赤無島
赤無島ツアー
2018年3月18日
俺の名前は山下健(やました たける)
年齢は25歳、兵庫県出身で現在は東京にある寝具専門会社で営業マンとして勤めている。
大学に入るまでは野球に専念していたが、高校は家から近い公立高校だった為、野球部は弱かった。
それでも俺は野球が好きで毎日野球ばかりやっていた。しかしそのせいで、大学受験には失敗し、偏差値の低い地元の大学に入る事となってしまったが、後悔はない。
大学に入ってからはフットサルサークルに入ってそこで彼女も出来た。人生初めての彼女だったが、2年で別れてしまう。今思えばそれでも大学生活は楽しかったと思う。
現在、俺は全く興味がない寝具を毎日のように売っている。好きな仕事ではなかったが生活する為には仕方なかった。大学を卒業してからは彼女も出来ず、ただただ、毎日働くだけの人生に飽きていたところだ。
今日は池袋にある取引先との値段交渉の日。
池袋東口から出て、取引先のビルに向かう途中に俺の人生を変える人物に出会う。
「お兄さん、お兄さん?旅行には興味ない?」
突然話かけてきたのは30歳前後のスーツを着たOL風の女性だった。
俺はどうせまた変な勧誘かなんかだろうと思って無視をしていた。
50メートル程歩いたがその女性は何度も俺に声をかけてくる。
「旅行には興味ないかな?お盆休みに無料で行けるツアーがあるんだけど?興味ないかな?」
無料と言う言葉を聞いて俺は絶対に怪しい勧誘だと思った。世の中そんなに甘くはない。仮に無料で旅行に行けたとしても他に何か買わされるに違いない、そう思った俺はひたすら無視をし続けた。
すると
「私怪しい者じゃありません。このチラシについてる応募券を送ると抽選で13名様に赤無島ツアーの招待券が当たるんです。本当にそれだけだから興味があったら送って下さい。」
赤無島?聞いたことないな、地理には決して弱くはなかった俺だったので逆に興味を持ってしまった。
俺は赤無島と言う名前に興味を示してチラシだけ貰うことにした。
「ありがとう、よかったら応募してみてね。たける君」
なんで名前を知っているんだ?知り合い?いや、全く面識はないはずだ。東京に来たのは大学を卒業してから3年。その後知り合った女性と言えば会社の人と取引先の人くらいだ。合コンやキャバクラに行った覚えはない。俺は理由を聞きたかった。
しかし、その女性はチラシを渡すと逃げるように駅に向かってしまった。
俺は知り合いなのか聞きたかったが取引先との約束の時間が迫っているので追いかけなかった。
取引先との商談も終わり駅に向かう途中、赤無島なんて聞いた事もなかったから手元にあったスマホで赤無島と検索してみた。
やはり赤無島なんて存在しなかった。
気になった事はあの女性が何者なのかということだけだった。
駅周辺にあの女性がまだいるのではないかと思い探してみたが、どこにも見当たらなかった。
次の日、俺は赤無島ツアーについて考えていた。
昨日の女性はなぜ俺の名前を知っていたのか、赤無島ツアーのチラシを見てみると抽選で計13名様に2泊3日食事付きをプレゼントと書いてあった。
応募には住所、氏名、年齢、性別、職業を書いて送るようだ。
ただ、写真や画像の掲載がなにもない。
かなり怪しいチラシではあったが応募するとあの女性に会えるのではないかと思った。好きとかそんなのではない。なぜ名前を知っていたのか聞きたいという想いだけがあったのだ。それに旅行なんて大学卒業してから一回も行ってなく、最近は楽しい事もない。つまらない人生から脱却したい思いでいっぱいだった俺は騙されたと思って応募だけしてみる事にした。
これが悪夢の始まりとも知らずに
俺の名前は山下健(やました たける)
年齢は25歳、兵庫県出身で現在は東京にある寝具専門会社で営業マンとして勤めている。
大学に入るまでは野球に専念していたが、高校は家から近い公立高校だった為、野球部は弱かった。
それでも俺は野球が好きで毎日野球ばかりやっていた。しかしそのせいで、大学受験には失敗し、偏差値の低い地元の大学に入る事となってしまったが、後悔はない。
大学に入ってからはフットサルサークルに入ってそこで彼女も出来た。人生初めての彼女だったが、2年で別れてしまう。今思えばそれでも大学生活は楽しかったと思う。
現在、俺は全く興味がない寝具を毎日のように売っている。好きな仕事ではなかったが生活する為には仕方なかった。大学を卒業してからは彼女も出来ず、ただただ、毎日働くだけの人生に飽きていたところだ。
今日は池袋にある取引先との値段交渉の日。
池袋東口から出て、取引先のビルに向かう途中に俺の人生を変える人物に出会う。
「お兄さん、お兄さん?旅行には興味ない?」
突然話かけてきたのは30歳前後のスーツを着たOL風の女性だった。
俺はどうせまた変な勧誘かなんかだろうと思って無視をしていた。
50メートル程歩いたがその女性は何度も俺に声をかけてくる。
「旅行には興味ないかな?お盆休みに無料で行けるツアーがあるんだけど?興味ないかな?」
無料と言う言葉を聞いて俺は絶対に怪しい勧誘だと思った。世の中そんなに甘くはない。仮に無料で旅行に行けたとしても他に何か買わされるに違いない、そう思った俺はひたすら無視をし続けた。
すると
「私怪しい者じゃありません。このチラシについてる応募券を送ると抽選で13名様に赤無島ツアーの招待券が当たるんです。本当にそれだけだから興味があったら送って下さい。」
赤無島?聞いたことないな、地理には決して弱くはなかった俺だったので逆に興味を持ってしまった。
俺は赤無島と言う名前に興味を示してチラシだけ貰うことにした。
「ありがとう、よかったら応募してみてね。たける君」
なんで名前を知っているんだ?知り合い?いや、全く面識はないはずだ。東京に来たのは大学を卒業してから3年。その後知り合った女性と言えば会社の人と取引先の人くらいだ。合コンやキャバクラに行った覚えはない。俺は理由を聞きたかった。
しかし、その女性はチラシを渡すと逃げるように駅に向かってしまった。
俺は知り合いなのか聞きたかったが取引先との約束の時間が迫っているので追いかけなかった。
取引先との商談も終わり駅に向かう途中、赤無島なんて聞いた事もなかったから手元にあったスマホで赤無島と検索してみた。
やはり赤無島なんて存在しなかった。
気になった事はあの女性が何者なのかということだけだった。
駅周辺にあの女性がまだいるのではないかと思い探してみたが、どこにも見当たらなかった。
次の日、俺は赤無島ツアーについて考えていた。
昨日の女性はなぜ俺の名前を知っていたのか、赤無島ツアーのチラシを見てみると抽選で計13名様に2泊3日食事付きをプレゼントと書いてあった。
応募には住所、氏名、年齢、性別、職業を書いて送るようだ。
ただ、写真や画像の掲載がなにもない。
かなり怪しいチラシではあったが応募するとあの女性に会えるのではないかと思った。好きとかそんなのではない。なぜ名前を知っていたのか聞きたいという想いだけがあったのだ。それに旅行なんて大学卒業してから一回も行ってなく、最近は楽しい事もない。つまらない人生から脱却したい思いでいっぱいだった俺は騙されたと思って応募だけしてみる事にした。
これが悪夢の始まりとも知らずに
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