魔法適性ゼロの俺がおくる学園生活
プロローグ①
ここはとある郊外。郊外といっても大きな建物が並び立つ高級住宅街なのだ。その中の一家では今日で6歳になる少年の誕生会が開かれていた。主役である少年は父親、母親、住み込みで働いている二人のお手伝いさんから祝ってもらっていた。
「いや~早いものだな。もう六年が経つのか。来年から小学校に行くのか。しっかり学んで来るんだぞ。」
「そうよ。一生懸命勉強してお父さんみたいになってね。」
「うん!一生懸命勉強して、お父さんやお母さんみたいな魔法士になる!そして、お父さんの会社を継ぐんだ。」
魔力の存在が確認され、魔法が使われ始めた今、彼の両親は二人とも名前を知らない者はいない魔法使いだ。魔法を使うといっても呪文を唱えたり、杖を振るわけでない。魔力は元々、人間が持っているものだった。一人の科学者は人間が見る幽霊や妖怪、お化けはどんな物か興味を持った。その科学者は、幽霊などが見える人と見えない人の違いを見つけ出そうとした。しかし、大きな違いは無かった。そこで、見える人に質問をしてみた。いつから見えるようになったのか、と。質問に対し、ほとんどの人が、「いつからは、覚えてないがずっと信じていた。」と答えた。そこに注目し科学者は研究を始めた。そして、その研究は成功した。成功して得られたものは「魔力」であり「魔法」だった。元々の研究とは別の結果になってしまったが、それでもすごい事だった。人は信じることで様々なことを成し遂げてきた。信じることで、人間の持つ魔力が魔法が使えるようになる。科学者は記者会見でそのことを説明し、自分が何も使わず物を動かしたり、空を飛んだりしてみせた。最初は誰も信じなかった。しかし、彼の論文を読み研究した結果、それを信じた。そこからの技術進歩は早かった。誰もがその魔法を求め、その魔法をどのように扱うのか、どうすれば効率よく発動できるのか、何か違うことに使えないのか。魔力、魔法を使うために科学も進歩していった。今、ほとんどの人は自分の意志で魔法を習得するか、どうかを選ぶことができ、また信じる信じないを別にして、魔法を使えるところまで進歩した。
父親は魔法を素早く、効率よく扱えるための機械や補助装置を作る大きな企業の社長であった。元々は小さな会社だったらしいが、魔法を勉強し会社をどんどん大きくしていった。
母親は、そんな小さな会社のころから一緒に働いて
いた同期であり、今でもアドバイスをしたり相談に受けたりしている。来年からまた仕事に復帰するらしい。
彼はそんな両親を尊敬しており、二人を目標に頑張っていこうと思った。
「さぁさぁ、お料理出来上がりましたよ。坊ちゃん、お誕生日おめでとうございます。どうぞ召し上がってください。」
「うあ~。すごいね、鈴木さん!!とってもおいしそう!」
「ふふっ。お褒めに預かり光栄です。」
   
これから、彼の誕生会が始まる。そして、この誕生会は彼にとって忘れられない日になる。
誕生会が始まって、しばらくたった頃、ピンポーンと家のチャイムが鳴った。
「なんなんだ?こんな時に?佐藤さんお願いします。」
「かしこまりました。」
「はい。どちら様ですか?」
「宅急便です。お届けものをお持ちしました。」
今日は、坊ちゃんの誕生日ですしそれに関係するものでしょうか?
「はい。今取りに行きます」
いつもなら、防犯のため荷物だけ専用の扉の前に置いてもらい、人は入れずに荷物を受け取っているのだが、早く誕生会に戻りたかったためにドアを開けてしまった。
その頃、リビングでは盛大に盛り上がっていた。
「佐藤さん遅いね」
と言った、その直後だった。
パァン。と乾いた音が室内に響いた。
「な、なんだ!?」
と慌てていると、3人の宅急便の格好をした人たちが入ってきた。しかし、服にはビッたりと血しぶきがかかっており、1人は小包程度のダンボール箱を持っていた。
「な、なんだね!君たちは!?」
「ですから、お届けものを持ってきただけですよ。」
と言って、ダンボール箱を置いた。
その直後、ダンボール箱を拳銃で撃った。
中からこれでもかってくらいの光が室内を覆い尽くす。しかし、明るいはずの光なのに、体の中から何かが抜け、次に寒気を感じた。
「まっ、まって…。」
そして、今日の主役は気を失った…。
しばらくして、少年は気を取り戻した。
「うっ、うあああああああああああ。」
目の前の情景に一瞬目を疑った。まだ、夢の中だと思った。
綺麗に整えられていたリビングは物が乱雑し、大きなシャンデリアはガラスがほとんど割れており元々何だったか、分からないぐらいだ。
そして、何より
「お父さん、お母さん目を開けてよぅ。」
憧れていた、とっても強い両親が血だらけで倒れている事だ。この世でこの2人より強い人はいないと思っていた少年は信じられなかった。
「頼むから起きてよぅ。パーティの続きしよ。ね。
早く起きて。お願い。学校で勉強頑張るし、いい子になるし、お父さんの会社継げるぐらい凄くなるから、
…。お願い起きてよ。」
少年の頬に涙が落ちる。いくら懇願しても現実は変わらなかった。
「うああああああああああああああああああああああああああああああああ。」
しかし、その悲惨な叫びはだんだんと不可解なものに変わっていく。
「僕が弱かったから、殺されたんだ。僕がもっと強ければ良かったんだ。僕が弱いから…。もっと強くならないと、もっともっともっと強くならなきゃ。」
その目には悲しみや悲観ではなく、黒い感情が疼いていた。
人生6回目の誕生日に、少年【綾野 伯】はその小さな両手、体では支えきることの出来ないたくさんのものを失った。
――――――――――――――――――――――――――――
 まだ、外では手袋やマフラーが似合う3月中旬、15歳になった綾野  伯はスポーツウェアをきてランニングを行っていた。毎日、約20分ぐらいで約3キロを走っている。特に毎日走らなくてもいいが1日20分走ると良いと聞いて、実践している。学園都市から離れたマンションに帰ってきた。今はこれが彼の家だ。部屋の中はテレビやパソコン、エアコンなど生活に必要な物のみしかなく趣味や人間観があまり感じられない。
ランニングから帰り、シャワーを浴びる。やはり外は寒かったのだろう。シャワーだけでは体は温まらずこたつに入った。そして、テレビをつけて
「あぁ~、寒い寒い。こんな中働いている人もいるのか。マジ、日本のサラリーマンお疲れ様だな。おこた暖かっけ~。おこたと言ったらみかんだな。」
1人暮しを満喫していた。
――――――――――――――――――――――――――――
今回この小説書くのが初めてなので、意見どしどし言ってもらえたらありがたいです。
プロローグが長くなってしまったので、一回切ります。
次はプロローグ②となり、本編はまだ先になりますがどうぞお願いします。
「いや~早いものだな。もう六年が経つのか。来年から小学校に行くのか。しっかり学んで来るんだぞ。」
「そうよ。一生懸命勉強してお父さんみたいになってね。」
「うん!一生懸命勉強して、お父さんやお母さんみたいな魔法士になる!そして、お父さんの会社を継ぐんだ。」
魔力の存在が確認され、魔法が使われ始めた今、彼の両親は二人とも名前を知らない者はいない魔法使いだ。魔法を使うといっても呪文を唱えたり、杖を振るわけでない。魔力は元々、人間が持っているものだった。一人の科学者は人間が見る幽霊や妖怪、お化けはどんな物か興味を持った。その科学者は、幽霊などが見える人と見えない人の違いを見つけ出そうとした。しかし、大きな違いは無かった。そこで、見える人に質問をしてみた。いつから見えるようになったのか、と。質問に対し、ほとんどの人が、「いつからは、覚えてないがずっと信じていた。」と答えた。そこに注目し科学者は研究を始めた。そして、その研究は成功した。成功して得られたものは「魔力」であり「魔法」だった。元々の研究とは別の結果になってしまったが、それでもすごい事だった。人は信じることで様々なことを成し遂げてきた。信じることで、人間の持つ魔力が魔法が使えるようになる。科学者は記者会見でそのことを説明し、自分が何も使わず物を動かしたり、空を飛んだりしてみせた。最初は誰も信じなかった。しかし、彼の論文を読み研究した結果、それを信じた。そこからの技術進歩は早かった。誰もがその魔法を求め、その魔法をどのように扱うのか、どうすれば効率よく発動できるのか、何か違うことに使えないのか。魔力、魔法を使うために科学も進歩していった。今、ほとんどの人は自分の意志で魔法を習得するか、どうかを選ぶことができ、また信じる信じないを別にして、魔法を使えるところまで進歩した。
父親は魔法を素早く、効率よく扱えるための機械や補助装置を作る大きな企業の社長であった。元々は小さな会社だったらしいが、魔法を勉強し会社をどんどん大きくしていった。
母親は、そんな小さな会社のころから一緒に働いて
いた同期であり、今でもアドバイスをしたり相談に受けたりしている。来年からまた仕事に復帰するらしい。
彼はそんな両親を尊敬しており、二人を目標に頑張っていこうと思った。
「さぁさぁ、お料理出来上がりましたよ。坊ちゃん、お誕生日おめでとうございます。どうぞ召し上がってください。」
「うあ~。すごいね、鈴木さん!!とってもおいしそう!」
「ふふっ。お褒めに預かり光栄です。」
   
これから、彼の誕生会が始まる。そして、この誕生会は彼にとって忘れられない日になる。
誕生会が始まって、しばらくたった頃、ピンポーンと家のチャイムが鳴った。
「なんなんだ?こんな時に?佐藤さんお願いします。」
「かしこまりました。」
「はい。どちら様ですか?」
「宅急便です。お届けものをお持ちしました。」
今日は、坊ちゃんの誕生日ですしそれに関係するものでしょうか?
「はい。今取りに行きます」
いつもなら、防犯のため荷物だけ専用の扉の前に置いてもらい、人は入れずに荷物を受け取っているのだが、早く誕生会に戻りたかったためにドアを開けてしまった。
その頃、リビングでは盛大に盛り上がっていた。
「佐藤さん遅いね」
と言った、その直後だった。
パァン。と乾いた音が室内に響いた。
「な、なんだ!?」
と慌てていると、3人の宅急便の格好をした人たちが入ってきた。しかし、服にはビッたりと血しぶきがかかっており、1人は小包程度のダンボール箱を持っていた。
「な、なんだね!君たちは!?」
「ですから、お届けものを持ってきただけですよ。」
と言って、ダンボール箱を置いた。
その直後、ダンボール箱を拳銃で撃った。
中からこれでもかってくらいの光が室内を覆い尽くす。しかし、明るいはずの光なのに、体の中から何かが抜け、次に寒気を感じた。
「まっ、まって…。」
そして、今日の主役は気を失った…。
しばらくして、少年は気を取り戻した。
「うっ、うあああああああああああ。」
目の前の情景に一瞬目を疑った。まだ、夢の中だと思った。
綺麗に整えられていたリビングは物が乱雑し、大きなシャンデリアはガラスがほとんど割れており元々何だったか、分からないぐらいだ。
そして、何より
「お父さん、お母さん目を開けてよぅ。」
憧れていた、とっても強い両親が血だらけで倒れている事だ。この世でこの2人より強い人はいないと思っていた少年は信じられなかった。
「頼むから起きてよぅ。パーティの続きしよ。ね。
早く起きて。お願い。学校で勉強頑張るし、いい子になるし、お父さんの会社継げるぐらい凄くなるから、
…。お願い起きてよ。」
少年の頬に涙が落ちる。いくら懇願しても現実は変わらなかった。
「うああああああああああああああああああああああああああああああああ。」
しかし、その悲惨な叫びはだんだんと不可解なものに変わっていく。
「僕が弱かったから、殺されたんだ。僕がもっと強ければ良かったんだ。僕が弱いから…。もっと強くならないと、もっともっともっと強くならなきゃ。」
その目には悲しみや悲観ではなく、黒い感情が疼いていた。
人生6回目の誕生日に、少年【綾野 伯】はその小さな両手、体では支えきることの出来ないたくさんのものを失った。
――――――――――――――――――――――――――――
 まだ、外では手袋やマフラーが似合う3月中旬、15歳になった綾野  伯はスポーツウェアをきてランニングを行っていた。毎日、約20分ぐらいで約3キロを走っている。特に毎日走らなくてもいいが1日20分走ると良いと聞いて、実践している。学園都市から離れたマンションに帰ってきた。今はこれが彼の家だ。部屋の中はテレビやパソコン、エアコンなど生活に必要な物のみしかなく趣味や人間観があまり感じられない。
ランニングから帰り、シャワーを浴びる。やはり外は寒かったのだろう。シャワーだけでは体は温まらずこたつに入った。そして、テレビをつけて
「あぁ~、寒い寒い。こんな中働いている人もいるのか。マジ、日本のサラリーマンお疲れ様だな。おこた暖かっけ~。おこたと言ったらみかんだな。」
1人暮しを満喫していた。
――――――――――――――――――――――――――――
今回この小説書くのが初めてなので、意見どしどし言ってもらえたらありがたいです。
プロローグが長くなってしまったので、一回切ります。
次はプロローグ②となり、本編はまだ先になりますがどうぞお願いします。
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замечательный