【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(35)だいすけは、無茶し過ぎ

(35)だいすけは、無茶し過ぎ



「火の精霊と謁見?」
「俺が、妖精界に行くのか?」
「いいえ、火の精霊『カザン・バースト』様が人間界へ、こちらへ来られます。だいすけさんが妖精の門を開くと門が大きすぎて問題があると言われて。カザン・バースト様が人間界へ行くのは250年振りだとか…」
言葉を濁すところ、精霊が人間界へ行くのをよしとしない妖精か精霊が居るようだ。

「俺は、精霊魔法『小さいパルゥス』も使える、体を小さく出来るぞ」
「なっ!少々お待ちください、再度確認して参ります。」

「火の精霊カザン・バースト様が来られると言われてます、人間界へ行くのを楽しみにされてるみたいで」

妖精の門が出来ると二人の妖精が出てきて、結界を張った、そして、火の精霊カザン・バーストが妖精の門から出てきた。
 フォレスト・パーク以上の魔力の持ち主の様だ。

「お前がだいすけか?」
俺は、結界を強化した。
「(霊力を解放し)あぁ、俺がだいすけ、ごしき・だいすけだ」
火の精霊の霊力を越える霊力を俺は持っていた。妖精達が怯えた。ウナも驚く。

「「こ これ程とは…。」」お供が驚く。
「だいすけ、いつの間に…。」
「ほぉ、だいすけは、霊力も持っていたのか?」
カザン・バーストも人間に越えられるとは思っていなかったのか、少し動揺している?
「この前、森の精霊フォレスト・パークに貰った」
「「「!」」」「ほぉ、森の精霊にな」


カザン・バーストが俺の体に触れる
俺の頭の中に風景が浮かび上がる、ボルケノ火山、火口、森、山々、草原、妖精の集落…、妖精界の俺の知らない風景、その場所の名前も解る。

記憶再現メモリープレイバックを獲得
※【能力をコピーする体質】見たり聞いたりしたスキル、魔法、特技をコピーする体質。


「私の記憶の一部を見せた、その場所に妖精の門が開ける様になったはずだ」
「私からも迷子(の妖精)探しを依頼したい。」
「報酬は? 森の精霊は妖精の森の霊木と果物をくれると言ったが…。」
「なら、ボルケノ火山とセウンテン山脈では人間界には少ない鉱物が採掘出来る、それを採掘する許可で、どうかな?」
「それで良い」
「火の精霊と森の精霊は仲は良いのか?」
「精霊同士での争いは少ない、相性が悪い奴らは居るがね…。」
「フォレスト・パークとケンカは無いのか? ケンカしたりしないか?」
「精霊同士での争いは大精霊の怒りに触れる、それは避けたい。妖精界が無くなるからな」
「妖精界が無くなる? 大精霊の力はそれほどって事なのか…。」
妖精達が頷く


俺は、記憶再現メモリープレイバックで、『プラデラの草原』と『ボスクェの森』『ライトタウン』『プラボハミギ』『だいすけの森』『エマニタの林』をカザン・バーストとチャッカに見せる

記憶再現メモリープレイバックも使えたのか?」
「今、カザンあんたが使ったから、覚えた。」

「…「なんですとぉー!」…」同調シンクロした

体を小さくし、ボルケノ火山、火の精霊の屋敷に行った。
「ここへ、迷子の妖精を送ってもらえると有り難い。」
「あぁ、解った。」
カザンが俺とボスクェの森へ記憶転移した。

『記憶転移』獲得

「ここが『ボスクェの森』だな」

俺は、記憶転移で、カザン等とセウンテン山脈の一つの山に転移した。
【神眼】辺りに鉱物がゴロゴロ。
「『記憶転移』使えたのか?」
「今、カザンあんたが使ったから、覚えた。」

「…「なんですとぉー!」…」同調シンクロした

体を元の大きさに戻し

「少し地形を変えても良いか?」
「どういうことかな?」
「採掘しやすくする。」
「無茶をしないでくれよ」
少し心配しているカザン等。
斜面に拳で殴る
採掘に邪魔な土に嫌われ体質を発動

 ドッカーーン

山肌がえぐれた、土だけが無くなった

「…「なんですとぉー!」…」同調シンクロした
「な、何をした?」

魔法でもない魔力を感じなかった、況してや霊力でもない…何なんだこのだいすけは?
カザン・バーストは俺との勝負を考えていたが止めた。

「だいすけ、無茶し過ぎ」
バスケットボール程の鉱物を拾う。
『鑑定』
ミスリル
「へぇー、これがミスリルか」
原石とかではなく塊

辺りを鑑定、オリハルコン、黒曜石、アダマンタイト、ヒヒイロカネ、ダイヤモンド、金、銀、銅、鉄etc.
魔石も火、水、風、土、光、闇、無…大・中・小…。


アダマンタイトとダイヤモンドが似ているとか同じだとか聞いたことが有るが、『鑑定』使えば、別物だと解る。


「凄いな、この山は簡単に拾える」
「お前だけだ」「だいすけだけだよ」
カザンも呆れていた。
まず、妖精達には鉱物は必要ない、大きな塊は拾えない、故に土を消すとゴロゴロしている。

片っ端から、ランドセルへ入れていった。
「…「!?」…」「収納ストレージアイテム…。」

「重っ」
『鑑定』
究極金属ウルティマコン

「これが、究極金属ウルティマコンか…、想像以上に重たいな」
この俺が、野球のボール程の塊を両手で持たないと持てない。約250キロ
※1/10,000のステータスです。普通の人が持てる重さではない。

『鑑定』
神石

「こっちは、神石か。凄い力が沸き上がる様だ」
触れただけで魔力・霊力が上がった。

「それほどの大きさの神石は中々見つからないぞ」
「そうなのか? 大きいもんな」
まるで岩、150センチ程の塊

神石と究極金属ウルティマコンをランドセルへ入れて、妖精の門を開き、
「依頼は受けた、鉱物は有り難く頂く。」
「それもか?」
「あぁ、貰って行く。」
「無茶だよ」「無理だって」
高さ二メートル程の究極金属ウルティマコンの柱、試しに持とうとしたがびくともしない。
地上に見えている二メートルは、氷山の一角地中に98メートル埋まっていた。
動くはずが無い。なら、精霊魔法『小さいパルゥス!』重さを小さくし、ランドセルに無事回収した。
「入ったね」「だろ」「無茶し過ぎ」
穴はきちんと埋めておきました。

バカな、100メートルの究極金属ウルティマコンの重さを小さくした?
重さだけを…魔力のコントロール、信じられない程の魔力の持ち主…
カザン・バーストはだいすけとのバトルを完全に諦めた。無理だ俺には…もしかすると大精霊でも…。

俺とウナとチャッカはニージハシタへ戻る。

チャッカわたしは、この町をもう少し調べようと思います」
「妖精なら、この町には居ないと思うぞ」
「え? お分かりになるのですか?」
「『サーチ』じゃチャッカ、お前だけだったぞ、この町中だけだがな」

「そうですか、なら町の外を中心に調べてから次の町に行くことにします」
「外も調べられるぞ、詳細要らんなら、100キロくらいまで出来るぞ」
「そ そうですか、お願いします」
『仙人眼』360度確認
「100キロ以内には妖精の反応は無いな」
「あ 有難うございます、では私は次の町へ参ります。」

 次の町プラボハミギへ行くと言うので、記憶転移で、送った。
 記憶転移がこちらでも使えるのを確認できた。

◆冒険者ギルド◆
カランコロン♪

ルーシーとトッティとマイルとナイル…、女性陣が居た。

「だいすけ、何で起こしてくれなかったの?」
「だいすけ、冷たいレロ、起こしてくれても良いレロ」
二人が両腕をとる、胸が当たる(押し付けてくる)。

「だいすけさん、早いんですか?」
「だいすけさん、やっちゃったんですか?」

「起こす義務は無い。ナイル達の質問にはノーコメント、ご想像にお任せします。」
「で、何してる?」
「次の町までの情報収集」
「情報収集は大事レロ」
「私達は、(プラボハミギへの)帰りに丁度良い何かがないか見に来たの、ランクが低いから護衛も出来ないし」
「そうだったのか、さっきプラボハミギ行ってきたのに…。」
「は?」

「ダメだよ、だいすけ、転移系魔法は珍しいスキルなんだから」
ウナに言われて記憶転移が普通の人が使えない物だと知る。
※ウナの声は俺にしか聞こえない、姿も見えない。(左肩に座っている)

「俺が早いって話してたろ、早すぎてプラボハミギまで行って来たんだ」
「何言ってるレロ、だいすけ、変レロ」
「変って、俺が普通だった事あるのか?」
「…… …… 無いレロ」
上手く誤魔化せた。

ということで、『スマート・スマイル』達とはこの町でお別れ
適当なクエストも無く、乗り合い馬車でプラボハミギへ戻る事になった。




【火の精霊[カザン・バースト]の賜物】
 火属性強化・耐性
 (ボルケノ火山、セウンテン山脈での鉱物採掘許可)

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