【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(144) ドラゴンの島

(144) ドラゴンの島



ディレクション王国を一周した
帰都後、冒険者ギルド本部に報告

王宮に報告
言うことだけ言って帰る
『国境壁を造るのは終わった』
『王国一周は済んだ』
詳しくは、リモートかセンター兄に聞け。以上
同じことを説明するのが面倒だったから、等口が避けても言えない。


「まさか、半日で国境壁を造ってしまうとは思わなかったぞ」
完成した国境壁を転移して見せた
竜二の背中で飛行して確認
王や俺が見られないように隠蔽しての視察、ドラゴンが見られてもそれはそれで構わない。
説明は面倒だが、自慢はしたい

『この目で確認したい』王に頭を下げさせ、逃げるように転移した


序でに、国境警備兵も転移させる依頼を受ける
全長1000キロの石造りの完璧な国境壁が、出来ている
巡回も馬を使う、壁の上は馬車も
履行出来る広さ。
1つの塔に6人配置、3人づつ交代、1ヶ月で次の組と交代、王都からだと片道1月かかるから、辺境の町として、新しく村を造る事になる、王都から取りあえず300人を転移予定。
警備村建設部隊が出ることになっている。到着まで約一月以上、近隣の村や集落から、樵や大工が雇われる。
村人達(と魔国の偵察部隊)が国境壁に驚いたことはまた今度書くことにしよう。



 ~ 王を送り届けた後 ~
約50ヵ所、二週間程で、ディレクション王国を一周し、通話が出来る様にした。
こちらも驚かれた。

「ワシも同行したかったな」
素直な感想

「メールも便利じゃが、通話もリヤルタイムで話せるのはいい」
「魔力切れに注意してください」

「魔力が少ない者とは、長通話が出来んのも考慮せんとな」
王のスマホは、魔力譲渡トランスファー出来る者が居れば、チャージが出来るが、町や村にその手の魔術師が居れば長話も出来なくは無い。

「魔力が少ないからといって、役職解任とかしないでください」

「勿論じゃ、仕事が出来るのと、魔力とは関係ないからな」
「そこは、書記官とか、代理を使えば済むじゃろうし、魔術師を派遣してもよい」

「それに、転移による視察もほのめかしておる、今よりさぼる者も減るじゃろう」

センター王と大臣達の会話


支援物資を配っている、商業ギルドにも卸した、当面食糧難は避けられる筈、魔物の間引きもした、盗賊も捕らえた、街道の安全性も向上した。

物流の面でも、暫く問題は起きないと思われる
問題が起きれば、メールや電話があるだろう



◆冒険者ギルド本部◆
≪ギルドマスター室≫
「明日は、王都を留守にする」

「転移で部屋に来るのは止めてもらえる? で、どこに行くのか聞いてもいいかな?」

リモートしか居ないのが解っていたので直接部屋に転移で来た

「ドラゴンの島だ」

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
≪ドラゴンの島≫
『プラディス・ドラコニス』
ディレクション王国の大陸から、南南西沖合い450キロにある、ドラゴンの住む島
紅が召喚したドラゴンが住む島でもある

ダンジョンが、あり魔物が出てくる、海にも大型魚類、魔物類(タコ、イカ、亀)が多い為、ドラゴンたちは食料には困らない
 450キロは、ドラゴンでも、二時間程かかる。
船では1日では着けないので、人害は殆んど無い

が、俺の留守中に、王都センターに来た、愚かドラゴンものたちが居る

 ~ ~ ~ ~ ~ ~

「ちょっと、挨拶に行ってくる、お土産は、ドラゴンの肉だ」

「絶滅させないでくれる?」

「その時は、【死者蘇生】でも使うさ」

呆れるリモート




出発前夜
お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジにて

「明日は、ドラゴンの島へ行く」

「町回りが終わったから、ゆっくり出来ると思ったのに」
ウナが頬を膨らませて、愚痴る

「たぶん、人間に危害を加えるドラゴンは少ないと思いますが…」
数ヵ月も追撃がないから、紅が推測

「それも確かめに行く、釘を差しておいても困ることは無いだろう、肉も欲しいし」

お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジは、冒険者ギルド本部の駐馬車場に停めている
パーティー『アンドレ・アルス』専用スペースが作られた。

「そこは、君達の専用スペースだから、王都に居るときは、使っていいよ」
リモートに許可をもらった
停めて居なくても、口座から月、銀貨小28枚が引き落とされていたとは知らずに
(月極、自動更新、自動引き落とし)


明日は、13月26日
(27日、28日 → 1月1日)
後3日で、新年になる

「新年はドラゴンの肉で、パーティーでもするか?」

プライベート寝室では、アメイヤは一人で寝ている。
俺達…紅、ウナ、ランコママ、ビューティーは、ベビーベッドにキュートを寝かせて
一つの巨大ベッドでみんなで寝ている。

最後に寝るのはいつも俺、最初に起きるのも俺。

「キュートは、俺に似ておっぱいが好きだなぁ」
ビューティーのおっぱいに吸い付いて離れないキュートを見る
ビューティーを最初に抱いて、キュートを胸に置く、そのまま朝まで吸い付いている。

ランコとウナを起こして、朝食を作ってもらう
紅には、ギルドに掲示板を見に行かせる。

朝食が出来る前に、リュウグーで、一汗かく

180人相手に模擬戦
10日目でも、18人(5分)×10戦、の模擬戦後、立っているヤツは一人も居ない

「『エリア・ヒール』仕事頑張れよ」
180人を回復させて、エールを贈る
「今晩は、ドラゴンの肉を差し入れするから、期待してろ」

「「「!? (かわいそう、御愁傷様)」」」
ドラゴンを心配する180人だった


温泉で汗を流し、朝食

これが、異世界から帰還後の朝の日課だ



「ごちそうさま」

「別行動でもいいんだぞ」

全員ついて来る事になった

キュートのレベリングで、生後一ヶ月で、Lv.28になり、自分の力を制御出来てない。当たり前のことだ、ドラゴンの島に連れて行くと、更に上がるだろう。
俺が上限値10で、封印している、もう少し大きくなったら、解放しよう。
連れて行かないと言う選択肢は無い



ドラゴンの島に、転移した

ドラゴン達が騒ぐ

「人間が何しに来た?」
言葉を喋れるドラゴンが、言う

後はギャーギャーうるさい

「静かにしろ、キュートが、起きる」

俺の殺気に驚く

静かになる

「に 人間か? お前は?」

「数か月前、人間の町に行きそびれて、文句を言ってるヤツは居ないか?」
「あの5体のドラゴンを始末したんだが、文句を言うヤツは居ないか?」

「アイツらは、始末されたのか?帰ってこないと思っていたら」

また、ギャーギャー騒ぎだした

俺が、【全言語解読出来る体質】で、ドラゴンの言葉を話していたから

ドラゴンが、何体か襲ってきた

が高い、平伏せ!」
ドラゴンに見下ろされる行為に嫌われてみた

ドラゴンの頭が俺の目線より下になる
頭だけが動かない、体は別に何ともない、手足は動く、羽もバタバタ出来るが、頭だけが動かない…持ち上げられない。(左右には動かせる)

無理に頭を持ち上げ様として
ゴキリ
首が折れた

ドラゴンは、首の骨が折れた程度では、即死はしない
ヒューヒュー
死にかけている

「『パーフェクトヒール』」
完全回復させる

「勝手に死ぬな、殺すときは俺が殺してやる」

「選択肢は二つ、俺の僕(しもべ)になるか、エサになるかだ。選べ」

死を選ぶドラゴンも居た
突然動かなくなる、ランドセルに入れる

俺の言うことが解らない、無能な者も居た

動かなくなり、ランドセルに入れる

「な 何をした?」
「間抜けなドラゴンでも傷つくと素材が勿体ないから、間抜けから(体内の)魔(力)を抜いただけだ」

ドラゴンも魔力を0にすれば死ぬ
無傷でドラゴン確保だ
通常、魔力吸収アブソープには時間がかかる、だいすけは一瞬で0にする。
吸収された魔力は結晶化し、魔石となり、ランドセルへ消える


「エサか?僕(しもべ)か?」
どちらを選んでも消える
死を選べば、ランドセルへ
抵抗しても、ランドセルへ
契約すると隣の部屋ナスタルーム


ドラゴンはプライドの高い魔物、人間に従えないと思う者
強い者に従う一面もあり、エンディナーを選ぶ者

何体か収納していると
エンデナーを選ぶドラゴンが増えた
「大人しくされるのも、エサが減るなぁ…」
震えるドラゴン(´ズ)
呆れる妻達


「お前が、最後だ。エサか? 僕か?」

「主に従う事に致します」
メスだった、見た目じゃ解らん(汗)
契約して、消えた

「ドラゴン(´ズ)、召喚!」
エンデナー契約したドラゴンが、次々と召喚される
数百のドラゴンが次々に現れる圧巻だ

「悪さはするな、人は襲われない限り殺すな。」
「後は、自由に生きろ。以上」

ポカンとするドラゴン達





俺達は王都に転移した
キュートに『ドラゴンテイマー』のスキルが芽生えた
魔力吸収アブソープ】を覚えた
『ドラゴンスレイヤー』の称号は付かず、スレイヤーの条件を満たしていないため。


「襲われる事も無かったね」
お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジでポツリとウナが呟く

いや、数体襲ってきたぞ
ランドセルに収納したけど
そんなことを思うも、口にはしなかった



 ~ ドラゴンの島 ~
だいすけたちが、帰った後
ドラゴンの島では

「俺達の主人は何て名前だ?」

「ステータスオープン」

 §§§ ステータス §§§

主 人:ごしき・だいすけ

 § § § § § § §


「ごしき・だいすけ様です」

「ごしき・だいすけ様ね、了解」


ステータスを見て、初めて主人の名を知るドラゴン達だった
ステータスを見れる賢いドラゴンが居て良かった、ステータスを読める賢いドラゴンが居て良かった

 ~ ~ ~ ~ ~ ~




◆冒険者ギルド◆
カランコロン♪

「ドラゴン(の肉)要るか?」
買取カウンターで言う

冒険者ギルドで、15体
商業ギルドで、15体
パロトーム商会で、3体のドラゴンを売った
体長6~8メートルの中型を売った

ランドセルの中にはまだある。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

小型の5メートルクラスをリュウグーで3体出した。
ドラゴンの解体を、竜二と竜三がする
(人化した)ドラゴンがドラゴンを捌く、無意識に無神経な事をさせていた。
竜二、竜三は全く気にしていない
 ドラゴンがドラゴンを食べることはよく有る、(生で)かぶりつくか、解体し料理するかの違い。


調理を、モナカとビッガーが住人たちとする

ドラゴンを初めて見る者、初めて料理する者、初めて食べる者、驚いていたのは言うまでもない

「年越し料理を、ドラゴンでするなんて…」
そんな声も聞こえた

ドラゴンの肉は、各家庭に配られた

ドラゴンの爪や牙で、農機具…くわや鎌が作られた
「ドラゴン素材のくわや鎌って…贅沢過ぎませんか?」
作業効率が上がったことは言うまでもない。


ドラゴンの革、鱗は俺が回収した
 ~ ~ ~ ~ ~ ~



「だいすけさんのドラゴンは、非常に質がいいですね」
無傷です、状態云々の前に無傷です(大事なことは二度言う)

ランドセルの中で血抜きが、された状態で出てくる
ドラゴン血は、魔素が多く、取りすぎは魔力過多に成りやすい
完全に血抜きするのは困難

原液は魔物除けに使え
魔力回復ポーションの素材にもなる

ランドセルの中には、未解体のドラゴンが、まだまだある





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