魔法適性ゼロの俺がおくる学園生活

櫂真

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もう何も言いません。本文行きます。
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 「あああ~。ねむ。起きるか。」
伯はもそもそとベッドから起き上がる。昨日、仕事が終わりそのまま寮の前まで車で乗せもらっていた。蓮の住まいも近くにあるらしく、蓮も一緒に降りてそのままお開きとなった。そうして、伯は朝を迎えた訳だが、
 「ん?なんか重くね?」
 伯が布団を上げると、
 「んん~。すう~すい~。」
 シャリアが寝ていた。
 伯は、シャリアのほっぺをつんつんしながら声をかける。
 「おーい、シャリア起きろー。朝だぞ。」
 「あと、3時間寝てたいよ~。」
 「いや、学校行こうよ…」
 と、茶番をしていると
 「ほら、伯、シャリア起きて。朝ごはんできたよ~。」
 七織がエプロン姿でそこにいた。
 「はぁぁ。起きよ。」
これが普通なのか、それとも諦めただけなのか。伯は、ツッコミを放棄した。



 「それじゃ、お兄ちゃんお昼一緒に食べようね!」
 「伯、私たちはもう行くけど遅れないようにね!」
 「あいよ。また、学校で」
 2人は伯の部屋を後にする。
 その瞬間、伯は膝から崩れ落ちる。息が浅くなり、目眩に襲われる。大きく深呼吸して、息を整える。
 「ああ、仕事の次の日は、マジでしんどいわ。2日連続とか聞いてないし。」
 伯は仕事をした次の日は、前日の疲れや精神的疲労が一気に襲い、一日中ボーっとすることがざらにある。それを知ってる2人が伯を心配してきたのかもしれない。
 「はあ、学校行こ」


 伯は学園に向かい、途中で龍平、隼人たちと会い一緒に教室へ向かう。すると、龍平が
 「いや~、昨日の戦いはすごかったな。」
 「ほんとね~。伯君すごいよね。」
 「伯、Aクラスの人を追い詰めるなんて、すごいよ」
 「はい、伯さん本当にすごいです。」
 4人が昨日の決闘デュエルについて、話始めた。
 「そんなこと、別にどうでもいいだろ。追い詰めたように見えて、あいつが手を抜いていただけかもしれないぞ。」
 「どうでも良くないと思うけどな。伯がそういうなら、俺達は話さないけど。」
 ここで、1つ言っておきたいことがる。伯は目線は、その場の空気、気配などにとても敏感なのだ。仕事柄、敏感で無ければならないがそれも訓練して人一倍敏感になっている。
  だからこそ、伯は感じ取っていた。自分に対しての圧倒的な注目を。
  (ああ―、絶対昨日の決闘デュエル)が原因だよな―。)
 確かに昨日、伯は戦いには負けた。だが、Dクラスの生徒がAクラスの生徒を追い詰めた。入学して間もないうちに。それだけでも周りの生徒から注目を浴びるのは十分すぎる理由だ。
 (ああ、落ち着けないわ~)
 伯は、非常に意心地が悪かった。 
 伯は教室につき、席に座り、1人考え始める。
 (ああ、何をウワサされてるんだろ。変なやつじゃないといいけど。これで、友達とかこれから出来なくなったら…。でも、龍平とか隼人いるし、シャリアや姫いればいいっか。)
 意外と楽天的な伯であった。
 そんな事を考えていると、1人の生徒とが近づいてきた。
 伯は、なんだろ、と身構えていると、
 「綾野君、昨日凄かったね!!お疲れ様!!」
 と、言われた。
 賞賛されると思ってなかった伯はポカン、としてると、次々に生徒が周りに集まってきて、
 「綾野、かっこよかったぞ!」
 「Aクラスの人と渡り合えるなんてほんとに、凄いね」
 「負けちゃったのは、どんまいだけど次は勝てるよ」
 伯に超えをかけていく。
 急すぎて、伯は一つ一つの言葉に返せず「ああ、」とか「ありがとう」など、あいまいな返事をしてしまった。 元々、沢山の人と普通の会話をした経験が少ないのもあったからもしれない。
 鐘がなり、先生が教室に入ってきて周りの生徒が離れていくがそれでも伯はこの瞬間が心の底から楽しんでいた。
 (これが、普通の学校生活か~。悪くないな。ヒヒッ)






 「という事があったんだよ、紗雪~。やばいわ、めっちゃ楽しいわ。学園やばいわ」 
 「おおっ、そうか…。」
 「稲垣先生どしたの?いつもなら鉄拳制裁食らうのに。」
 「いや、にやにやしてる伯が気持ち悪くて…。」
 「紗雪ちゃん!?それ、酷くない!?」
 「うるせ!さっさと散れ!仕事の邪魔だ!」
 「なんだよ~。放課後だから仕事なさそうなのに。まぁ、いいや。じゃあまたあとで。」
 楽しそうにしてる伯を横目に紗雪は、ふっ、にこやかに笑った。


 伯がルンルン気分でいると、肩をトントンと叩かれた。
 「はい?なんですか?」
 「あなたが綾野 伯だよね?」
 と、眼鏡で短髪の男子生徒がいた。
 「え、そうですけど。」
 「そう、貴方に少し話あるからちょっと着いてきて貰えるかな。」
 「はい。いいですけど…。」
 その男子生徒に付いていくと、生徒会室に着いた。生徒会の人がなんの用だろう?と思っていると、
 「とりあえず、そこに座ってくれよ。」
 と、席に座るよう促される。
 伯は座り、次の言葉を待つ。
(もしかしたら、昨日の戦いを見て素質あると思われて、生徒会に勧誘されるのか?うぉぉぉぉ、なんか俺、どこかの主人公並に生活充実したしてんなぁ。少し凛としとこ。) 
 と思い、背筋を伸ばし、身構える。
 「綾野君、貴方にお願いがあります。」
 「はい。なんでしょうか?(きたきたきた!)」
 「貴方には、この学園を去って貰います。」
 「はい!もちろ…。え?はい?なんですか?」
 「あれ?伝わってないのかな?じゃあ、率直に言うよ。お前は学校をやめろ!」
 伯は、一呼吸置いて、
 「えええええええええええええええ!?」 

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 4ヶ月ぶりぐらいに書きました…
自分の話なのに、設定とか名前とか忘れてて、ちょっとやばいですよね…
これから、定期的にまた書こうと思っているので、見捨てないで下さい(切実)。
 では、今回はここら辺で。
アドバイス、意見、質問等ありましたら、コメントお願いします。

 

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