お母さんは女神です
7. 僕らの出会い2
しばらく、僕視点が続きます。
「どういう事ですか?」
紫の瞳の彼が聞き返す。僕らも頷き、同意する。
神?どういう事だ?そもそも今、それぞれの世界の神と言わなかったか?つまり、神が2人もしくはそれ以上いるということになるのか…?
「はい、そういう事ですよ。ここは、世界の狭間。先程も言った通り、あなたがたは世界に、正確には各世界の神に呼ばれたのです。」
声は僕の疑問に答え、言った。でも、僕は声には出していないはず。なぜだろう。もしかして僕は、声を出せるようになったのだろうか。無意識に声を出したということなのか!
「いいえ。違いますよ。ただ、心を読んだだけです。」
声はすこし笑いを含んで言った。心を読んでいたのか…。ということは今までの事がすべて筒抜けだったのか。ちょっと恥ずかしい。僕が微妙な羞恥心に顔をなんとなく、背けていると、紫色の瞳の彼が苛立ったように言った。
「だから、どういう状況なんですか?仮に心が読めるとして、私達がどういう心境が察することができるはずです。」
「まぁまぁー。落ち着いてー?多分君だけだと思うなぁ?ほら、僕落ち着いてるしぃー?」
間延びした声が、宥める。が、紫の瞳の彼には逆効果だったようだ。紫の瞳がすっと細められる。
「そんなことは無いはずです。そこの声がとんでもなく大きな彼も、ただ立っているだけの彼も、状況は把握出来ていないと思います。」
声が大きい彼って…赤い瞳の子かな?
それにしたって…ただ立ってるだけの彼って酷くないか?確かに立っているだけだけども。
「まぁーまぁーまぁーまぁー!喧嘩はよせって!」
大きな声が仲介に入る。相変わらず大きい。
「そんなカリカリすんなって。俺もよく状況とかわかんねぇーけどさ。とりあえず、このどっから聞こえてるかわかんない声を聞くのが最善じゃねえのか?」
言い方はガサツだが、言っていることは的を射てると思う。結構真面目なんだろうか。
「えぇー?君もわかんないのぉー?これはぁー、恐らく異世界転生ってやつだよー。ほらー、流行ってたじゃーん?」
…異世界転生?ここ異世界なのか?
というか、僕は死んだはずだ。それでその後…。その後、ここに来た…のか?あんまり自信がないな。
「異世界転生ですか。今のところその言葉が1番適切でしょう。あなた達は全員、1度死んでますからね。」
「ちょっと待ってください。私達は、1度死んでるんですか?」
今まで考え込んでいた彼がまた口を開いた。
「え、あぁ。そうですね。皆さん、すみません。お時間です。各世界の発展をお祈りします。」
突然、今まで淡々と話していた声が、焦ったように言った。
「おーい!ちょっと待ってよー。…流石に説明不足すぎるよー。」
「君のせいでしょう。君が無駄にたくさん事を話すから。おかげで、さっぱり状況が把握出来ないままじゃないですか。」
「えぇー?君だってグチグチ色々言ってたじゃーん。それも原因じゃないのー?」
「それは…。で、でも。」
―――それでは空間の崩壊と、依代達の移動を開始します。
今度は機械音が間に割って入った。良かった。僕が止めるべきか迷ってたんだよ。
僕が胸を撫で下ろしていると、また身体がふわりと浮かび上がった。あれ?この感覚、どこかで…。何故か、安心できる気がして、僕はそっと目を閉じた。
「どういう事ですか?」
紫の瞳の彼が聞き返す。僕らも頷き、同意する。
神?どういう事だ?そもそも今、それぞれの世界の神と言わなかったか?つまり、神が2人もしくはそれ以上いるということになるのか…?
「はい、そういう事ですよ。ここは、世界の狭間。先程も言った通り、あなたがたは世界に、正確には各世界の神に呼ばれたのです。」
声は僕の疑問に答え、言った。でも、僕は声には出していないはず。なぜだろう。もしかして僕は、声を出せるようになったのだろうか。無意識に声を出したということなのか!
「いいえ。違いますよ。ただ、心を読んだだけです。」
声はすこし笑いを含んで言った。心を読んでいたのか…。ということは今までの事がすべて筒抜けだったのか。ちょっと恥ずかしい。僕が微妙な羞恥心に顔をなんとなく、背けていると、紫色の瞳の彼が苛立ったように言った。
「だから、どういう状況なんですか?仮に心が読めるとして、私達がどういう心境が察することができるはずです。」
「まぁまぁー。落ち着いてー?多分君だけだと思うなぁ?ほら、僕落ち着いてるしぃー?」
間延びした声が、宥める。が、紫の瞳の彼には逆効果だったようだ。紫の瞳がすっと細められる。
「そんなことは無いはずです。そこの声がとんでもなく大きな彼も、ただ立っているだけの彼も、状況は把握出来ていないと思います。」
声が大きい彼って…赤い瞳の子かな?
それにしたって…ただ立ってるだけの彼って酷くないか?確かに立っているだけだけども。
「まぁーまぁーまぁーまぁー!喧嘩はよせって!」
大きな声が仲介に入る。相変わらず大きい。
「そんなカリカリすんなって。俺もよく状況とかわかんねぇーけどさ。とりあえず、このどっから聞こえてるかわかんない声を聞くのが最善じゃねえのか?」
言い方はガサツだが、言っていることは的を射てると思う。結構真面目なんだろうか。
「えぇー?君もわかんないのぉー?これはぁー、恐らく異世界転生ってやつだよー。ほらー、流行ってたじゃーん?」
…異世界転生?ここ異世界なのか?
というか、僕は死んだはずだ。それでその後…。その後、ここに来た…のか?あんまり自信がないな。
「異世界転生ですか。今のところその言葉が1番適切でしょう。あなた達は全員、1度死んでますからね。」
「ちょっと待ってください。私達は、1度死んでるんですか?」
今まで考え込んでいた彼がまた口を開いた。
「え、あぁ。そうですね。皆さん、すみません。お時間です。各世界の発展をお祈りします。」
突然、今まで淡々と話していた声が、焦ったように言った。
「おーい!ちょっと待ってよー。…流石に説明不足すぎるよー。」
「君のせいでしょう。君が無駄にたくさん事を話すから。おかげで、さっぱり状況が把握出来ないままじゃないですか。」
「えぇー?君だってグチグチ色々言ってたじゃーん。それも原因じゃないのー?」
「それは…。で、でも。」
―――それでは空間の崩壊と、依代達の移動を開始します。
今度は機械音が間に割って入った。良かった。僕が止めるべきか迷ってたんだよ。
僕が胸を撫で下ろしていると、また身体がふわりと浮かび上がった。あれ?この感覚、どこかで…。何故か、安心できる気がして、僕はそっと目を閉じた。
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