【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(64)無敵のアメイヤ

(64)無敵のアメイヤ



迷い人***、ごしき・だいすけの異世界の話をした。
スマホのマップ機能で話が止まる。

アメイヤが起きて、お昼となる。
出前?そのまま、ギルドマスター室で昼食。
オークサンド…パンにオークの薄切り肉を挟んだ物。俺のサンドイッチをアレンジしたか?

昼食後、スマホの機能の説明。
爺さん達は覚えが悪い、普段からメールをよく使う女性陣はスムーズに把握していく。
リモート例外も居るが。

リモート「ここまで、正確に地図が表示されると、戦争になった時に、困るなぁ~」
「こちらからは、攻めないのか?」
リモート「この国は一応中立国だからね。戦力的にも上位に居る。攻められる事は無いとは言い切れないけど、こちらから直ぐに戦争をする気は無いよ。そう言う考えの国王だから」
リモート「そうそう、この後、謁見あるから」
「いきなりだな」

「俺が国王を殺して、国を乗っとるとは考えないのか?」
リモート「謁見しなくても、だいすけ君なら、城を破壊するくらい簡単でしょ、私達が束になってもどうすることも出来ないくらいの実力の差があるんじゃない?アメイヤちゃんだけでも。」
この言葉に数人動揺する。

「それは、どういう事ですか?」
『ローマ・イ=タリア』
副マスターの一人、眼鏡の女性、魔法使い、鳥人間?見た目は人間なんだが?

「だいすけ君、説明してもらえる?」
「アメイヤは、俺の従魔だと言うことは知ってるんだな?(コクリ 頷く)スライムの理想の姿イビーアイシンの姿だと言ったよな。元は、アメーバスライムのドロップアイテムの卵から孵った。」
「スライムのドロップアイテム?卵?」
数人が驚く。

リモート「調べてみたよ、スライムのドロップアイテムに、卵がドロップされた記録は無い。まだ全ての資料をチェックした訳じゃないけど、恐らく初めてだろうね」
リモート「それと、アメーバスライムは、雨の日限定スライムだったよ。とても珍しいスライムだね」
俺は、アメイヤの頭を撫でる
「アメーバスライムは、液状の状態だと、物理攻撃完全無効だ、アメイヤには、物理攻撃は効かない。」
数人が動揺する。

タリア「物理攻撃が効かないスライムを、どうやって倒したの?」
「魔法だ、凍らせて パリン」
グーを開いてパーにし、粉々を手で表現

「まだ理解できないわ、アメイヤだけでも、私達が勝てないのかが…。」
「アメイヤは、試練の塔オルドルタワーで成長した。レベル777だ。」
「…「へ? レベル777」…」同調シンクロした
「あり得ない」
「聞いたこともないぞ、レベル777のスライムなど」

「パパ、778だよ、パパとママと模擬戦して、ハイ・オーク倒して、レベル上がったの」
「だそうだ、レベル777の時の、魔法防御は120万だ、魔法も効かんよ」
「…「120万!」…」同調シンクロした

「忘れてないか?アメイヤは、4歳の設定だが、生まれてまだ数日だぞ、これからまだ成長する。既に1上がってるって言うし」
言葉を失う副マスター達。
「無敵…。」誰かが、ぼそりと呟いた

「それと聞きたい、先日三人で…俺と、紅とアメイヤで教会に行って祈ったら、水晶が虹色に輝いた。」
「何ですと?」「虹色に?」
また、副マスター達が、驚いた。

リモート「その報告は、初耳だね」
「誰にも話してない、神父もシスターも驚いてた。」
「『閉鎖空間クローズドスペース』ってなんだ? その時、アメイヤが覚えた魔法なんだが」

リモート「この状況だと、話さない訳にはいかないだろうね」
「何か、知ってそうだな」

リモート「私もその魔法の事は詳しくは知らない、エルフはね、長生きなんだ、1000年を生きる者も居る、そのエルフが古代魔法と称する失われた魔法に『閉鎖空間クローズドスペース』はあったと思う。」
「何で、そんな古代魔法をアメイヤが覚える?」
「それは、解らない」
首を横に振るリモート

 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼

閉鎖空間クローズドスペース
魔力による、絶対空間、魔法使用者以外の魔法・特技・スキル等の使用を制限できる。
 魔力によって、空間の広さ、継続時間が、決まる。
 空間への出入りも使用者次第

魔力×1/100メートル(直径)、魔力×1/10秒

例:1000で直径10メートルの空間
  1200で120秒(2分)
  合計2200消費
 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲


その後、また俺の話
マップアプリそこに見えてる『だいすけの森』で、二年過ごした。一年ほどたった頃に、蜘蛛の巣に捕まっていたウナを助けてそれから一緒だ。」
「俺に妖精達や精霊が見えるのはどうしてかは知らん。」
リモート「そ、精霊にも会ったんだ。妖精はウナだけじゃ無いんだね」
「あっ!」ウナが反応、口を押さえる(みんなにはまだ見えてない…はず)
(チッ) またしくじった

「鋭いな、あぁ、精霊にも会った。そして、霊力を貰った。俺が精霊そいつを助けたからだ」
ドワーフの男「精霊を助けた?」
『サウジア・ラビア=リヤド』
斧使い、ドワーフに珍しい魔法も使う男。

「病気になって死にかけていた、それを助けた。俺には病気にならない体質がある。それで抗体を作り、病気を治した」
ケニア「精霊が病気に?」
「その辺の詳しいことは知らん。聞かなかったからな」
リモート「その病気にならない体質って、だいすけ君の世界の人間は、みんな持ってるのかな?」
「みんなじゃない、極一部だ」
鋭いじゃないか…。


「で、俺達の冒険者登録はどうなる?」

ケニア「報告、受けてるわ。キッドさんや、ラビルさんに模擬戦で勝って、ドラコスさんと、試練の塔オルドルタワーをクリアしたんでしょう」


武闘家の女「凄いじゃない、試練の塔オルドルタワーをクリアするなんて」
副マスターの一人、短髪…ショートと言うより坊主、そんな髪型の武闘家の女『アンタナ=ナリボ』紅の方が美人だ。スタイルも勝ち。
ナリボ「私、紅とやりたい」

リモート「今回の試験の試験官は、私がするよ。 ウナさんの相手は出来ないけど、ステータスから判断させてもらうよ。だいすけ君も紅さんも、アメイヤちゃんも付き合ってくれるかな?」
「3人同時って事は無いよな?」
リモート「まだ、死にたくないから、一人づつでお願い」
「場所は?」
ケニア「ギルド、1階のバトル場」
「屋内か? ギルドが壊れても責任は取らんぞ」

ヘルシンキ「行けば解る。そろそろ準備も出来た頃じゃろうて。カッカッカッ」

みんなは階段で下りるだろうから、俺等は、吹き抜けを飛び降りる。
 俺は、風魔法で落下速度を落としての降下、二人は飛行魔法フライで、飛んでいた。
降下しながら施設の確認、見れば見るほどギルドの広さ、凄さを実感。

よく見ると、エルフ、ハーフエルフ、ドワーフ、獣人、オーク族?とオーガ族?が居た。
ゆっくり降下する俺、くるくると飛来するアメイヤと紅。まるで水の中を泳いでいるようだ。

2階フロアに降り立つ。リモート達の気配は既に1階、転移魔法陣で移動していた。

5階からは、転移魔法陣で1階へ行けた。

結局、俺等は、階段で、1階へ行くしかなかった。


「遅かったね」
リモートが微笑みながら言ってきた。
試験で、恥をかかせてやると思ったのは内緒。




オーク族…豚っぽい人間? 顔が豚っぽい
オーガ族…豚っぽい鬼 豚っぽい頭に角
大きな特徴は、角が有るか無いか。
耳の先が尖って要るのが、オーガ、丸いのがオーク。

平均身長2メートル、平均体重150キロ

魔物の肉は、オークの方が柔らかい脂身大目、オーガは硬めで歯応えがある、脂身少な目。

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