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朝起きたら女の子になってた。

スライム3世

旅行 part4



姉貴がナンパを成敗した後、俺はそそくさと逃げようとしたが、紗香が姉貴に声を掛けてしまったために気付かれてしまった。

「何でそんなに怯えてる」

(言えない、お股がシュンってなったことは……)

だが、紗香が意図的にバラしてくれた。

「沙雪は、お股がむずむずしちゃったんだよね?」
「そうか、発情しているのか?」
「んな、訳ないだろ。したとしてもその逆だ、萎えてるわ」
「うははははははは」
「何で、笑った?」
「ノリだ」
「何のノリだよ!まぁ、それは良いとして、何してたんだ?」
「あぁ、それは明日、何をするかロビーで調べてたんだ」

(それであの2人組にナンパされてたのか)

「何かいい場所は見つかったのか?」
「見つかったぞ、ほれ」

姉貴が見せてきたのは、表紙にりんごが載ってあるパンフレットだった。青森の観光の事で何があるのか色々、載ってあった。

「これの何に行くんだ?」
「りんご狩りだ」

姉貴がりんご狩りとかやばいな。真っ赤に染まったりんごを鷲掴みにしてぶち取ってそう。りんごが可哀そうだ。やさしく取ってあげてね?

「失礼な事、考えてんな」
「いえいえ、清楚で凛々しく収穫している姿を想像していました」

それにしても、りんご狩りか。やった事ないからできるのかね。まぁ、簡単そうだけど。

*****


姉貴と話し終えた後、ホテルの探検を再開した。

姉貴が「面白そうだから混ぜろ」と言ったので3人で探検する事になった。

探検する事、数分後。

おなじみの卓球台を発見した。温泉卓球とも言うからね。

「よし、紗香、勝負するぞ」
「11点先取?」
「いや、6点先取だ。報酬は紗香が勝ったら沙雪と今日、一緒に寝る権利をやる。私が勝ったら沙雪を今日、抱き枕にして寝る。これでどうだ?」
「え、何で勝手に「引き受けた!」……」

どっちが勝っても負けても、俺は今日、姉貴or紗香と寝る運命になるじゃねぇか。仕方ない、1日だけなら良いか。本当に仕方ないわ。大事な事だから2回言いました。


「サーブは紗香にくれてやる」
「それで負けても知らないからね」
「そんな卑怯な事は言わない。途中で逃げるのは武士の恥だ」
「いつ武士になった!?」

ツッコミを入れている間にも紗香は卓球台から離れてサーブの構えを取った。テニス・・・の構えだけど。

「紗香さん?卓球にフォルトはありませんよ?」
「分かってるぅ!」

俺に返答を返すのと一緒にサーブを上打ちで叩きつける紗香。放たれた球は、自分のコートでワンバウンドして天井に当たるギリギリで落ちて姉貴のコートでツーバウンド目をして何のスピンか分からないが急激にバックスピンが起こりネットに引っかかった。

「よし!」
「よしじゃねぇよ!」
「何で?天井に当ててないから私の得点だよ?」
「そ、そうだな」

(ま、まぁ、良いか。マグレだ)

「もう、1つ!」

もう一度、同じ様に紗香はサーブをしたが同じ結果になった。


「おい、マグレじゃないのか。どうやって打ってるんだ」
「えーっと、ボールが当たる瞬間にぐいっとするんだよ」

(全く分からんわ)

これで紗香に2ポイントで姉貴は0ポイント。サーブは姉貴に渡る。姉貴は普通にサーブをする構えだ。

「消えろ!」

掛け声が物騒だが、姉貴が打ったサーブは自分のコートでワンバウンドして紗香のコートでツーバウンド目をしてから急激に真横に吹っ飛んでいった。

「フッ」
「何、かっこつけてんだよ。まぁ、かっこよかったけどさ」
「なら良い」
「そう言う問題じゃないんだよな〜」

これで1-2だ。

「よし、とっておきを見せてやる」

そう姉貴は言ってからサーブを打つ。打たれたサーブは自分のコートでワンバウンドして紗香のコートで着地して止まった。

(跳ねない球か…。もう、なんでもありだ……)


その後もサーブだけで点数が入っていき(紗香が1球ミスをして)5-5になった。卓球ってラリーはなかったんだね。

「よし、準備運動はお終いだぞ?」
「そうだね」

(今までの全部準備運動だったのかよ!)

「せい!」

今度は変則球ではなくて、普通のサーブだった。

「ほい!」

紗香も普通に打ち返す。

(おぉ、この試合、初めてのラリーだ)

「スマッシュ!」

掛け声の通り姉貴はスマッシュをする。

「ぐっ」

それを紗香は苦し紛れになりながらも返した。だが、その球は跳ね上がってしまった。

「トドメだ!」

その跳ね上がった球を姉貴は問答無用に振り下ろしてスマッシュをした。

「不味い…」

紗香の弱々しい声が聞こえる。

そして、

紗香はスマッシュを返す事が出来なかった。

スマッシュで叩きつけられるのと共に球が破裂してしまったのだから…。


「……よし、引き分けだ」
「え?でも、球が破裂しなかったらお姉ちゃんは勝ってた」
「それは違うぞ」
「どうして?」
「勝負に勝ってたや、負けてたは、無い。勝ちか負け、それだけだ」
「お姉ちゃん……」

(何なんだ?この雰囲気は?俺の場違い感がすごいんだが?)


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