品にしたいと思っています。重めのを希望のかたはメッセージにて教えてください。場合によっては新しく書く可能性もありますので。

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