【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(132) 直ぐに終わらせる(2)

(132) 直ぐに終わらせる(2)



ドワーフの件を終わらせた
問題のあるドワーフは、王都センター、冒険者ギルドに転移させた

土壁を建て、兵士達が見えないようにする

50人の女性のうち5人を起こす

「だいすけ、彼女らの起こした理由を聞いてもいいか?」
センター兄が聞いてきた


「『俺の好みだ』とでも言わせたいのか?」
「服装でしょう、彼女らの服装は他の子と違うもの」
タリアが言いたいことを言ってくれた

この世界は色で階級を差別したりする、その世界で、銀色や金色の装飾の付いた服を着ていた

目を覚ますと、見知らぬ場所、45人が寝ている
目の前に竜人の女性に子供、男性3人と1人の女性
驚くのも無理はない

「あの~、私達、どうなるのですか?」
タリアと、紅が説明

「帝国に帰りたくは無いのですが、これが有りますから」
首の奴隷の首輪を触る

「あ、それ、マスター書き換えたから、帝国に帰る気が無いなら亡命するか?ディレクション王国に」

「!? えっ? 書き換えた?」
「亡命?」

センター兄、リヤド、タリアが説明

「違法奴隷と判断されたら、解放も可能だ」
泣き出す者も居る

「俺は、奴隷紋も消せるから、そこも心配要らん」
「お前なぁ」
リヤドが呆れる

彼女らは抱き合い泣き出す

「この50人の中に問題の有るような子は居ないんだな」

「帝国の兵の中に、貴族の方が居て、先行で私達を、ここへ連れてきたんです、後から1000人の帝国兵が来ることになってました」

350人程の兵に50人の女性は多いんじゃないかと思っていたのだ、そんなことだとは思っていなかった
1000人を50人で相手するのは、毎日違う人だとしても、体壊すんじゃない?
1日4~5人5日で一巡…多くないのか?そういうことに疎い俺には理解出来ん

と言うことは、寝ている兵の中に貴族が居ることになる

軍服が、違う数人の内の一人だろう


「帝国に家族が居るんだろ、家族に会いたいなら、何とかするぞ」

「どうするんです?」
タリアが聞いてくる

「家族ごと拉致る」

「出来そうだから怖いわ」

この会話に5人の女性たちは、オロオロする

違法奴隷と断定出来ている女性を、起こす

彼女らに、説明、手紙を書いてもらう
アメイヤの『ロケートアイ』で、家族の位置と現状を調べる

アメイヤから記憶をコピー、従魔に手紙を託し、転移させた
従魔の『監視眼モニタリングアイ』で、その様子を写し出す

元気な家族の姿に泣き出す女性
そんな様子に驚く女性と、センター兄達


手紙の内容は
・現在元気だということ
・帰ることも可能だということ
・このまま、離れて暮らせる事

12人中10人が帰宅を希望
10人を転移させた、奴隷を解放して


2人も家族の元へ転移させ、さよならを告げ、戻ってきた

「「ありがとうございました」」

「「これから、こちらでお世話になります」」
奴隷を解放した

奴隷紋が、消えたことに驚く

「本当に消せるんだな」
センター兄が呟く

「10人を帰宅させたが、問題無いのか?」
リヤドが聞いてくる

「俺は、帰りたいと言ったから、帰した、後の事まで面倒は見らん」

町や村の門番に見える位置に転移し、彼女だけを置いて、帰還

盗賊に捕らわれていた事にして、冒険者に助けられた事にした
転移が使える冒険者が、何人居るかなんて知らんし
彼女らに何が起きても自己責任だ

怖い目にあって記憶を無くす事はたまにある、少し記憶を改ざんしている
質問に対して「覚えていない」、嘘ではない、「思い出したく無い」嘘ではない

家族の元に戻っても100%幸せになれるとは限らない、それでも帰りたいと希望したのだから
後は、知らん

残りは、ジ・ユグに転移、亡命させることにした

奴隷解放を希望しない女性は、ディレクション王国で、奴隷手続きをすると、帝国にれる可能性が高いと言うことで、奴隷関係アイテムを偽装、隠蔽して分からなくした

奴隷からはいつでも解放される、何かあって、他の誰かに奴隷にされるのを警戒、奴隷の二重契約は出来ないから、このままが安心できると言う

竜人の富豪のアメイヤの奴隷だ、ジ・ユグでなら、このままを希望してもおかしくない

お城の三階部分の宿泊施設をジ・ユグに置く
呆れられたのは言うまでも無い
期限は1年、それまでに住居を確保する事を条件とした

ラビル(たまたまジ・ユグに居た)、ジ・ユグ支店に居たカイブンが、俺が戻って来たことを知り、驚いたのは言うまでも無い




残るは、兵士と傭兵
彼等にも、家族は居る
だが、全滅したと思わせているので、帰すのには問題がある

傭兵の俺が白だと判断した連中をお越し、話す

「お前らは、死んだことになっている」
ざわざわ ガヤガヤ

「嘘はれるぞ」
スマホを見せる、アプリは入ってないブラフだ

「それを踏まえて聞く、家族が心配だと言うヤツは居るか?」

「俺は、死んだことになっても構わんけど、嫁さんと子供二人の事が心配や」
「いくらあれば三人は困らん、ここで働く気が、あるなら先払いで家族に金を送ろう」

俺の革袋は両替機能がある
帝国通貨を出す
帝国銀貨で、20万枚(2億円)

「お前の値段はいくらだ?」

「だいすけは、帝国に行った事があったのか?」
帝国硬貨を持っていたから、リヤドが聞いてきた

「さっき両替してきた」
下手すぎる嘘です

「そういう事にしておこう」
呆れるセンター兄、リヤド、タリア、アメイヤ、紅

「この部屋は脱走は出来んぞ、ここは、バトル場だが、他の場所に畑がある。そこで働いてもらう」

「脱走出来ないとは? 部屋に畑とは?」

「部屋の移動が転移で無いと出来ないからだ、転移が出来たとしても、この部屋からは出られんがな」
「部屋に畑とは、ダンジョンと一緒で、ここが隔離された空間だから、部屋だ」

従魔の『監視眼モニタリングアイ』で、畑を写し出す
その広さは膨大、肉眼で壁が見えない、天井は空だ

「これが部屋?」

「収穫予定量は1万人分くらいだ、将来は100万人分くらいを考えている」

「はぁ? 1万人分?」
「将来は100万人分?」

「今は、ゴーレムが管理している、お前らはその手伝いだ」

「…「ゴーレム?」…」

監視眼モニタリングアイ』に、ミスレム、オリレム、モナカが映る

「こいつらが、ゴーレム?」

体は銀や金色の人形、一般的なゴーレムではない

「ミスレム、オリレム、モナカ 召喚」

ミスレム、オリレム、モナカが現れる

「お呼びですか? だいすけ様」

「…「えぇぇぇ!?」…」
ゴーレムと紹介された人形が喋って驚く





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