魔法適性ゼロの俺がおくる学園生活

櫂真

仕事終わりに

 お久しぶりです。てか、明けましておめでとうございます。(新年の挨拶大事)つい先日大学の推薦試験が終わり、また新たに書き始めるところです。(近況報告)
 今年もよろしくお願いします。
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 とりあえず、仕事を終えた一行は初め集まった場所へ行き、それぞれ分かれていった。
 伯、蓮は和俊のいるマイクロバスに乗る。
 和俊は2人が車に乗るのを確認し、すぐに車を走らせた。
 伯は、ふぅ。と一息つき、蓮に話しかける
 「蓮、初の仕事お疲れ。大丈夫か?顔真っ青だけど。」
 蓮は今にも吐きそうだったが、返事を返す。
 「はい、何とか…。ちょっ、初めてだったんでインパクトが。ここでへこんでたらダメっすね。慣れてかないと…。」
 そういう蓮に伯は肩に手を置き
 「慣れなくて、いいさ。こんなものは。」
 と、言った。
 「なぁ、蓮。俺らがやっていることは、”仕事”であり、俺たちは”犬”でやらないといけないことだ。でもな、結局”人殺し”であることに変わりはないんだ。こんなことには慣れてはいけないんだ。」
 と、ひどく悲しそうな声で言った。
 「でも、伯さん。”仕事”だったら、尚更慣れた方がいいじゃないんですか?」
 「なるほどな。確かにそれも一理ある。そうだなぁ。それじゃ、俺の”知り合い”の話をしてやろう。」
 「何ですか、急に?」
 「まあ、そう言うなって。お前にも同期とかこの会社での知り合いとかいるよな?」
 「まぁ、いますけど。」
 「今から、話すのは俺の”知り合い”の話だ。
 -そいつには”家の事情”とやらで、6、7歳ぐらいで内の会社に入ったらしい。かわいそうなやつだよな。それまでは、普通に温かい家庭で暮らしてたんだってさ。まあ、そいつには他に行く当てもなく、10歳ぐらいで初仕事に向かったんだ。その時の得物は、ナイフ。目標の首を斬り、任務終了。何事もなく済んだらしい。そいつは、初めて会社の役に立った。今までお世話になった分、何か返せた。そう思い、嬉しくてたまらなかったそうだ。ただ、次の瞬間そいつは強烈な寒気に襲われた。手には血の付いたナイフ。そして、皮、血管、肉、骨そして、首を切った感触がしっかりと手に残っていた。そいつは、自分が人を殺してしまったんだと自覚し怖くなってしまった。自分が自分でなくなってしまう、そんな感じだったらしい。だけど、嬉しさと怖さが入り混じって気持ち悪くなって、部屋で1人吐いたんだよ。誰もいない部屋で。泣きながら。
 次の日、会社ではそいつの株はめちゃくちゃ上がってた。周りに人が集まり、すごいなぁ、とかウチの部隊に来ない?とか、ともかくちやほやされたしい。とても胸が満たされたんだと。ただ、それを気に食わない奴らも当然出てくる。殴られ、蹴られ、暴言を言われ、ぼこぼこにされたらしい。そいつにはなんでか分からなかった。なんで、褒められないのか?なんで責められたのか?そいつは足りない頭で考え、答えを出した。もっと殺さないといけなんだ、じゃないと認めてもらえない、と。周りの人に褒めてもらいたい。1人で泣くのは嫌だ。辛い。みじめだ。そう思ったそいつはもう止まれなかった。
 次から次へと、殺していき”殺しの才能”がどんどん身についていった。仕事量も多くなり、黙々とこなしていった。周りからの評価は上がっていったが、その分誰も近づかなくなっていった。
 周りに認めてほしい。その一心でこなしてった分、そいつは殺すのに慣れてしまった。誰を殺しても何も感じなくなり、興味を無くし、終いには表情や感情も表に出さなくなった。なんで、人を殺すのか。殺し続けるのか。そいつは、自分は心が無くなったんだ。と本気で思った。
 そんな中、ある仕事が来たんだ。
 目標は、そいつが訓練生だった時の教官だった。なんで殺すのか、理由は聞かない、聞いてはいけない。それは暗黙の了解だからな。まあ、いつも通りそいつは教官を殺した。そして、いつも通り変えるつもりだった。だけど、帰る間際、教官の顔を見てしまったんだ。その瞬間、昔の記憶がフラッシュバックしたんだ。そして、頭に声が響いた。どうして、わたしを殺したんだ?と。そいつは頭を抱え込み、発狂し、倒れた。
 そして、夢を見たんだ。今まで、殺してきた人が手を伸ばし、足を体を手を顔を頭を掴み、引きちぎり、めちゃくちゃにされる夢を。目が覚めても、生きてる心地が無かったらしい。そりゃそうだ。今まで吐き出さなかった気持ちが、感情が、心が出てしまったからだ。そこから、そいつは廃人と化していったー
 そんな感じだ。長くて悪かったな。」
 蓮は、伯の話に聞き入っていた。
 「そこから、そのお知合いさんはどうなったのですか?」
 「あ~、なんかな、物好きは人に引き取られそこで、メンタルケアを行っている・・・・・らしいな。もう、仕事に復帰しているらしい。」
 「はぁ。」
 「まぁ、ともかく俺が言いたいのは、殺しになれるな。いや、慣れるはずがないんだ。俺やあのチームだって苦しんでいる。その気持ちを抑え込むな。苦しいなら苦しい。嫌だったら嫌。楽しいなら楽しい。しっかり言葉に出しな。それだけで、楽になるもんだ。良いか、俺たちはこれから同じチームになるんだ。なんでも言ってくれ。そしたら支えてやる。そして、お前が俺たちを支えてくれ。それが、ここ大事なことだから。」 
 「はい。分かりました。」
 「ああ、もう何について話してきたか。分かんなくなってきた。」
 「伯さんって、すぐに言葉っていうか、感情っていうかすぐ出ちゃう人なんですね。よし、頑張ります。」
 「何をだ?」
 「今の話を聞いて、なんか胸が軽くなって吐き気も収まりました。自分もきっと長く生きて、伯さんの様になります。そして、後輩を導けるようになりたいです。」
 「お前もお前で何言ってんだ?」 
 蓮は、伯の話を聞き自分のこれからの姿を思いつつ、自動車の中、目を輝かせた。
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 今回も書いてて思ったんですけど、なんか主人公変わってる気がするんですよね…。いや、そんなことはない!!次回は、ちゃんと主人公戻さねば。そんな感じで書いてる私ですけど、読んでくださっている皆さん、どうか今年もよろしくお願いします。今回はここらへんで。
 誤字脱字、アドバイス、質問等ありましたら、コメントお願いします。
PS.ゆきさん沢山のいいねありがとうございます。(←去年の事ですが)


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