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朝起きたら女の子になってた。

スライム3世

沙雪ちゃんの思いは……



「ん……紗香お姉ちゃん、大好きぃ……」
「むぐっ……」

数分前までは私が優勢に立っていた。しかし、今では沙雪にリードされていた。私を傷付けない様に行為を拒否していたのが一変して、積極的になって求めてきた。これは、完全にスイッチが入ってしまったのだろう。対する私は沙雪の変化に驚いて、素に戻ってしまっていた。

「さ、沙雪? 時間過ぎちゃってるよ? 教室戻らない?」

その提案に対する反応は上目遣いで返された。

「ふぅ〜 そんなのどうでも良いよ。今は紗香お姉ちゃんを感じていたいの。だから、私を求めて? 私も紗香お姉ちゃんをもっと求めるから。どうしても教室に戻りたいって言うなら、教室に戻って続きするけど」
「ぶふっ……」

(その発想は何だ! というか、求めるってそういうのは恋人同士でやるものだと思うんだよね。それに、人が周りにいる中で弄り合うとかどんな拷問!? 私はただ、沙雪の可愛さに負けて……!?)

頭の中で意味のない言い訳を考えている最中に沙雪が驚くべき行動をとってきた。

「やっぱり、紗香お姉ちゃんのは大きいね。私は、この温もり好きだよ? といっても、私は紗香お姉ちゃんの全部が好きなんだけどね」

沙雪は私が着ているYシャツのボタンを一部分外すと、その中に腕を入れてキャミソールの上から胸を触ってきたのだ。

「ちょっと、沙雪。んんぅ……」

何してんのと言いたかったが、沙雪の小さな指が私の敏感な部分を挟み刺激してきたので、くぐもった声が出てしまった。

「ふふ、紗香お姉ちゃん可愛い。んっ、ちゅる……」
「ちょっ……んむっ!」

また、キスをしてきた。

遠慮なく舌を入れて求めてくるものだから、私の頭はパンパンだ。それに加えて、沙雪が着けていたブラは外れて、豊かとは言えない大きさの、お椀の上にあるピンク色の実が露わになっている。スカートもいつの間にか脱げており、パンツ一丁になっていた。そのあられもない姿を見ていたら、私の中にある支配欲が顔を出す。

しかし、それはこの行為を止めさせるトリガーになった。私が本当に支配したいのはお兄ちゃんであって、今の沙雪ではないからだ。

「沙雪……止めて」

私の本心からの言葉を聞いて、沙雪はビクッと震えたが何事もなかった様に言う。

「ダーメ。紗香お姉ちゃんから始めたんだよ? それなのに途中で止めるのは酷いと思うよ」

確かにそうだ。
お兄ちゃんが焦らしてきたら、襲うのはほぼ確定だ。それと同じ様なことを私は、沙雪にやったんだ。なら、私が沙雪を受け入れないのは大きな間違いなのだろう。しかし、しかしだ。

「待っ……沙雪!」

沙雪の肩を両手で掴み、押し退けた。

「私達、恋人同士になったよね……?」
「ん?」

ナニヲイッテイルノカナ?

私がいつ沙雪の彼女になったのだろうか。

「私は紗香お姉ちゃんと特別な関係になりたいって、ずっと思ってた。だけど、家族だから、その様な関係にはなれないって、ずっと思ってたの……。でも、紗香お姉ちゃんは私を求めてくれた。なら、私も紗香お姉ちゃんを求めたい……もう、自分に嘘をつきたくないの! 好き!大好きなの! 紗香!」
「っ!?」

沙雪の強い思いを受けて、私は一瞬躊躇ぐ。
しかし、それは私も同じ事が言えた。
私はお兄ちゃんの事が好き。でも、それはいけない事だと思った。お姉ちゃんも私と同じものを感じていたから身を引いた。だけど、私はお兄ちゃんの姉ではない。お兄ちゃんの妹だ。妹の願いは叶えて貰わないと困るのだ。

「ありがとう、沙雪」
「どうして、お礼を言うの?」
「それは、沙雪が大事な事に気付かせてくれたから。だから、ありがとうだよ」
「……どうしてか分からないけど、紗香お姉ちゃんからその言葉は聞きたくない」

これから、私は沙雪の事を振るのだから、聞きたくないのは分かっている。

「でも、聞いて欲しいの。私は沙雪とは恋人同士じゃない。恋人同士にもなれない」
「止めて……私は……」
「止めないよ。私は沙雪とは……」
「言わないで!言わないで……言わないでよ……」
「……」

空き教室である、この教室の外側には沙雪の叫び声に何事かと複数人集まってきていたが、沙雪が泣き噦るのを私は何もせず、ただ見ている事しか出来なかった。

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