【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(27)大気が揺れる

(27)大気が揺れる



冒険者ギルドにピッツァ連れてこられた。
プラボハミギの冒険者ギルドは、ライトタウンのギルドの1/10くらいか?石造りは変わらないが石の大きさが全然違う。

カランコロン♪
ドアベルは一緒のようだ。
職員、冒険者の視線が集まる。

「ギルドマスター室は、2階です。」
ピッツァに案内される。
ザワザワ ガヤガヤ
ギルド内が騒がしくなる


〈ギルドマスター室〉
コンコン
「だいすけさんを、お連れしました。」
「どうぞ~、入ってぇ~」
「帰って良いですか?」
野太い声でこの口調、帰りたくなった。

「ギルマスの前で言ったら殺されるわよ」
ガチャリ ピッツァがドアを開ける。

化粧をした化け者が座っていた。
『鑑定』55!ババアじゃ 違う違う、ジジイだ、ジジイ…危うく、認めるとこだった

「あなたがぁ、だいすけちゃん?」
ゾワワワワ サブイボ出た。
腕時計はランドセルの中、状態異常耐性が…。

「はい、おりぇがだいすけれす」
舌もまめらん 上手く話せん
腕時計しておくんだった

「はいは~い そこ、座って~」

「今日の~誘拐未遂~、偽金貨輸送事件に~付いての~、事情聴取で~す」
「グッドモーニングと~容疑者からは~、終わってるから~、参考人の~あ・な・た・の、話を聞かせてぇ~。」

「ベルちゃんを箱から出して、馬車に乗せてプラボハミギに来ました。」
「偽金貨は?」
「ベルちゃんを箱から出して、偽金貨見つけて、馬車に乗せてプラボハミギに来ました。」
「そこなのよねぇ~」
「容疑者も~だいすけちゃんが~見つけたって言ってるし~、グッドモーニングはベルちゃんが教えてくれたって言うし~」
聞いてないぞ、そんなこと。

「だいすけは、鑑定か探索系のスキルを、持っているのではないか? あ、私は冒険者ギルドプラボハミギ支部副ギルドマスター メデクスセリ=イトラだ。ギルマスはアリステラ=トレフ」
「アリスって呼んでね」パチリ(ウインクしたぞ、このジジイ…サブイボ通り越して、蕁麻疹じんましんだ)

「俺は、グッドモーニング達が何を言ったかは知らん、が確かに『鑑定』のスキルを持っている、そのスキルで偽金貨を見つけた。」
「そぉ、でだいすけちゃんは~、商人カードで通過してるはね」
「それが?」
「冒険者登録はしてないの?」
「してますよ、仮登録で、王都センターを目指してます、本部で飛び級受けるために」
仮登録のカードを出す。

「何かあるの~? 商人カードまで作って~」
「パロトーム商会のカイブンさんと知り合い、素材を買い取ってもらうとき、商業ギルドで商人カードを作ったからだが、何かおかしいか?」
「商人カード、見せてもらえる~?」
商人カードを出す。
席を立ち、スキャンした。
「そういうこと~、納得しちゃった~」
「まだ、持ってる~?討伐素材、オークやオーガが良いわ~」
カードの取引履歴から推測したようだ。
「何を納得されたのですか?」
副マス イトラは解ってない。
「だいすけちゃんが~、飛び級受ける理由と~、グッドモーニング達が~本当の事を隠す理由よ~」
「それと、オークやオーガと何か関係が?」
「下、行きましょう、だいすけちゃん」

ギルド奥、素材解体室
「取り合えず~、10体づつお願~い」
ランドセルから、未解体のオークやオーガを出した、10体づつ。
「「なっ!収納魔道具!?」」
「綺麗なオークやオーガね~、だいすけちゃんの実力が解るわ~、ゾクゾクしちゃ~う」
こいつも戦闘狂?俺は、サブイボで、ゾクゾクだ。

「なんと新鮮なオークやオーガだ」
解体担当のオヤジが、オークやオーガの肉の感触を確かめ驚く。

「パロトーム商会のカイブンさんが、先に目をつけたから、商人登録が先だったというのですか?」
「違うわね~、冒険者登録の方が先だから~、冒険者ギルドマスターと~商業ギルドマスターとの~結託じゃな~い」
このカマゴリラ鋭い、伊達にギルマスしてないな。

この買い取りは、貢献ポイントに加点出来ない、何故なら、仮登録のカードでは、量が多すぎる、一人で持ち込める量ではない。
 パーティーでもない、前回の履歴から日が浅い等、問題になりそうな事が多いから。

それも、カマゴリラの指示だ、伊達にギルマスしてない。

俺は、道中『グッドモーニング』達が討伐した魔物の素材も買い取って貰った。

カウンターで買い取り金を受けとる。
皮袋2袋です。 大金を貰ったことが解る。
で、こうなる。
「兄ちゃん、俺らにおごってくれないか?」
「嫌です」
「ケチケチすんなよ」
皮袋それで貰ってんだ、俺らに酒を恵んでも余るだろ」
「嫌です」
皮袋に手を伸ばしてきたので、体を引いたら、ウナが足をかけた。
俺の前に勢いよく転ぶ。
ズッデーン
「仲間に何してんだ!」
「何もしてませんよ、勝手に転んだだけでしょう」
俺は、何もしてません、ウナです。

俺に襲いかかろうとするヤツのズボンをウナが脱がす。ズボンに足がとられ、転ぶ。
「わっ」 ダーン

それを見ていた冒険者達が
「キャー」とか、「がはははっ」とかなる。

2階の廊下からカマゴリラが見ていた。

「揉め事は~、ギルド内でや・ら・な・い・で・ね」
ギルド内の温度が10度は下がった。

貰った皮袋を腰の(お財布代わりの)皮袋に当てる、中身(金貨大20と銀貨大20、金貨小48=合計250万円相当)が腰の(お財布代わりの)皮袋へ移る。
カウンターの受付のお姉さんに皮袋を返す。
一瞬で空になった2つの皮袋に驚く。
返さなくてもいいんだが、皮袋は邪魔だから、返した。

絡んできた男等3人とギルドの表に出る。
2階の窓から、カマゴリラが見ている。

流石にギルマスが見ている前で剣を抜くわけにもいかない。
だが、3対1だと思っている雑魚が、襲ってくる。ランドセルの距離感も考慮して避ける。
【嫌われ体質】をコントロールして、拳に嫌われる。 無意識に軌道がずれる、同士討ち、仲間割れを起こす。
「何やってんだ!」「お前こそ」「さっさと片付けちまおう」
実力の違いが解っていない

見物人が増える。

ちょっとだけ殺気を放つ
「もう、辞めません」 ビリビリ
大気が揺れる

三人が気絶した
バタリ×3

ザワザワ ガヤガヤ
「何だ?」「何が起きた?」


俺は、宿屋『三日月クレセントムーン』へ歩き出す




 §§§§ ステータス(赤) §§§§
名前:アリステラ=トレフ
種族:人族 
職業:冒険者ギルドプラボハミギ支部ギルドマスター/魔法剣士
性別:男 (55歳)
身分保証クラス:冒険者ギルド幹部
素質:
レベル:59/100 [ ー ] [ S(金) ]
P・C:
健康状態:良好
 § § § § § § § § § § § § §
H P:829(/829)
M P:905(/905)
攻撃力:1052(武器+)
防御力:987(防具+)
魔攻撃:658(武器+)
魔防御:658(防具+)

 力 :598
丈夫さ:530
魔 力:313
敏捷性:509
器用さ:461
賢 さ:847
 運 :48
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 §§§§ ステータス(赤) §§§§
名前:メデクスセリ=イトラ
種族:人族 
職業:冒険者ギルドプラボハミギ支部ギルド副マスター/剣士
性別:男 (57歳)
身分保証クラス:冒険者ギルド幹部
素質:
レベル:57/100 [ ー ] [ R(金) ]
P・C:
健康状態:良好
 § § § § § § § § § § § § §
H P:774(/774)
M P:542(/542)
攻撃力:1049(武器+)
防御力:1001(防具+)
魔攻撃:244(武器+)
魔防御:244(防具+)

 力 :512
丈夫さ:530
魔 力:5
敏捷性:483
器用さ:493
賢 さ:733
 運 :51
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

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