【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(125) 嘗ての英雄

(125) かつての英雄



ここはとある山奥の小屋

「まさか、またこの五人が集う事があろうとはな…」

「じゃな、世代交代したと思っておったんじゃがな」

「まだ引退出来ないんじゃないかって、思わされちゃったわ」

「また、来るのかしら? それとも今回で終わりなのかしら?」

「次が、有っても無くても、鍛えといて損は無いだろうよ」

「それには、先ず、俺達が動けるようにならんとな」

「お主、太ったんじゃないのか?」

「最近は、孫の面倒ばかり見とったからな、少し体が鈍っとる、お主は薄くなってないか?」

「お前もな」

ガキン
突然抜刀し剣がぶつかる

「「お互い、落ちたな」」

「年には勝てんて、無理しなさんな」
「あんたには、言われたくないな」


「ここで、年の話は止めとけ、自分の首を絞めるぞ」

「そうじゃな、みんな同じなんじゃからな」

ドラゴンスレイヤー
竜滅のラビル
無詠唱のリニア
魔法使い、破竜のドラコス
龍斬剣使い、竜殺しのキッド
神速操剣龍王のセンター

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リニア
≪トレーイン=リニア≫
サポートタイプメインの魔法使い
無詠唱、多種同時行使、並列思考
詠唱待機、連続行使、多種属性同時発動等、結界、魔法陣、魔法のエキスパート
慎重派
回復も補助も攻撃も出来る(回5:補3:攻2)
接近戦は杖と短剣を使える
(魔7:物3)


センター(兄、28世)
≪ホウコウ・ディレクション=ハゲーン・センター≫
国王『ホウコウ・ディレクション=ハゲーン・センター29世』の兄、62歳
本来の国王、弟に無理やり継がせた、根っからの冒険者気質
『攻撃は最大の防御』的思考
複数の剣を飛ばして操る操剣使い

以上、解説終わり
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何故、ドラゴンスレイヤー達が集まったのか、何故老体彼等が集まったのか

話は、道場対抗戦までさかのぼ


準決勝の組み合わせが決定した

ジ・ユグ道場 vs. ベドイースト道場

アップ道場 vs. ニージハシタ道場

一回戦 ジ・ユグ道場の勝利宣言(五戦五勝)がなされた後、王都センターに5体のドラゴンが飛来した

コロシアムに降り立つ

コロシアムは大混乱
逃げ惑う人々、初めてドラゴンを見る者、ドラゴンの魔力で絶望のあまり動けなく者、貴族は動けなくなり、『私を守れ!!』等叫ぶ

ドラゴンがその光景に高笑い

「ガハハハッ、人間はこうでなくては、ガハハハッ」
「あはははっ、我らを愚弄したヤツはどこだ!」

それを見ていた選手達
逃げる者 しゃがみ込む者

ジ・ユグ道場とニージハシタ道場のアメイヤ達パーティー『アンドレ・アルス』が集まる

「みんなを守る結界を張りました、ドラゴンブレス等、ドラゴンの遠距離攻撃から観客席を守れます」

ボクの分身による魔法陣結界でドラゴンの居る会場を隔離していた


「じゃ、行きましょうか」
「ボクは、結界を張りながらです、万が一に備え、分身をそのままにします、本来の1/10以下しか実力が出せません」
「アメイヤちゃんなら、大丈夫でしょう」

「レッドドラゴン出てこい!」
ドラゴンが叫んだ
「我らを愚弄した罪は死に値する、我らを愚弄した人間よ出てこい!」

「ドラゴンを愚弄した人間って…だいすけの事かな?」

ウナの言葉で、このドラゴン達の目的が召喚の館(#74、#75参照)での事、紅(ママ)とだいすけ(パパ)だと思った

「何の事です?」
ビューティーさんは知らなかった、ビューティーさんを召喚する前の出来事ですから、仕方無い

ランコママが、説明

ドラゴンは、人間の逃げ惑う姿を眺めている、笑っていた

「逆恨みですか?」
「でも、ビッグシルバーグレートドラゴンが居ないから、そこはどうなんだろう」

「どちらでもいいです、このドラゴン達には『無力』と言う言葉を教えて差し上げましょう」

それを聞いていたジ・ユグ道場の人も呆れていた
だいすけさんって…
パーティー『アンドレ・アルス』のメンバーって…

観客席には動ける者も居た
戦えずともこの局面を希望を持つ目
戦えずとも、避難誘導をする者
戦わずとも、この局面を打破してしまう存在を知る者

「アメイヤちゃん達なら、大丈夫」
シュウレイ達が…

「まさか、王都にドラゴンが来るなんて…」
ラビル先生達が…

「ドラゴン討伐は、パーティー『アンドレ・アルス』に任せ、王をお守りしろ」
ギルドマスターリモート達が…


「アイツ等は知らんのだ、人間の怖さを…」
ビッグシルバーグレートドラゴン


ランコママが言う
「私達が出ていってもいいのですが、ここはジ・ユグ道場の方達に頑張ってもらいましょうか」

「…「えっ!」…」




次話、2月1日投稿予定

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