世界を渡る私のストーリー
無力な万能を持つ支配者13
私達が降り立った場所は、廃れた街中だった。
そこは大きな街路と5階ほどもある建物がずらっと並んで、街灯設備もきっちりと並んで人がいればどれだけ賑やかな場所かがわかる。
そのあたり一面に、まだ服を着ている人間ではない骸骨が無数に横たわっていなければ。
その凄惨な光景は、私は何度も経験していた。
ミレーナは自分で行ったりした以外でこんなのを見るのは初めてだったのか、口元に手を置いて顔をしかめていた。
「…これは酷い、1年以上もここに転がっているようだ。しかも街の破壊があまりないのを見ると、最小限の力を持って的確に素早く殺したのか…やったヤツは化け物で間違いはないな」
彼女の指摘通り街路には損壊は無く、近くの建物も破壊の跡がなく、窓ガラスも割れている方が少ないほどだ。
私たちは疑問に思いながらも、とにかくこの街から出ることにした。
徒歩で次の街へ向かう間、所々に点在していた村も同じように白骨化した死体が転がっていた。
5個全部、全住人子供も含めた。
次の街も同じように大量の骸骨が転がっているだけだった。
次も同じ、その次も、その次も、
道から道へ続く街はすべて壊滅しており、その全てがバラバラになって死んでいた。
私とミレーナはこの世界は滅んだのか…と思い、危険だがミレーナの翼を借りて空を飛んだ。
ミレーナの翼を使った移動は速く、あっという間にその次の街に着く。
しかし、そこにも生活する生き物の痕跡はない。
いるのは前に住んでいたであろう人物の家に入り、家具や品物を荷台に運ぶ人間たちだけだった。
そこは大きな街路と5階ほどもある建物がずらっと並んで、街灯設備もきっちりと並んで人がいればどれだけ賑やかな場所かがわかる。
そのあたり一面に、まだ服を着ている人間ではない骸骨が無数に横たわっていなければ。
その凄惨な光景は、私は何度も経験していた。
ミレーナは自分で行ったりした以外でこんなのを見るのは初めてだったのか、口元に手を置いて顔をしかめていた。
「…これは酷い、1年以上もここに転がっているようだ。しかも街の破壊があまりないのを見ると、最小限の力を持って的確に素早く殺したのか…やったヤツは化け物で間違いはないな」
彼女の指摘通り街路には損壊は無く、近くの建物も破壊の跡がなく、窓ガラスも割れている方が少ないほどだ。
私たちは疑問に思いながらも、とにかくこの街から出ることにした。
徒歩で次の街へ向かう間、所々に点在していた村も同じように白骨化した死体が転がっていた。
5個全部、全住人子供も含めた。
次の街も同じように大量の骸骨が転がっているだけだった。
次も同じ、その次も、その次も、
道から道へ続く街はすべて壊滅しており、その全てがバラバラになって死んでいた。
私とミレーナはこの世界は滅んだのか…と思い、危険だがミレーナの翼を借りて空を飛んだ。
ミレーナの翼を使った移動は速く、あっという間にその次の街に着く。
しかし、そこにも生活する生き物の痕跡はない。
いるのは前に住んでいたであろう人物の家に入り、家具や品物を荷台に運ぶ人間たちだけだった。
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