平凡な生活を送るはずが異世界転移に巻き込まれてしまった

零羅

異世界生活とダンジョン探索

謁見の間から出て自分の部屋へ向かった。
......どうやって部屋の場所を知ったのかって?もちろん知らなかったよ、なんか一人一人に専属メイドが用意されるらしくてそのメイドさんに案内してもらったのだ。
彼女の名前はユリアというらしい。やはり貴族しか名字はないそうだ。
案内された部屋は質素ながらも住みたいと思わせるような雰囲気であった。ここで豪華な部屋だったら逃げてたけど......
(異世界かぁ、めんどくさいな)
ベッドで色々と今後のことを考えているとユリアから声をかけられた。
「零人様、勇者様方が皆で話し合いをしたいため会議室に来て欲しいとのことです。」
「報告ありがとう、案内してくれる?」
「了解しました。こちらです」


会議室につくともう皆集まっていた。
「あっ、やっと来たね。それじゃあ始めようか」
俺が来ると同時に高崎は話を進め始めた。
「まずは、皆のステータスを知りたいんだ。そして前衛・後衛を均等に分けたいくつかのパーティを作ろうと思うんだ」
そういうと、高崎は皆にステータスを公開した。

ステータス
【名前】高崎 仁  【職業】勇者
【適正魔法】火 風 雷 光     【レベル】1
【HP】2000
【MP】1500
【STR】1000
【DEX】1000
【VIT】1000
【AGI】1000
【INT】1000
【MND】1000
【スキル】鑑定  成長速度up  聖剣召喚

さすがは高崎。主人公補正バッチリだな。
高崎が見せたことで皆も次々と見せていった。最後らへんに見せると印象に残るかもだから途中にみせることで目立たないようにした。
因みに高崎の次に強かったのはやはりというか黒百合である。

ステータス
【名前】黒百合 聖  【職業】賢者
【適正魔法】火 水 土 風 氷 雷 光 闇 聖     【レベル】1
【HP】1000
【MP】3000
【STR】500
【DEX】1100
【VIT】700
【AGI】700
【INT】1700
【MND】1300
【スキル】鑑定  成長速度up  神聖魔法(ユニーク属性『聖』)

こちらに関してもさすがとしか言えない。
ん?俺はどうなのかって?こんな感じだ。

ステータス
【名前】???(隠蔽:神無木 零人)  【職業】???(隠蔽:影使い)
【適正魔法】???(隠蔽:闇 影)   【レベル】???(隠蔽:1)
【HP】???(隠蔽:700)
【MP】???(隠蔽:1000)
【STR】???(隠蔽:500)
【DEX】???(隠蔽:700)
【VIT】???(隠蔽:500)
【AGI】???(隠蔽:500)
【INT】???(隠蔽:700)
【MND】???(隠蔽:1000)
【スキル】???(隠蔽:鑑定 影魔法(ユニーク属性『影』) )

まぁ、全て隠蔽している。ステータスは全て高くもなく低くもなくってところだ。因みにスキルの選択は只の趣味である。何故全てのステータスが???なのかは聞かないで欲しい。
「よし、では少し待っててくれる?今からパーティ編成を考えてみる」
そういうと、高崎は1人で紙に色々と書きながら考え始めた。誰一人高崎の独断に文句を言わないのはアイツがいちばん頭の回るヤツという認識があるからだ。それに誰にでも優しいため贔屓されることもないから安心出来るのだ。
それから少ししてあいつは納得の言った顔をした。
「それじゃあ発表するよ。まずは............」
次々とパーティが発表されていく。
そして最後に俺の名前も呼ばれた。
「............そして、10班は白石 澪  瑠璃川 雫  黒百合 聖  神無木 零人。以上、何か変えて欲しいとかある?」
よりによって黒百合と一緒かよ。アイツとは去年のことがあるから気まずいんだよな。あと全員女子じゃん。
ホントは変えて欲しいけど、皆文句なさげなので言い難い。
「誰もいないようだね。それじゃあ明日からこのパーティで練習するようにしよう」
はぁ......決まってしまった。まぁ黒百合がいるから楽できるか。
見計らってかパーティ編成が終わると同時にメイドが入ってきた。
「皆様、夕食の準備が出来ました。こちらへ、案内いたします」
そうして、皆夕食へと向かった。
食卓に入るとそれはもう豪華だった。おそらく一口だけでも財布の中身が空になるレベルの料理が並んでいた。
「今日は特別に豪華にしてみた。存分に味わってくれ」
国王は既に席についていた。
みんなは色々と手を付けているが俺はあまり食べていない。口に合わなそうだし......
夕食の後は遊ぶことなく皆部屋へ戻った。明日から厳しい練習が始まるから早く寝るように言われたからな。


「俺はグルダンだ。そして、隣にいるのがラムだ。俺達ふたりがお前達の練習を請け負うことになった。前衛組は俺に、後衛組はラムのところに行ってくれ」
俺はラムと呼ばれた女性の元へと向かった。
「私はラムといいます。これでも宮廷魔法師団の団長をしています。以後お見知りおきを」
なんというか秘書タイプだな。誰に対しても敬語で話す系の人だ。
「では、早速練習に入りたいと思います。昨日パーティを編成したと聞いたのですがその人と組んでください」
昨日のパーティで後衛は俺と黒百合だからアイツとか......
「ヨロシクね、神無木君」
「ああ、ヨロシク黒百合」
黒百合と組むと目立つから嫌だなぁ。
あとなまじ知り合いだから気まずい。
「まずは、魔力操作をする前に魔力についての知識を身につけることから始めましょう。魔力とは............」
ラム団長の話は思いのほか長くて眠くなってきた。というか、寝た。
「では、次は実践してみましょう」
やっとのこと話が終わり実践に入った。
内容は魔力を丸くしてボールのようなものを作りそれを投げるという単純なものだ。
それだけでも魔力を今まで使ったことのない人からすればとても難しいのだ。
しかし、俺と黒百合のペアは何事もないかのように普通に投げあっている。
「神無木君上手いね、才能があるのかな」
「それはお前もだろ」
黒百合はこういうところでも才能があるらしい。
俺が上手いのは決して才能ではない。
それから一時間ほどして練習はおわった。


それから2週間が経過した。
その間、俺は練習以外ではクラスの集まりには参加せず図書館に入り浸っていた。やはり何事も情報だからな。
この世界の歴史や常識などを調べていた。
あと、勇者たちも随分と成長した。レベルが上がらないからステータスは変化してないが、新しくスキルを手に入れたりといった技術面は大きく変化した。
「明日は前衛組とともにダンジョンへと向かおうと思います」
訓練の前にラム団長からそう告げられた。
「ダンジョンで前衛との連携や実際に魔物と対峙してもらいます。ですから今日は少し軽めの練習にしておきました」
言い終わると同時に練習が始まった。
そして翌日。勇者総勢40名と騎士団と宮廷魔法師団の第一・二師団の騎士及び魔法師20名がダンジョンの前に集まった。
「ここは最も王国から近く、初回層は魔物のレベルも低いから、練習にはぴったりの場所だ。ただし、油断はするなよ。どんなに弱く感じても気は抜くな」
グルダン団長はそういうと一つの班に一人づつ騎士と魔法師を配置した。
そして、班ごとにダンジョン内へと入っていった。
「私はラファルだ。もしも危なくなったら助けるが、基本は手出ししないから戦力として数えないように」
「俺はノーブルだ。俺も基本は何もしない」
ふたりの軽い自己紹介を終えると俺達もダンジョンへと入っていった。

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