異世界転生したので俺好みの国を作ってみた

馬原

俺ひょっとして異世界にいる?4

「俺を異世に転生させてくれ。」

俺は女神に言った。
俺は一瞬青山さんの事を考えた。
あんな事があった後だけどあの子に会いたい。
でも、異世界ハーレムも悪くない。
少し悩み、俺は異世界ハーレムに心を決めた。

当の女神は、
「そんなことでいいのですか?お金持ちになりたいとか
ないのですか?」


「あいにく俺は、自分で何かを成し遂げて、自分で金や名誉が欲しい性分でね。」

今までなにもしてこなかったやつがよく言うぜと内心で自分のことを責めていると、女神が言ってきた、
「素晴らしい考えです。さぞかし、現世で女性にモテたんじゃないのですか?」

バカにしているのか?と思った。
「全くモテなかったですよ。」と笑顔で返した。
女神は、またまたと言ってきたがもう話したくなかったのでこの話は切り上げた。

「そういえば、今思ったんだけど女神様の名前って何なのですか?」と俺は女神に聞いた。

「私に名前はないですよ。あなたの呼びやすい名前でいいですよ。」

「それじゃあ…」

俺は何も考えずに頭に浮かんだ名前を言ってしまった。
後々、この名前つけを後悔することになる。

「ブス神で!」 

部屋がシーンとなった。
女神は何を言ったかわからないと言う顔で、
「もう一回言ってもらっていいですか?」

と聞いてきたので、
「へ?ブス神って言いました。」

女神の顔が、笑顔から怒りに変わった。
このとき、俺はようやく状況を理解した。
やっちまったーーーー!

「女神様違うんです!今のはたまたま間違えて出ただけで、女神様はとても美しい美神びしんですよ。」

我ながら、下手くそなごまかしである。
てか、びしんって何だよ笑笑

俺が必死にごまかしていると、ついに女神は口を開いた。怒りのオーラを出しまくりながら……

「てめぇふざけんなよ!誰が、ブス神だーー!」

女神は俺に向かって怒鳴りつけた。

「お前だって、別に顔は良くないし、なんていうか全体的にぱっとしないし、いかにも童貞臭いわよね」

何だこの女神めっちゃ性格悪。

「そんなんじゃ、一生結婚できないわよ!」

ついに、俺は切れた。
これは、俺にとっての禁句である。

「う……る……せ……え」

「はぁ?何か言ったこの童貞」

「うるせえって言ったんだよこのブス神ー!」

女神は一瞬ビクッとした。

「余計なお世話だってんだよ。どいつもこいつもお前とは結婚したくないとか、お前は絶対結婚できないとかこっちからお断りだってんだよ。」

そんな俺を見て、女神が、
「あなたはとてもかわいそうな人生を送ってきたんですね。ほんとかわいそうです。クスス」

憐れむような笑顔を向けてきた。
てか、あいつ最後、笑ってたよな。

「うるせえよ。てめぇも結婚出来なさそうだよな。顔と性格悪いとか致命的だわぁ。
てか、早く異世界に連れてっくれよ。」

逆に女神を見下すような笑みを浮かべた。

今度は女神が切れる番だった。

「あぁ、てめぇマジなめてんのかこの童貞。とっとと送ってやるから、せいぜい死なないようにな。」

彼女が何か呟くと俺の身体が光のように輝いた。

「ありがとうな。ブス神!」

俺は今までした事のない最高の笑顔で言った。

「絶対、邪魔してやる。女神の恨みを舐めるなよ。」

ほんとあの女神、性格悪。

そんなことを考えていると、突然俺の意識は途絶えてしまった。


次回からは異世界に行って、初めてモンスターと戦います。

「冒険」の人気作品

コメント

コメントを書く