魔法適性ゼロの俺がおくる学園生活

櫂真

新たな学友

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勝負が決まり、勝人は競技場の床に寝っ転がっていた。自分の魔力と体力が尽きヘトヘトな状態だったのだ。そんな、彼の目の前に手が伸びた。伯が手を伸ばしていたのだ。それを勝人が握り起き上がる。勝人は少しよろめいて、伯に抱き着く形になってしまう。観客の女子から(少人数の男子も)「きゃあ~。」と黄色い声が飛んだが、2人はそれを当然のようにスルーする。何故だか寒気がした。
 伯から口を開き、
 「俺は負けてしまったが、言いたいことやなんか要望あるか?。」
 「いや、何もないよ。君が強いことが分かったし。まぁ、2人の事は大丈夫だろう。」
 「そうか、それじゃ俺は失礼する。」
 「ああ、また。」
 2人は背を向け引き返す。

 そんな2人を観客席から観戦していた1人が伯をおびえながら見ていた。
 「綾野 伯か。あれだけの炎を、魔装が壊れるぐらいの炎を受けても君はなんで立っていられるんだ?君は何者なんだ?」

 伯は、自分の荷物を取り、競技場を後にし自分の部屋に行くと
 「ああ~負けてしまいましたね。お兄ちゃん。」
 「伯、負けちゃったね。」
 すでにシャリアと七織がいた。
 「しかも、途中、本気出していましたよね。」
 「そうそう。怖かったなぁ。それで負けちゃうとか。」
 シャリア、七織は伯が負けたことに対し、からかいつつ何故か嬉しそうであった。
 「ああっ。もうなんだよ。お前らの言ったこと守ったからいいだろ!しかもお前らがぶつけて来た生徒だぞ。同業者かもしれないし、油断出来ないだろうが!」
 「 「ん? どうゆうことですか?(なの?)」」
 「何ハモってるんだよ…。まぁいい。この一連の流れお前らが仕組んだものだろ。」
 「どことなく、説明口調な気がだけど…。伯何言ってるの?」
 「まず、始めに武田が決闘デュエルを申し込んで来た理由は分かるが、何もペナルティを付けなかったのはおかしいだろ。戦って俺が負けたら『2人に近づくな』ぐらい言われるかなって思っていたけど、何もなかったし、それじゃ少し矛盾しないか?2つ目は提示版だ。あの時、あの場には俺、シャリア、姫、武田の4人しかいなくて、周りには誰もいなかったはず。なのにどうやって動画を撮ったんだ?仮に遠くから撮ったとしても音声までしっかり入ってるのはおかしい。多分、2人で撮ったんだろう?<部分移動ケープループ>等の魔法でも使って、バレないように。2人とも俺と武田が話している時、口も挟まず、静かだったからな。ちょっとおかしいと思った。これで最後だ。2人とも俺に『勝ってほしい』なんて一度も言ってないだろ。応援はしていてくれたけど『頑張ってください』や『自分の力を出せ』みたいなやつで、なんか変だなって思ったんだよ。しかも『一番良い結果になる様望んでます。』だったか。これに少し違和感を覚えたんだ。『一番良い結果』とは何か。俺が勝つことか?でも、そうすると俺達・・の秘密がバレてしまうかもしれない。それに、下の組に負けてしまうA組って変だ、八百長と思われてしまう。だから違う。次に俺が負けることだが、それも違う。俺が負けると他の連中も調子に乗って『2人に近づくな』と言ってるかもしれないからな。だから、『一番良い結果』とは武田を追い込みつつ、俺が負けることだと思った。そうすれば、向こうの面子も守られるし、こっちも強いことを、アピールできる。どうだ?」
 伯は間髪入れず言い切る。
 シャリアと七織は目を合わせて、シャリアが口を開く。
 「な、なぜ、私たちがそんな面倒なことをしたと思ったでふ…ですか?」
 「めっちゃ動揺してんじゃん!!」
 伯は少し顔を赤らめ、
 「俺のためだろ。俺は入学してからかなり浮いていたし、悪い注目しか浴びていないからな。少しでも良い注目を浴びるようやってくれたんじゃないか?」
 再び、シャリアと七織は目を合わせて
 「「さすがお兄ちゃん(伯)!!」」
 伯に抱きつく。
 「全部、正解です。いや~お見事です。」
 「やっぱり、思いって通じるものなんだね。」
 「やっぱりか。んで、武田にはなんて言ってんだ?」 
 「それはですね。『私たちを助けると思ってお兄ちゃんと決闘デュエルして欲しい』って言ったんですよ。」
 「武田はA組でも結構、優秀な方なんだよね。ああ、安心して。同業者じゃないから。」
 「そうか。それじゃ少し行ってくる。」
 「どこにですか?」
 「武田に謝りに。『面倒なことに巻き込んで済まなかった』と。」
 「そうなの。行ってらっしゃい。」
 「いや、ここ普通はお前らが謝るところだからな!!」
 「それはそうとして、お兄ちゃん。」
 「なんだ?」
 「あの目はダメですよ。」
 「っ…。」
 「いくらなんでも、仕事の時の―人を殺す時の―あの目は駄目です。他の人を怖がらせてしまいますし。何より私たちが恐れている。秘密がバレてしまうかも知れませんし。」
 シャリアは一息いれてから、
 「人を殺している私達の秘密が。」

  伯は昨日、シャリアと七織と待ち合わせしていた場所―つまり、勝人に決闘を申し込まれた場所に行った。そこには、
 「やぁ、こんにちは。」
 勝人がいた。
 「『また』って言ってたからな。また、ここに来た。」
 伯も手を挙げ、合図する。
 「『うちの家族』が失礼したな。なんか、いろいろ面倒な事頼まれたんだろう?」
 「いや、そんな事ないよ。ただ、僕は君と全力で戦って欲しい、としか言われてないから。それより、君の方が大変だったでしょ。」
 「なぜだ?」
 「いや、だってそうじゃない?いきなり、変な奴と戦わされるし、しかも自分は手を抜かないといけないんだよ。めんどくさくない?」
 「ちょっと待て。俺は手を抜いてないぞ。」
 「なんで、そんな嘘つくの。明らかに手を抜いてのに。あんな、冷たい目をすることができるんだよ。よほどの場数を踏まないとあんなめはできない。それに、最後。自分から負けにきたでしょ。僕が手を付いたところ、確認しながら走ってたし。」
 「凄いな。そんなとこまで見ているとは。」
 「あれ?そこは怪しむとこじゃない?お前は何者だ、とか。」
 「お前の身元は確認している。特に、不審なものはなかった。」
 「あちゃ~。マジか。でも、それどうやって調べたの?いけない方法?」
 「…ノーコメントで。」
 「そっか。それじゃ、2つ聞きたいことがあります。」
 「内容次第に応じて、返答する。」
 「1つ目。手を抜いていたの認める?」
 「ああ、認めよう。最後は、自ら負けにいった。」
 「そうか。2つ目、連絡先教えてよ。」
 「それは…え?連絡先?」
 「そうだけど。何か?」
 「そんなんで、いいのか?」
 「ああ、頼むよ。君みたいに有名人と交換しとくといいことありそうだろ?拒否権はなし。」
 「ああ、分かった。ほれ、交換したぞ。」
 「意外とあさっりだね。」
 「これでいいだろ。俺は帰る。」
 「そうか。バイバイ、伯。友達だし、いいよね。」
 「ああ、そうかい!マイペースだな。はァ。今度な、勝人。」
 2人はそこで分かれた。

 部屋に戻ると2人は、料理を作って待っていた。
 「さぁ、食べましょう。今日は頑張りましたし、友達出来ると良いですね。」
 「それが私たちの本来の目的だからね。明日が楽しみね。」
 「なら、もっと穏やかに頼む…。あ、すまない。仕事の電話だ。もしもし、沙雪ちゃん…。ああ、了解。悪い、『仕事』が入った。」
 「『掃除』ですか。」
 「何だよ。悲しいなぁ。伯、早く戻ってきてよね。」
 「ハイハイ、行ってくるよ。」
 伯は、『仕事道具』を持ち玄関へ行く。
 その顔は、勝人の戦いで見せた冷たい目にー人を殺す時のー目になっていた。
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 どもども、今回はあとがきよりも報告多めで行きます。
 今回ノベルバの更新で、なろうが読めなくなったので、アカウント新しく作りました。同じ櫂真(とうま)で作ったので、興味ある方ぜひ、チェックしてみてください。まだ、何を書くのか決めてないので、ジャンルだけでもコメントしてくれたら、うれしいです。
 また、冒頭でも書きましたが、100人越えありがとうございます。これからもお願いします。
 それでは、この辺で。6月過ぎたら、更新ペース上げていきますので、どうか温かい目で見守ってください。m(__)m
 誤字脱字、意見、アドバイス等ある方はお願いします。
 

 

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