魔法が使えるのはそんなにもおかしいことだろうか。

満月ノ林檎

2話 始まり。そして事件

気がつくとそこにはいつもとは違う風景が写っていた。どうやら街の中のようだそれも、とてもきれいな
「そうか、たしか飛ばされたんだったな。」
とりあえず死ななかっただけましか、と、心で思いつつ隣にいる神の使いことアルに目を向ける。

「ふーとりま記憶がお釈迦にならなくてよかったね〜………シルは?」
あっ…と何かまずいことになりそうな雰囲気が漂う。
その中アルが静かに語り始める。

「…えっとね…ゲート消えちゃったね…ゲートを開けるの…シルなんだけどね…私、開けないんだけどね…」

…おい、嘘だろ…と心の中でマジか、という驚きと同時に、不安が襲ってきた。

なんとなく、そんな気はしていた。少し前にそんな感じの異世界を舞台にした話を読んだことがある気がする。

「それって……帰れないってことだよな…これからナビを含めお前がついてくるってことだよな?」

「………はい。これからもよろしくお願いします…」

死んだ魚のような目でそう答える。どうやらなかなかまずい状況のようだ。元の世界に戻れないのは…まぁいいとして、この厚かましい女神の使い(笑)がついてくるとなるとなかなか苦労しそうだ。

「とりあえず、ナビしてくれないか?学生服だと何もできないしどうすればいいのか、」

と、この世界に似合わない服を指差す。

「じゃあ、とりあえず街を探索しましょうか!そ。っちに行ってから考えればいいですしね〜」
いきなり丁寧口調になったのが少し腹立たしいが今はそんなことは言ってられない。そしてあるき始める。

「えっとね説明なんだけど、この世界には5つの種族があってね、人間【ヒューマン】、妖精【フェアリー】獣人【ウルフ】人魚【アクアフェアリー】
そして亜人【デミヒューマン】
私たちは人間で、いつも亜人属やその他の野生の魔物の脅威に侵されているの。そして、それに対抗するために騎士がいたり魔法が開発されてるの。あなたは魔法使い【ウィザード】になるのよ!」

なるほど、なんとなくわかった。ありがちな展開だな、

「まずは魔導受付案内所に行ってあなたのステータスを確認してもらいましょう!」

「ああ、分かった、転職みたいなやつだな!」

「ええ!そうよ!よくわかってるじゃない!」
そしてそのまま歩き続ける。
なんとなくのってみるとそれっぽく話が進んだ。
そうして明らかに中世的な街の中を歩いてゆく。

「はぁ……どうなるんだろうな俺。」

「そうだ。あなた確か入魔晴夜っていうんだったわね」

「ああ。そうだが。」

「じゃあこれから晴夜って呼ばせてもらうわ。」

拒否権などある分けがないので頷く。
にしても平和そうだな〜。
コレのどこが脅威に脅かされてるんだとかつてのアルの発言に対して違和感を覚えた。

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