朝起きたら女の子になってた。

スライム3世

何故か女物の服を着せられたところ。

姉貴が高笑いした後、俺は妹と姉貴に連れられ服飾店の中に入った。俺が男物のコーナーに着いた時、2人から「ここは、男物だよ。女物は、こっち」って言われた。そして女物のコーナーに俺は姉貴に担がれて運ばれたんだ...俺は男なんだがな。

まぁ、女物でも地味な服ならいいかと内心思って身構えていたら店員(姉貴)に「こちらの服などがお似合いですがお客様はどうですか」ってすごい笑顔でフリルのついた女の子女の子してる上着やらスカートやらワンピースやら持ってこられて店員口調で脅してきたんだが?この人店員じゃないんだけど。

「なぁ、姉貴。これ本当に着るのか?」
「私は姉貴ではありません。そこらにいる店員の1人です。」

本当、白々しいな!

「なぁ、紗香よ。お兄ちゃんの頼みをきいて---」
「駄目だよ。どうせ地味な服持ってこいって言うつもりなんでしょ?」
「ちっ」

あぁ、もう駄目だ。こんな可愛い服を着たら気がおかしくなるわ。あ、そうか自分じゃないって思えばいいな。ネトゲでもアバター可愛くするやついるからな。きっとそんな風に思ってれば大丈夫だな。

そう、俺はじゃなくて私は女の子。可愛い服を着てオシャレをする女の子...

「ねぇ、お兄ちゃん。これなんか---」
「あぁぁぁぁ、お兄ちゃんって呼ぶんじゃねえ!」
「な、なに?お兄ちゃんじゃ駄目なんだ。せっかく地味な服持って着てあげたのに」
「地味な服ありがとうございます。喜んで着させていただきます。」
「でも、駄目。お兄ちゃんは女の子だから店員さんに女の子にしてもらって?」
「畏まりました。」
「え、ちょ」

おーい、店員さん?その手にしている露出した可愛い服は何ですか?ちょっと、来ないでくれますかね?
「お客様、女の子になりましょうね。」
おい、姉貴笑いながら来るなよ!とまっ--
あぎゃぁぁぁぁぁぁぁ

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