異世界に転生させられたらケモ耳ハーレムだったんだが

ポポロナ

オッサンコンビ

「ふぃ〜疲れたにゃぁ〜」
「こっちも珍しく疲れたよ、村長が龍祭りゅうさいが近いからってうるさいことこのうえないんだよ」
「俺は今から村長の家に行かなきゃならないんですからそんな行くのがだるくなるような話やめてくださいよ!」
そう、俺は5刻間の罰のあと半刻の休憩を挟み村長に暇なら家にこんかばかものと罵られたのだそこに龍祭なんてよく分からないものの存在を知らされても困る、それに龍祭が近いということはそのことについて説明があるはずなのだ
「そうかそうか、お前は村長のとこに行かなきゃ行かないのか、頑張れよ!」
「私はすぐに家に帰るからにゃ」
龍人族の巨女は豪快に笑い、猫人族の詐欺猫は控えめに笑っていた
「お前ら酷いな!人の不幸はなんたらかんたらとはこの事か……さて、そろそろ行かなきゃいけないんだが、シャル〜村長の家ってこの道まっすぐ行けばいいんだよな?」
「ん?そだよ〜、一応もう一度言っておくけどこの道の先の広場のちょっと先の扉にツタの巻きついた家ね」
「ん、ありがとシャル」
俺はお礼を言うと足早に村長の家へと向かった
「………クレイ、アリアスって絶対騙されやすいよね、私、アリアスのこと騙したのになんにも言わにゃいもん」
「あぁ、うん、その点に関しては糞猫シャルに賛成かな」
「「………………………」」
なにか空気が凍ったのを感じ、アリアスは振り向いた
「…………この村って血の気の多い人しかいないのかな」
そこにはクレイとシャルが土煙をあげて喧嘩する姿があった




コンコンというノックの音が扉に蔦が巻き付き、庭に綺麗な花が咲く家に響く
「……誰もいない?」
既に2回ほどノックを続けているが誰も来る気配がない、もしやここに来る途中で寄り道でもした村長を追い越してしまったのだろうか、でも人に来るように伝えて自分が遅れるような人が村長になるとは思えないし…
「やは〜、ごめんね〜、今村長はいないんだな〜」
「……えっと………では僕はどこに行けば?」
「やはは〜、口調変えたりなんかしないでくれよ〜野暮やぼだな〜やはは〜」
2回目のノックのあと、庭から縦にとんがった耳と腕に生えているらしき灰色の羽をもつ日本人のような顔つきの男性らしき人が出てきた
「でも初対面ですし…」
「やは〜、やっぱ分からないか〜、ぼかぁ君をこの世界に送ってきた偉人と呼ばれる人物なんだがね〜♪」
いや、俺をここに送ってきた人は一本角の人なんだが………いやまぁ偉人やら世界がどうのってのを知ってる時点で関係者ってのは分かるんだけどね
「じゃあ質問、なんで俺記憶残ってるの?あとなんで俺は赤ん坊から始めると言われつつ地球にいた時と同じくらいの背丈と運動神経のやつの体に入ってんの?100%おかしいよね?」
「簡単に言えば………凡ミスです」
凡ミスて、神様がそんなんしていいのか……いや、していいわけが無い、それになぜ神様がこんなところにいるんだ、おかしいまさか…
「そうそう君が考えてる通り、神様から観察者オブザーバーへと降格になりました〜、やっははははは〜」
「笑って過ごせるのかよ」
「やは〜これが笑って過ごせるんだよなぁ〜」
「なんで?」
「ぶっちゃけこっちのが楽だから、かな」
そうしてその後1刻ほどのあいだこの世界について情報を交換をしあった、でもその結果わかったことは1つだけだった、それはこの世界が1度964年の転生禁止をくらい、964年間転生者がいなかったこと、付け加えるなら彼─縦長の耳に灰色の羽を腕に生やした男─の上司がこの世界の現状を調査してからここに転生者を送るはずだったものを調査前に送ってしまったので降格+現状調査をさらに上の神から命じられたのだそうだ………まぁなんか神とは思えないようなミスだが元人間らしいし仕方がないとも言るのかもしれない……
「やは〜情報交換ありがと〜」
「情報交換もくそも俺がほとんど情報持ってかれてんだよ……」 
神様も気楽なもんだよ、どの世界でも共通して情報は多くいるはずなのに基礎知識ですらまだ俺と同レベルじゃないか…
「おぉ?ちゃんと生きてたでござるか、運の良い小僧め」 
「わぁっ!」
突然後ろから無精髭を生やしたおっさんに話しかけられた俺は驚くあまりレンガに尻もちをついた
「はっはっはっ!元気な小僧だな!村長殿むらおさどのもそう思わぬか!」
「たしかにこやつは元気はいいがしっかりとはしておらんぞ?」
「そうかそうかぁ!それはしっかりと鍛え直さねばな!」
そろそろ日も暮れ始めるというのに元気なオッサンコンビ─村長と突如現れた無精髭がとても仲が良さそうだったのでそう呼ぶことにする─だ……

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