神殺しの狂戦士達

TAKUMI

Mode:狂戦士


仁と夏恋は狂戦士という無属性魔法を覚えることに成功したその夜、明日から始まるであろうレナとの厳しい修行を想像していた。

「明日から、どんな修行をするのかな?」
「さぁな。でも、厳しくなることに変わりはないと思う。」
「そうだよね。…………ねぇ、仁。神様を殺せば元の世界に戻れるって本当かな?」
「わからない。でも、やれることはやらないと、きっと先に進めないから。僕はるよ。」

仁のその時の表情は決意に満ちた顔をしていた……。


次の日の朝、仁と夏恋はレナに起こされ朝食をとっていた。

「なぁ、レナ。魔法って詠唱をしないと発動できないんだよな?」
「基本的にはな。だが、その魔法の熟練度がある程度到達すると、無詠唱で発動させることも可能らしい。まぁ、そこまでの奴はまだ数人しか知らぬがな。」
「ふぅーん。」
「ちなみにレナは、無詠唱で魔法を発動させられるの?」

「…………。」

レナが黙ってから数秒経過した頃、仁と夏恋とレナは大草原の真ん中に立っていた。

「こ、ここは。あのときと同じ場所だ。」

しばらくしてから夏恋も

「え!?本当だ。」
「……。ってことはレナも無詠唱ができる数人の中の一人ってことかよ。」
「そういうことだ。まー、お前らの師匠になるには、これくらいできないと無理だと思うがな。」
「そして、お前らもこの領域に達しなければならない。そうでなければ神など倒せんぞ。」
「まじかよ。…………で、詠唱って何を言えばいいんだ?」
「そのことなんだが、今日の修行の内容はそれだ。詠唱ってのは魔法を発動するために必要不可欠な事だ。お前らがその魔法を具体的にイメージするんだ。そうすれば、お前らの中にある魔法が詠唱を教えてくれる。」

「具体的な……。」「イメージ……。」

仁と夏恋は狂戦士というものを具体的に想像した。
《現実世界での狂戦士は、その字が示す通り、狂っていた。それでいて強かった。でも、この世界ではどうだろうか……。》
そんなことを考えながら、仁は狂戦士化した自分の姿を想像した。
理性を失わず誰かを守ることができるそんな狂戦士の姿を……。
その時、頭の中になにかが流れ込んでくる感じがした。夏恋も同じことが起きたみたいだった。
二人は同時に目を開け、お互いに視線を交わしてからうなずいた。
どうやら、お互いの考えは一致しているようだった。
                   《俺は夏恋を守るために!!》
                   《私は仁を助けるために!!》
               《《この力を我が身に宿す!!》》

Createクリエイト The Greaterグレイター Classクラス; Modeモード狂戦士バーサーカー!!』




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次回

身体強化と治療


お楽しみに!

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