唐突に始まりそうな序章

先生「今日は転校生を紹介する。黄瀬奏カナデ君だ。」

先生にそう言われ出てきたのは一見すると女の子の様な髪をポニーテールにしたいわゆる男の娘だった。
その子を見た僕はあぁなんて個性的な子だろうと思った。自分とは全く違って。

僕の名前は赤神颯ハヤテ
僕は自分の事を平凡な人間だと思っている。
運動は得意ではなく、勉強は普通ぐらい。特技も無ければ趣味も無い。
つまらない人間だと思う。多分。

奏君はもうみんなから人気者だ。僕はそれを離れて見ている。話しかけることなんて無理だろう。

僕と親しい人は僕のことを変わっていると言う。
そんな事は無いだろう。僕はいたって平凡だ。
ハッキリと人と違うと言える所なんて１つぐらいだろう。

奏「ねぇ」

多分そのハッキリと違う所が変わっていると言われる原因なんだろうけど。

奏「ねぇ！！」

そのハッキリと違う所は...

奏「ねぇってば！！」
颯「え、なっなに！？」

ヤバ、完全にシカトしちゃってた...。

奏「もう、ちゃんと話聞いてよ。それで大事な話があるんだけど...。」

大事な話！？もしやこんな可愛い男の娘からいきなり告白されたり！？
あ、素が出てしまった。うっかり口に出してないよね...。
僕のほかの人とは違う所それは僕が男の子の事が好きだと言うところである。いわゆるショタコン、男の娘好きというやつだ。

颯「大事な話って？」
奏「えっと...単刀直入に聞きます！！君って魔法少年だよね？」

なぜバレた。
そう僕はつい先日魔法少年になったばかりの初心者魔法少年なのである。誰にも言ったことはないが。

奏「その顔は正解ってことでいいんだよね？それでなんだけど実は僕も魔法少年なんだ。」

は？

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