魅力1000万で万能師な俺の異世界街巡り〜

ずぶ濡れ卍

プロローグ


チュンチュン   チュンチュン   

「ふわぁーあ、もう朝か」

いつも通りベッドから落ちる衝撃で目がさめる。
この癖のせいでいつもなんの夢を見ていたのかを思い出せない。


顔を洗って、朝ごはんを食べる。そして制服に着替えて、
歯を磨き、母さんに行って来ますと言って家を出る。
そしてまた面白くもない退屈な1日が始まる...はずだった。



ガラガラガラ

教室のドアを開けて、中に入る。すると一斉にクラスの連中がこっちを見て黙る。


(ねえねえ黒鐘くん来たよ!)
(どうするどうする、声かけよっか?)
(ほんっとカッコいいよね〜)

(くそ、黒鐘爆発しろ!)


はー、陰口は俺のいないとこでして欲しい(自覚なし)

というか別に陰口を言われるほどの欠点はないつもりだけどな......
名前だって黒鐘翼っていう普通の名前だし。
顔は中の中ぐらいで(違います100人中100人が答えるくらいイケメンです)
運動は普通(部活生徒が涙目になるくらい運動神経抜群です)
勉強はできる方かな?(全国模試8位です)
あ、雰囲気が気持ち悪いのか。そうかそうかそれなら陰口を言われてもしょうがないな....グスン


嫌われている理由が分かって若干鬱っていると、ドアを開けて担任が入って来た。

「はーいSHR始めますよー」

今入って来た夏村三葉(なつむらみつは)先生が出席を取り始める。
夏村先生はなかなかの美人で性格もいいから生徒には好かれているのになぜか結婚はできないから不思議だ、だれか好きな人でもいるのかな?


ともあれこの出席点検が俺の睡眠タイム開始の合図だ。なぜこのタイミングなのかというと、理由は簡単夏村先生の声が子守唄みたいに聞こえるからだ。
うわ、我ながら理由キモすぎ

徐々に瞼を閉じて、だんだんとかすんでいく夏村先生を見ながら意識を落としていく。


おやすみなさい







キーンコーンカーンコーン

「うーん、もう昼休みになったのか。」

いつも通り昼休み開始のチャイムで目が覚め、昼食をとるためにバックを開く。


さーて弁当弁当♪......最悪だ弁当家に忘れてる、しかも今日のは自信作だって母さんが言ってたのに。

はぁ、食堂行くか。


気分ダダ下がりで教室を出ようとすると、後ろから誰かから声をかけられた。


「あ、あの黒鐘くん!い、一緒にお昼食べない?」

「え、えーと俺食堂行くんだけど」

「え、えっとね!黒鐘くんの分も作って来たからここで一緒に私と食べない?」


うーむどうしたものか、今俺を昼飯に誘って来た子は
神崎冬香(かんざきとうか)、最近だれが決めたのか時山高校美少女ランキングで、一位になったらしい。そんな可愛い子が俺を昼飯に誘うなんて何かの罰ゲーム以外ありえないよな、どうやって断ろうか


「えーと?何かの罰ゲームかな?」

まあ最初からクラスの奴らには嫌われてるし言い方を気にする必要はないか。

しかし神崎はそれでもなお罰ゲームを続行するようで

「え?ち、違うよ!私そんなことしないよ!」

「いやいや神崎みたいな可愛い子が俺を昼飯に誘うなんて罰ゲーム以外ありえないだろ」

「ええ!?か、可愛い?...えへへそっかそっか」

「ん?おーい神崎ー聞こえてる?おーい」

あれ、なんか神崎頬が赤くなってない?風邪ひいてんのかな?無理して罰ゲームなんてしなくていいのに。


俺が神崎の対応に困っていると、別のリア充どもがやってきた。


「なあ冬香、もういいだろそんな奴」

「そうだよ、そんな奴ほっといて俺たちと一緒に向こうで昼飯食おうぜ」

今現れた男二人は西園寺拓海(さいおんじたくみ)と、
織田恭平(おだきょうへい)だ。ちなみに二人ともイケメンのリア充なので俺の爆発してほしい奴リストに登録している。


よほど意志が固いのか神崎は罰ゲームを続けようとする。


「二人とも!黒鐘くんはそんな奴なんかじゃな、キャ!」

「な、なんだ!教室の中心が光ってるぞ!」


なんだなんだいきなり光り出したぞ、校長が入ってきたのか!?


「急いで全員外に出」




ピカーーーーーーーーーーーーーーーン



先生の言葉も虚しく俺たちはその光に包まれた。



コメント

  • アンチ野郎

    こんなウザい主人公がいたのか

    1
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