俺がクラスを支配するまで

新世界の王

1日目

??『ご飯だから早く起きてよ!!何時まで寝てるの!?』
朝からうるさい声がする。あー俺が起きなきゃか…でもまだ眠い。まだ時間あるしな…7時30分か…あと10分…
??『おきなってば!!』
俺   『うっせーな!起きるよ!』
朝から大きな声で起こしてくれるのは俺の祖母だ。
俺はもともとお母さんがいない。いや正確には居た。
親父の性格が原因で離婚。祖母と親父と姉と俺と弟の五人で暮らしている。
…と、時計を見ると7時50分。あと10分で家を出なくてはいけない。さっき30分だったはず…
俺『なんでもっと早く起こしてくんねーんだよ!』
祖母『あんたが寝てるんでしょ!』
イライラするが急いで制服に着替え家を出る。
正直今の学校は楽しい。クラスにいけばずっと誰かと喋っている。最近は怖い話が流行っていて、昼休みでも教室で5.6人で怖い話をするのが楽しい。
柔道部のやつが話す役、他は聞き役である。たまに俺も話す。
ほかに俺を含めた四人組がある。水泳部のK、バスケ部のO、サッカー部のTである。
この四人はいつメンというか、まあ仲が良い。
昼休みボールを持ってグラウンドに行き、四人で喋りながらバスケをしたり。修学旅行では四人で暴露話をし合ったり。秘密を話せる程の仲の良さだ。
そんな事を考えていると学校につく。
先生『おはようございまーす、あと5分でチャイムなるぞ〜急げ〜』
門の前で立つおじいちゃん先生。無視して通り過ぎる。
内心焦っているので急いで教室へ。
下駄箱で靴をボロい上靴に履き替え、7組へ。
二階に上がり廊下を左に進む。5組、6組と通り過ぎて自分のクラスへ。
俺『おはざいまーーす!』
もうすでにクラスではみんなが席につき、教卓には担任が居て少し静かにして8時になるのを待っているところだった。あと3分。
それを見越しわざと大きな声を出して入る俺。おもれー。
クラスからケラケラと笑い声があがる。
担任『おはざいまーす!じゃねえよ!笑早く席ついて』
若い男の担任だ。ノリを少し分かってくれてる。
俺『はい!』
K『俺しゃんおはよ』
俺『Kおはよまじ危なかったわ笑』
K『おはざいまーすはうけたわ笑笑』
隣の席のKと話していると周りも俺たちの会話を聞いて少し笑う。
俺『1時間目何ー?』
O『社会だよー』
俺『うわ、板書だるくね…』
O『ほんと右手無くなっちゃうよ』
K『右手なくなると困るもんね…』
T『特に夜ね』
話していると授業の時間になった。


俺『(よしあと10分でお昼だ、先生と喋って10分潰してやるか…)先生!』
先生『ん?どうした俺さん』
俺『今日の給食なんだと思いますか?』
先生『今日は鯖の味噌煮か?』
俺『そうです!笑 昔の学校はどんな給食が出てたんですか?』
先生『そうだなあ、昔は…』
先生がいろいろ語り始める。後は適当に根掘り葉掘り聞いて完了。
先生『〜〜とかでてたな。ん、もうこんな時間か。俺にやられたよ笑』
俺『給食っすね!』
先生『はーいじゃあ授業終わりー』
K『起立、礼。あざした〜』
授業が終わり給食へ。

なんてことない普通の男子。スクールカーストも悪くない。他のクラスにも友達は多い。彼女も何人ができている。このまま、このまま卒業できたら、俺の人生はもうちょっと明るかったかもしれない。

食べ終えて昼休み。この日は4人でボールを持ってグラウンドへ向かった。
俺『大丈夫?右手ある?』
O『ほぼないよ〜泣』
T『それな俺なんてほぼ写さないで寝るというね』
K『いや!あかんから!笑笑』
話しながら向かう。
4人でリングに向かってボールを入れる。バスケというより玉入れである。
K『昼休みもあんまりやることなくねー』
O『たしかに…』
T『おりゃ!』
遠く離れたところからTがボールをリングめがけて投げた。
スポッ!
入った!
俺『おー!すげー!爆笑』
K・O『おおー!!!笑』
Tはドヤ顔である。
すごいすごいそう思ってボールを取りに行こうとしたその時。
ドンッ…バタッ
後ろから押されて倒れた。後ろを見るとニヤついたKが居た。
なぜかその時それが許せなかった。イラッときて
俺『あー今お前のことまじで殴りたくなったわ』
K『ほい!』
Kはボクシングのミットを構えるような真似をしてここを殴れ!とふざけている。
俺『まあいいけどな』
無愛想な顔で返す。
ボールを取りに行きTに渡す。
T『さんきゅ!』
俺『ほい』
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなる。みんなでトボトボ帰り始める。
俺『さっきのすごくない?Tのやつ』
O『うんすごかった』
K『…』
T『俺もビビったもん笑笑』
俺『あれはビビるよね笑』
O『俺でもあんなシュートできないよ!笑』
T『いやもっとOはかっこいいシュートできんだろ〜笑』
K『…』
この時Kが少し喋らないなとは思っていた。気にしなかったが。。


1日目はこれで終わりです。まだまだ載せてくので是非読んで下さいね

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