私は嫌いでした。

わかまる

繋がりII

そのあとは学校の事とか、勉強の進み具合、行事について岩泉君と語り合った。

彼は成績も優秀らしく丁寧にわからないところを教えてくれた。
しかも……なんと…なんと!!明日は通話で教えてくれるという約束までしてしまったのだ。浮かれすぎなんじゃないかと自分でも呆れるぐらいの、このにやけ顔弟の言ってたこともわかるわかる。

次の日学校に行くとみんなから挨拶をされる岩泉君が入ってきた、意識をしてしまってるのかなんだか恥ずかしくなってしまい私は目を合わせなかった。

しかし、授業中ちらっと横を見ると、岩泉君と目が合ってしまった。岩泉君はニコッと笑って、わからないところある?と聞いてくれたのにも関わらず、私はすごい勢いで首を横に振りまた前に向き直ってしまう。

あー!もう何やってんだ自分。意識しすぎ、ちょっと優しくされたからって…馬鹿みたい。
ひとりよがりのようで、自分が恥ずかしくなり、私はまたネガティブになる。

帰り際、いつものように下駄箱で靴を変えようとしたその時、

『っ…はぁ!日向さんっ!!待って!』

岩泉君が息を切らして私の腕を掴んだのだ。

『ど、どうしたんですか!?』

岩泉『よかった…まだ帰ってなかった!!探しちゃった…笑』

『探してたんですか…??』

岩泉『うんっ!今日、部活おわったら電話するっての、忘れないでね!って言おうとしたんだ笑』

『わざわざ…ちゃ…ちゃんと覚えてます!ありがとうございます!』

ペコペコする私に岩泉君はそんな!謝らないで!?と、二人してペコペコしてしまい、何だかおかしくて、二人で笑ってしまった。

私は岩泉君の笑顔が好きだな……人を元気にする笑顔が、頭の中で何度も浮かぶ。
誰にでも向けているであろう笑顔に少し嫉妬もしてしまった。

コメント

  • でばたぶ

    ニヤニヤしてしまう……
    読んでて楽しいです!

    1
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