【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(109)掲示板のチェックは大事

(109)掲示板のチェックは大事



朝、目覚めると外が騒がしい

宿屋に泊まろうとする人集り
この日のために遠くの町から、対抗戦を見るために来た人達、朝早くセンターに着いたようだ。

「明日から、お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジには、帰って来れないんですよね?」
お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジどうしましょう?」
「ランドセルに入れちゃいます?」
「貸すのも手ですが、知らない人に貸すのは気が引けますね」

コンコンコン ノックされた

「誰かな?」
外に出ると、シュウレイさん、しゅうかさん、ランランさんが居た。

「応援に、お姉様と来ましたの」
「対抗戦に出られると聞いて、来ました。」
「応援する」

お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジの中で一緒に朝食

「だいすけさんの行方はまだ解らないみたいですね」
「はい、手がかりも無いです。」

お互いの最近の話をしていると

コンコンコン ノックされた

「また、誰か来ましたね」
「ボクが出る」
ボクが出ると冒険者ギルドと商業ギルドの使いと言う二人が居た。

「これから、商業ギルドへお越しいただけませんでしょうか?」
「私と冒険者ギルドへ来てもらえませんか?」
「それは?ボクに言ってます?パーティー『アンドレ・アルス』に、ママの誰かに?」
「商業ギルドとしては、パーティーへの依頼です、みなさんでお願いします。」
「冒険者ギルドも、パーティー『アンドレ・アルス』への指名依頼と聞いてますです。」
「ちょっと待っててね」

「お客さんは、商業ギルドの人と、冒険者ギルドの人、どちらもギルドへ来てって、どちらもパーティー依頼だって、どうしよう?」
「対抗戦のトーナメントの抽選も有りますし、話だけでも聞いてから、判断しましょうか?」

ママとビューティーさんが出ていく
「中で話せる事ですか?それとも、ギルドまで行かないとダメですか?」
「私は中ででも大丈夫です」
「私は、詳しいことを聞いていないんです、冒険者ギルドへ来てもらいたいです。」
「では、商業ギルドの依頼を、対抗戦の抽選がある、コロシアムに移動しながら、お聞きしましょうか?」

ボク等は、お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジをシロに引いてもらい、コロシアムを目指す。

商業ギルドのお使いさんの話し。
「ここに今、居る方には聞かれても大丈夫なんですよね?ランドセルの事とか?」
「冒険者ギルドの方以外は、シュウレイさん、しゅうかさん、ランランさんも知ってます、冒険者ギルドの方が冒険者の個人情報を他言するなら、席を外してもらいます。ヒメクリ=カレンダ、カレンさんでしたよね?」
「覚えていてくれたんですか?はい、カレンです。」ペコリ
「私は、冒険者の個人情報は、決して漏らしません」
「紅さんを怒らせるなとだいすけさんに、言われましたから」
ひきつるママ、笑いを堪えるママ以外のママ達。

「商業ギルドの依頼は、食料の確保、対抗戦期間中の食料の確保です、ランドセルの中身を買い取りたいと思ってます。」
「数量は?」
「王都への食料の輸送が遅れていて、期間中延べ50万人が、消費する食料の何%かでもまかなえれべと、ギルドマスターが言っておりました。」
「50万人? そんなにですか?」
「食料の輸送に、船を使っているんですが、途中の橋が崩落し、川を塞き止めているという状態でして、町から、復興部隊が出ているのですが、時間がかかるみたいで…。」
王都に入って三日、一度もボク等は、冒険者ギルドで掲示板の確認をしていない。
 そんなことになっていたことを知らなかった。
掲示板のチェックは大事だと思った。

「たぶん、私の依頼もその事に関係すると思います。」
「掲示板の確認を怠った私達にも責任、有りますか?」
「この三日、ボク達、自分の事ばかりでしたね、反省します。ボクのランドセルには、オークが4500、オーガが3000、ハイオークが500、オークキング、オーガキング、ハイオーガ、狼に熊や鹿、猪、キツネ、ウサギ、牛も果物も野菜も魚も、売り惜しみしません」
「私達のランドセルにも合計20000以上オーク有りますし、1日分くらいはなるんじゃないですか?」
「20000! オークだけで…。」
1頭で50人分くらいにはなる、故に100万人分のオークが、ランドセルに、あることになる。

「いや、それを一度にはとても無理です。」
「でしょうね、でも、ランドセルの中なら劣化しませんから、必要な時に言ってもらえば、出せます。」
「橋の崩落なら、考えられる対策…、依頼は、壊れた橋の撤去、橋の復旧、橋で足止めされていた物資の輸送、要人の護衛かしら?」

「ビューティーさんとウナは、残って代表として、抽選に出る、ランコママは、商業ギルドへ、ボクとママと、カレンさんは、冒険者ギルド、何かあったら、念話するで良い?」

携帯魔法陣は各自所持している、何かあれば、転移出来る。

コロシアムに着くと近くまで行けない状態、渋滞、駐馬車場も空いてない。
 シロには宿屋に戻ってもらう、シロの事をしゅうか姉ちゃんに頼む。
「しゅうか姉ちゃん、シロの事をお願いして良い?」
「お姉ちゃんに、任せて下さい。」
喜んで引き受けてくれた。

コロシアムから、ランコママは、商業ギルドへ、向かう。

ボク等は、冒険者ギルドへ向かう。
一応、コロシアムに(こっそり)魔法陣を設置。


◆冒険者ギルド◆
カランコロン♪
2階の接客室にリモートさんが、待っていた。
「もう少し早く、お願いするべきだったよ、ちょっと問題がおきてね、パーティー『アンドレ・アルス』に指名依頼したいんだ、橋の撤去と、対抗戦見学に向かっている貴族のお迎えに行ってもらえないかな?」
ビューティーさんの予想が当たった。

橋崩落の場所を教えてもらう
『ロケートアイ』進めなくなった輸送船
「17隻も動けないんですね」
「荷物の劣化が心配なんだよね、荷馬車への積み替えも出来なくてね」
「橋の向こう岸にも100台は荷馬車があってね、もう少し早く、お願いするんだったよ」
「掲示板、見てなくてごめんなさい」ペコリ
改めて、掲示板のチェックは大事だと思った。


“宿屋に着きました”
シロから、念話。
“解った、ご苦労様、また後で呼ぶから、隣の部屋ナスタルームへ戻ってて”
“解りました”

「ママ、行こうか?」
「はい、アメイヤちゃん。」

ボクとママは、橋の崩落現場へ走った。





フォロー、いいね ありがとうございます
感想・誤字報告等ありましたら一言お願いします


「【嫌われ体質】自覚したら最強?かも」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く