戦闘員No.25の活動日誌

とろろこんぶ

自己PR 総督のターン

「冗談だってばあ。ごめんね、総督様?」
「ガタガタガタガタ」
「もうしないからあ。出てきてー?」
「ガタガタガタガタガタガタ」

部屋の隅では総督とドクターがもめていた。

「総督、次は総督のターンだろ?自己PR。」
「そだった。」

総督はおほん、と咳払いをした。

「我こそは秘密結社"Anders"の総督である!我々Andersは崇高な目的のため日々闘いそしてー」
「こないだは公園の清掃活動したねえ。」

その前は募金活動。仕方ない。だって総督はいい子だから。
総督は自分の事を多く語らない。だから、彼の過去を知るのは組織内でも俺ぐらいだろう。

「総督様って、好きな娘とかいないんですかあ?」
「!?」
「ほら、そろそろそーゆー歳だしねえ」
「いいいいいないっ!好きな!娘!なんて!!」

あと、総督は嘘が下手だ。

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