空き缶の中にいた私はとにかく自由になりたかった

時任 ろい

01話

夏休み最終日。
太陽がギラギラ照りつける日で外回りの会社員の人や買い物に出掛けている主婦はみんな汗をかいて歩いていた。



そんな中私は1人部屋に篭ってぼーっとしていた。
川内藍、中学2年生。
特徴もないし平凡でとにかく色んなものが平均的。
そんな私は空き缶少女だと思う。

人にあまり興味がない私が知っているのはクラスでいじめがあること。ある男子生徒が受けているのは知っている。
陰湿ないじめで、陰口や菌扱いなどのいじめがあった。



夏休みが明けるとその男子生徒は不登校になっていた。



(あんまり気にしないでいたことだったけど…)

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