俺の妹はヤンデレでした

繭月

プロローグ

「初めてまして葵君。今日から君のお母さんになる千鶴です。よろしくね」
「星原葵です」
「ほらあなたもお兄ちゃんに自己紹介しなさい」
すると千鶴さんの後ろから同じくらいの歳の女の子がおずおずと出てきた
「えっと・・・野間・・じゃなくて、ほ、星原瑞樹です。よろしくお兄ちゃん」
あれ?コレは昔の記憶か?
これは俺達が初めて会った時のものだろう
「えっとよろしくな瑞樹」
子供の頃の俺が返すと瑞樹は嬉しそうに笑った。
てかこれって夢なのか?凄く懐かしい記憶だけど夢にしては意識もはっきりしてるし

あれそういえば俺車に跳ねられなかったけ?
そこで俺は子供の瑞樹と目が合った気がして


目を覚ますとあたりは白い壁で窓からの光が室内を優しく照らしていた
ここがどこか把握する前に部屋の扉が開き
「お、お兄ちゃん?目覚めたの?」
扉の前には黒髪を腰まで伸ばしその黒さが人形のように白い肌を際立たせており目鼻立ちはしっかりしており、10人中10人が美少女というだろう美少女である妹の瑞樹が小さな花瓶を持って立っていた
「ん?おはよう瑞樹」
その瞬間瑞樹は花瓶から手を離して俺に飛びついてきた
「お兄ちゃーーーん、お兄ちゃんが起きてる。お兄ちゃん、お兄ちゃんお兄ちゃん」
泣きながら俺のことを呼ぶ妹。正直最初の抱きつきタックルで涙が出そうなほど体が痛いが兄として我慢する
そのあと俺は瑞樹に抱きつかれながら周りを見渡す
清楚な白い壁が一面に広がっており電気は消えている。病室だろうか
「な、なあ瑞樹俺はなんでここにいるんだ?」
瑞樹はようやく抱きつくのをやめて俺の現状を教えてくれた
瑞樹によると中学最後の春休み俺は瑞樹に向かって来ていた車から瑞樹を助けるために事故にあい2ケ月ほどの昏睡状態だったらしい
「お兄ちゃんが私を助けてくれたんだよ?覚えてない?」
そう言われると確かに車に跳ねられた記憶がある
「じゃあ今日は何月何日だ?」
「えっと5月18日木曜日だよ」
「ん?平日の昼間に何でお前はここにいるんだ?学校は?」
普通今の時間帯は高校生なら学校で授業を受けているはずだ
「私はお兄ちゃんの看病をしてたからいいの」
「じゃあたまたま今日は休んでお見舞いに来てくれたってことか?」
「お兄ちゃんが入院してから毎日ずっといるよ」
「え?」
たしかうちの高校は4月始めに始業式があるはずだ。流石に1ケ月も高校休んで大丈夫なのだろうか
「学校にはお母さんが連絡して2人とも長く休むって言ったら許可が出たって」
なるほど後でどんな手を使ったのか聞きたいな
「それとねお母さん達海外出張で長い間帰ってこれないって」
「はぁ?」
息子が昏睡状態の時に海外出張に2人とも行くっておかしくないか
「手紙預かってるんだった」
そういって瑞樹は一つの手紙を俺に渡してきた。そこには『お、ようやくお目覚めか、のんびりしてんなー。俺たちちょっと海外出張で長い間家空けるから家と瑞樹をよろしくな!じゃあな!お前の愛しの父より』
ビリッ
は!しまったつい力んで破ってしまった
それよりもまじで海外に行ったのかよあいつら
その後医者に家に帰る許可を得て俺は数ヶ月ぶりに我が家に帰った

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