話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

能力しかないこの世界で

卯月色

猫退治 その2

「…!」
「逃げないってことは殺していいって事だよね。」
  目が殺意に満ちた顔になる。そしてもう一度手がやってくる。和斗はゆっくりとなった世界でもう一度手を避けた。
  (これは…爪?引っ掻いて皮膚を削るのか?)
「避けれるのね…なら私を殺せるんじゃない?」
  そしてもう一度手で攻撃をしてきた。もちろん避ける…がもう一つの手が顔を削りに来ていた。
      ズシュッ
  顔にある肉を少し剥ぎ取られただけで物凄い量の血が溢れる。
「ああああっうあああぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
  和斗は叫んでいる暇など無かった、何故ならもうその時には次の攻撃が来ていたから。
  (体から血が…!俺はどうすれば!)
  そしてもう一つの手が和斗に触れた。
「うをおおおおおおぉぉぉぉぉぉ。!!!!」
  和斗はまた叫んだ。たが今度は恐怖に対する叫びでは無かった。これからやる自分に対しての士気を上げる叫びだった。そしてガシッと獣の手を掴み、もう一つの手で相手の顔を思いっきり掴み叩きつけた。
「がはっ…!」
倒れた彼女に対し、顔にあった手をもう一つの空いていた獣の手を掴んだ。
「もういいだろ!お前がどういう過程でこうなったのかは知らないけど俺があんたをこのまま野放しにすることはしちゃ行けないんだ!」
  彼女は真っ直ぐと和斗の目を見て、それから、
「なら殺しなよ?あんた達はそうやってニャー達の仲間を居なくならしたんでしょ?」
  彼女は手を曲げ和斗の手首を切っていく。
「ぬぐぅ!こいつ!」
「さあ!殺されるか殺すかどっちかにしろ!」
「ぬうをぉぉぉぉぉぉ!!!!」
  和斗は思いっきり彼女の首に噛み付いた。そして彼女の爪が和斗の手首から離れたのを確認して、和斗は手を話した。
「なんで殺さないの!!」
「俺は…中途半端な奴だ。殺すことも…殺されることも出来ない。でもお前を生き返らせることは出来ると思う…俺のアジトなら…」
  そう言って和斗は膝を付きながら教会の方を指さした。
「生き返らせたい。君にもう一度殺さない方法を見つけだしたい…だから来てくれ。」
  彼女はしばらく動かずに止まっていたが、
「あんたの優しさ…いずれ誰かを殺すよ…でも私じゃない。そう思ったからついていく。」
  彼女は和斗の手をそっと掴んだ。
「さあ、その教会に行こう。」
         ……………………………
「皆さん!こんにちはニャーの名前は…名前は…」
  和斗は彼女の名前が無いことをこの場でハッキリと分かる。
「お前…名前が無いのか?」
「う…うん…」
  困っている彼女に花月が寄ってきて、
「なら、キバナコスモスから取ってキバナなんかどうでしょうか?」
「キバナ…良い名前だね。」
「とっても良い名前だわ。」
  次々と賛成の手が上がっていた。
「お前はどうするんだ?」
  和斗が彼女にそう聞いた。
「ニャーは…ニャーはその名前とっても良いと思う!今度からはキバナって読んで欲しい!」
「そうか…なら決まりだな。」
  みんなでキバナの名前が決まって喜んでいるとき、花月がそっと和斗に寄って、
「キバナコスモスの花言葉は野性的な美しさなんですよ。」
「にしては野性的過ぎるな。」
  フフフと言って花月と和斗は笑った。

「能力しかないこの世界で」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「現代アクション」の人気作品

コメント

  • 卯月色

    ゆっくり行けるように次からは気を付けます!

    0
  • 卯月色

    キバナちゃんは可愛い猫娘ですね!首に噛み付いた和斗も心の中では嬉しくなってたりして(笑)

    0
  • 柏崎権三

    キバナちゃん猫娘ですか…可愛いなぁ僕も首に噛みつきたいなぁ

    1
コメントを書く