【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(106)空飛ぶお泊まり馬車

(106)空飛ぶお泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジ



7月7日に王都センターで、開催される道場対抗戦に出場するために、センターへ向かった。
シロの引く、お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジで。
時速35km/h普通の馬車の2倍以上の進行速度。
ジ・ザパードまで3日、センターまで更に3日、6日で、(7月5日に)到着予定。

「7月6日に、トーナメントの抽選が有るのを、忘れてたなんて信じられません。」
「ごめんなさい」
ビューティーさんのぼやきに、ラビル先生が謝る

「シロ、無理しないでね」
「大丈夫です、これくらい」
登り坂では、ボクも後ろから、お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジを押している。
最悪、転移は使えるが、余裕を持って出るべきだった。

パードユグのトンネルを抜けた後、シロをユニコーン・ペガサスにし、空を飛んで行った。ボクの飛行魔法フライお泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジに、使って浮かした。
飛行魔法フライだけなら、殆ど意味は無いが、飛行速度が遅いから。
 シロが、引けば、飛んでるのと変わらない。

「こっちの方が、楽です。」
「有り得ないわ」
ラビル先生が呟く。

飛行魔法フライは、魔力の消費が著しいが、ボクのMPは、元々多く腕輪も有るので、長時間使用も可能。

ジ・ザパードは寄らず、直接センターを目指した。

お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジには、窓はない景色は楽しめない。
 ボクとランコママが、御者席に座る。
パーティー『アンドレ・アルス』で、ランコママだけ飛べないから、こういうときに景色を楽しむ。

7月2日にセンターに、着いた。

「良かった、間に合って」
「ご苦労様、シロ。お疲れ様。」
魔力譲渡トランスファーしておく

「有り得ないわ」
飛行魔法の直後に従魔に魔力譲渡トランスファー
魔法に詳しくないラビル先生でもこれが非常識だとは解る


センターに、空飛ぶ馬車を見たと言う噂が流れた。

「見られたみたいですね」
「ワタシ達とは、解らないと思いますよ」
ラビル先生が心配する、ランコママは心配ないと言う。

「…でも、冒険者ギルドのバトル場は、まだ使用制限されてるみたいです、軽い練習程度の使用しか認められて無い様ですね、どこで、道場対抗戦をやるのでしょう?」
ママが、会場の心配をする

「王都センターには、コロシアムが有るんですよ」
「コロシアム?」
「別名、魔法実験場、魔法は観客席に届かないように何重にも結界が張られた、バトル場です。」
「殺し合いも行われる場所…今回の道場対抗戦は、相手を殺してしまうと、その時点で失格、個人が失格になるだけなんだけど、補欠の参加も認められないから、トーナメントを勝ち残っても1人ハンデが出来るわね」
「致死毒は認められてないけど、麻痺毒は認められて要るから、注意しないとね」
「麻痺毒は良いんですか?」
「種族には、体に麻痺毒を持つ者も要るから、対抗戦に出るのは、人族だけじゃないのよ」
ラビル先生が説明してくれた、ボク等は、誰も何も知らないから。

「私達も、人族じゃないんですけど」
「って言うか、人族居ないよね?」
スライム、ドラゴン、ウサギの獣人、妖精、魔族です。
パパが居ないから…。
みんなが寂しさを感じた


◆冒険者ギルド◆(ピラミッド)
カランコロン♪
掲示板に参加道場が、掲載されていた。
*出場道場*
センターの道場
  ノーズ道場
  ジ・ノーズ道場
  ウエスト道場
  ジ・ウエスト道場
  サウス道場

  ジ・サウス道場
  イースト道場
  ジ・イースト道場
  アップ道場   ≪前回優勝≫
  ジ・アップ道場 ≪前回準優勝≫

  ダウン道場
  ジ・ダウン道場

レフトタウン道場
レフトタウン・シーバ道場
ライトタウン道場
ライトタウン・ユグ道場

ビフォー道場
アフター道場
フロント道場
ジ・ユグ道場
ジ・ザパード道場

プラポハミギ道場
ニージハシタ道場
ダレイナユグ道場
ベドザパード道場
ユグ・ユガ道場

アンタルティカ道場
ボーダー・フロント道場
etc.
等80道場参加の道場対抗戦

「80! そんなに有るんですか?」
「有るのよ、100以上、参加してない道場も有るから、参加したくても出来ない道場も」

遠くだったり、町に強い冒険者が居なくなるため参加を断念する町もある。
小さい町・村・集落には、道場もない。


80道場、7人…560人、参加者だけで560人なんだ…。

「ところで、ニージハシタ道場の補欠は?」
「宿屋に居る筈よ」

何しに冒険者ギルド本部に来たかと言うと、正式参加申請をするため、現地のギルドで仮申請、申請しても当日までに到着出来なかったり、キャンセルも有るから。

カウンターへ
「ニージハシタの道場の者です、申請に来ました。」
ボクがカウンターの下から顔を出す。
隣で申請に来ていた、他の道場の人達が笑う。
「ぼく、誰のお使いだ? はははっ」
気にしない
「ボク等の申請です」
フードを取り、振り向き、顔を見せると驚く!
「り 竜人!」
ボクらは、目立つのでフード付のお揃いのコートを着ていた。

ママ、ウナ、ランコママ、ビューティーさん、ラビル先生が、フードを取る。
怪しかったことに気づいていない


「女!」
「ははははっ、女と子供で参加か? 笑わせる」
カウンターのお姉さんも笑っていた、ラビル先生が前に出る
「ニージハシタ道場師範、滅竜拳のラビル、道場対抗戦の申請確認に来ました。」
「なっ! ドラゴンスレイヤーのラビル…。」

ラビル先生はわざと***竜滅拳のと名乗った様です、その声にカウンターの回りがざわつく。カウンターのお姉さんも驚いた。
ざわざわ がやがや

ボクらは、試練の塔オルドルタワークリアの証を出す。冒険者カードでも良かったのだけど、わざと***試練の塔(オルドルタワー)のクリアの証を出した。
打ち合わせもしてないのに全員が証を出す。

「ニージハシタ道場の対抗戦参加メンバーです」
カウンターのお姉さんが、驚く!
「え! 試練の塔オルドルタワークリアの証! えー!あなたも。」
「はい、ボクもクリアしました。」

「…「なんですとぉー!」…」同調シンクロした

ざわざわ がやがや
「嘘だろ?」「あんな子供でクリア?」
「竜人!? ち 違うなぁ…竜人は。」
「全員? パーティーか?」
「パーティーだろう、あんな子供を連れて入塔するなんて、どんな親だ」
受付のお姉さんだけは、ボクらの実力が解った様だ。
何せ、ペア上級クリアの証なのだから

「私が、ラビル。この子がアメイヤ、紅、ウナ・ブリーザ、イダリベス・ブ=ランコ、ビューティーよ」
「ニージハシタ道場出場メンバーの確認、致しました、6日の朝9時のトーナメント抽選に遅れないようにしてください。」
「詳しくは、こちらをお読み下さい。」
ルールブックを渡された、人数分(7冊)
補欠の確認は要らないようです。


ボク等は、フードを被り、カウンターから離れた。
ざわざわ がやがや

隣のおじさんがカウンターのお姉さんに、詰め寄る。
「あんな子供で参加出来るのか? ソロ戦だぞ、パーティーじゃないんだぞ」
「はい、アメイヤさんは、赤ランクLです、問題有りません」

「…「なんですとぉー! L!」…」同調シンクロした

L…、俺と同じ、あんな子が?5歳くらいだろ?誕生の儀受けて冒険者に?何ヵ月でLに?
「お 教えてくれ、あの子は何歳だ?冒険者になってどれくらいだ?」
「個人情報はギルドでは教えないのは解ってます?」

「承知の上で頼んでいる」
「…「教えて」くれ…」同調シンクロした
回りの冒険者達も頭を下げた。ギルドの職員まで。

「怒られたら、連帯責任ですよ…、アメイヤさんは、4歳です、飛び級試験を受け、冒険者になったのは、5月…です。」
申請書類を読み上げたお姉さん。


「…「なんですとぉーー!」…」同調シンクロした





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