魔法適性ゼロの俺がおくる学園生活

櫂真

種明かし

 勝負が呆気なくついてしまい、伯は若干の物足りなさはあったものの優汰に一礼し、気絶してる優汰の腕を自分の肩にかけ移動する。
 そんな光景を見て士道はほうっと、興味深いため息をつき、莉音は目を大きく開き動揺していた。
 「士道、私は夢でも見てるんでしょうか?あの、優汰がこうも簡単に倒されるとは思ってませんでした。」
 「いや~僕もびっくりだよ。伯君こんなに強いとはね…。とはいえ、少し気になることも出来たし別室で話を聞こうか。」
 士道はマイクのスイッチをONにし、
 「伯君お疲れ様!優汰と一緒に更衣室で待っててくれ。そこからプライベートルームに移動するから。よろ!」
 どんなことがあっても士道は軽い。


 プライベートルームに移動し、伯は優汰をソファに寝かせる。
 「さて、伯君。君には少し聞きたい事があるけどいいよね?」 

 「もちろんです。ここまで来たらもはや隠す事が何もないですもん。なんですか?」

 「君は人の魔法を吸収して、自分の魔力に変えることが出来るんだよね。でも、今回優汰は全然魔法を使わず、使ったのは身体強化フィジカルエンフォースのみだった。その1回はかなりの速さで繰り出されて、普通は反応出来ないし、それだけじゃ対して魔力は吸収出来ないだろ?なんでなんだ?」

 「簡単なことです。僕は魔法を吸収して魔力に変えるだけでなく、魔力そのものを吸収することも出来るのです。」

 莉音が、
「はぁ?あなた何言ってるの?さっきから訳分からないわ。前もって、妹さんあたりに魔法を打ってもらったりして何かズルしたんじゃないの?」
 難癖を付け始めた。

 伯は、ええっ~と困惑してるのと
 「こら、莉音ダメだよ。好きな人負けたからって変なこと言うの」
 士道が注意する。
 その瞬間、伯は、ああ~なるほどと、納得の表情をする。
 莉音はいきなりの事に顔を真っ赤にして、士道をギリっと睨みつける。
 伯はそれにゾクッと寒気がするが、士道は慣れているのだろうか、ニコニコしたままだ。
 「まぁ、そんな話はさておき。伯君、ほんとに魔力を吸収なんて出来るのかい?それは魔法ではないのだろう?魔力を吸収出来る魔法なんて聞いたことないし、魔力供給量がFFしかない君には無理だからね。」
 と、士道はいきなり本題をぶちかましてきた。
 伯は、元々この話をすると覚悟はしてきたまようで、まるでごく普通の―友人と話すような―流れで秘密を、たった一言で暴露する。
 「こーゆー、体質・・」なんですよ。」

 「「は?」」
と、士道、莉音の声が重なる。
 それもそうだ。言わば、伯の魔力吸収が学園、国が隠してることだと思ったからだ。それにはなにかの人体実験であり学園がそのテストの場、もしくは国の裏など人は言えないまして、命に関わる事だと思っていたからだ。
 それなのに、ただの体質というのは納得がいかなった。
 「いや、先輩たちの反応は分かりますよ。あと、この体質が国家機密である予想は間違ってないですよ。」
 と、伯は少し申し訳なさそうに言う。
 「え?ごめん。もう少し詳しく教えてくれないかしら。」
「そうですね。僕のこの体質―魔力、魔法を吸収してしまう能力―はある事件の後遺症なんですよ。生まれつきではない事が1番、ある意味価値のあるものなんですよね。それにこの体質はありとあらゆる魔法関連のものに対応できます。下手すると国1個と渡り合えるほどに。しかし、危険だからと言ってなので殺してしまうのも無駄になります。なので、僕の身柄を国が拘束、利用して僕は生かされてる。なので、僕の存在その物がある意味国家機密なんです。」
 あまりの暴露話に士道、莉音は口を閉ざし真剣な顔つきでその話を聞いた。
 「なるほど…。はぁ、好奇心で首を突っ込むものではなかったのかな。ねぇ、莉音?」
 「ええ。全くもって。少しでも綾野君のことを理解していれば良いとは思ってたけど、私たちの方が首を絞めることになるとはね。」
 「まぁ、多分大丈夫だと思いますよ。あなた達さんにんについては既に報告上がってるんで、誰かに余計なことを言わなければ問題ないかと…。まぁ事故死・・・したくないですよね?」
 と、伯は笑顔で問いかける。
 「それを僕達に伝えるために来たのかい?」
 士道は少し怯えつつ、伯に聞く。
 「まぁ、それもありますね。この状況、まぁ僕にも悪いとこあったのがいけないですけどね。この状況がどれだけ危ないかをあなた達に忠告するのも理由です。ご理解頂けましたか?」
 「ええ、理解したわ。単なる学生のおふざけならまだしも、あなたに、綾野君に言われたんだもの。これは一切口外しないことを誓うわ。」
 「元々、誰にも言う気は無かったけどね。一応のため。僕、桜田 士道はこの事、国家機密について口外しないことを家の名にかけて誓おう。」
 「ありがとうございます。これで、今日の役目は終わりでいいですかね?帰ってもいいですか?」
 「そうだね。今から車用意するから帰ろうか。莉音は?」
 「私は、そうね。まだ優汰が起きそうにないし近くにいるわ。このことも伝えたいし。」
 「了解~。それじゃ、伯君行こうか。莉音、優汰寝てるからって手を出したらダメだよっ。」
 「うるさい!そんなこと言われなくても出さないわっ!」
 莉音は顔を真っ赤にしつつ、士道に言い返す。そんな部屋を後にしつつ、伯は桜田邸をでた。


 伯と士道は車に乗る。
 口火を切ったのは士道だった。
 「今更だけどさ、こんな事喋ってよかったの?逆にさ、伯君の首も締めてない?誰も得してなくない?」
 「全然、構わないですよ。誰にもこのことを喋らなければ少なくともあなた達が損することはないかと。それに釘を刺す事自体が重要なんですよ。確かにwin-winではないですが、それでもお互い大きな損をしないだけ及第点です。」
 「そっかァ。なるほどな~。」
 「ところで、士道先輩。」
 「ん?何?」
 「あの2人付き合いそうなんですかね?」
 「え?いきなり、その話題に飛ぶ!?」
 「別にいいじゃないですか。話してて盛りあがる物じゃないんで。話、変えましょ。」
 「ま、それもそうだね。そうだね~、莉音がもう少し優汰に対して、フッかければいくと思うんだけどね。まぁ、あの2人は小学生の頃から知ってるし、上手くいくと思ってるから頑張って欲しいよね。」
 「ふむふむ、こうゆう話を聞くのなんだがおもしろいですね。でも、士道先輩はどうするんですか?」
 「何が?好きな人とか僕は居ないよ?」
 「そうじゃなくてですね。優汰先輩と福沢先輩が付き合い始めたら、士道先輩居づらくありません?」
 「まぁ、そうだね。そうなったら僕は寂しく1人で黙々と過ごそうかな。」
 「それで、良いんですか?」
 「僕は構わないよ。2人が楽しく幸せならそれに越したことはないよ。あんまり、邪魔もしたくないしね。」
 「はぁ…。凄いですね。なんだが、人が出来てるようで。」
 「そんなことないさ。ああ、そうだ。いきなり話変わるけど、伯君は部活とか何かクラブに所属する気はないんだよね?」
 「ないですね。仕事もありますし、余計なことをあまりしたくないので。」
 「それなら良かった。」
 「どうゆうことですか?」
 「伯君。君にはボランティアをしてもらいたいんだよ。」
 「え?」
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さて、4ヶ月ぶりです。只今、スマホで書いてます。全く更新してないなと思い、めっちゃハマってたアプリをアンインストールし、スマホで書いてます。(マジで)
暇あるのに書いてないのは良くないなぁと思ってるので、暇な時間出来たらちょいちょい書いてこうかなって。授業の合間とか授業中とかに!!
さて、そんな感じで今回はここら辺で。
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