神殺しの狂戦士達
真の姿
仁が目覚めてから一時間くらいたった頃、ようやく夏恋は泣き止んだらしかった。
まだ夏恋の目尻は赤くなったままだった。
それから30分くらいしてようやく二人は話し始めた。
「俺、あの時。どれくらい意識失ってた?」
「……たぶん。15分くらいかな。」
「そうか。心配………させちまったな。」
「うん。……でも、よかった。私の魔法を使っても全然起きなかったから。もうダメかな?って。……でも、諦めなかった。諦めたくなかった。」
「私の好きな人がいなくなっちゃうのは嫌だった。」
仁には最後の部分があまりに小さくて聞き取れなかったけど、あえて聞き返さなかった。
「ありがとな。お前が諦めなかったお陰で俺は意識を取り戻せた。…………1つ、借りができちまったな。」
「そうだね。後で、ちゃんと返してね?」
「あぁ。必ず。」
仁は胸に手を当て心に誓った。
「あ。そういえば、レナはどこにいった?」
「あれ?どこ行ったんだろ?仁に何か言った後、どこかに行ってきりまだ帰ってきてないみたい。」
「……。まー、いいや。ちょっとやってみたいことがあるんだよね。俺が意識なくなってたとき。実は俺の魔法と会話してたんだ。その時、そいつから、まだ十分に力を発揮できてないって言われて、さっきまで少し考えてた。」
「でも、    やっと答えがでた。」
仁は一歩前に出ると覚悟を決めたような表情で唱えた。
「解放」
仁の回りを魔力が覆い、光輝いていた。
それが仁の心を中心に収束し、放たれたとき、夏恋は驚いていた。
仁が全身に鎧を纏っていたのだ。
「どう……やって?」
「俺にもよくわからないんだ。でも、この力には意味がある。そうおもうんだ。」
「意味?」
「うん。それはまだ言えないけど。」
どんな意味だろ?と考えている夏恋を横目に、いつも変わらない青い空を見やるのだった。
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いやー、最近色々忙しくってあまり投稿出来てませんねー。
もう少し待っててくださいm(__)m
次回
神々の密談
お楽しみに
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