四獣神

狗井 ケモケモ

第10話 敵にまわすと厄介な付与士?

作者からのお知らせです。
作者の戦闘描写を書く能力は低いです。
ですので、それでもいいという方は続きをお読みください。



みんなは勇者、魔剣聖、賢者、聖女の4つの職業または、称号を知っているだろうか?
おそらく魔剣聖は知らないだろうかご説明しよう。魔法を使える剣で、人の道を外れたものである。まぁ、ひとまず魔剣聖の説明はこれにて終了としよう。
それで、なぜ勇者等を知ってるかを聞いたかと言うと

「「どうしてこうなった!」」

自分たちは四人だが、一人の付与士によって倒されたからである。
それでは、どうしてこうなったかの経緯をお話しよう。あれは、四獣神の間からレヴィア達のいる砂浜に帰ろうとしている時だった。



「よ~し、とりあえずそれぞれの場所で鍛えるってことで決まったわけだが...白虎、ボーッとしてるけど大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫ですよ。ただ、数ヶ月ほど時が止まっていたような気がしまして」
「...きっと疲れているんだと思うから、数日ほど休んでから訓練を行え」
「わかりました。今日は送ったあとしばらくベッドで横になってます」

きっと白虎は疲れてる。
そうでなければ数ヶ月ほど時が止まっているなどというバカげたことなんて言うはずがない...と言いたいが、俺的には数日ほど時間がとばされたと感じる。

「とりあえず今日は午後から訓練開始でいいか?」
「儂はそれで構わんが、青龍もそれでいいかの?」
「えぇ、それで構わないけれど少し寄るところがあるから少し遅れるけどね」
「どこに寄るかは知らんがここいらでお開きにしましょうかね」







これからのことを色々考えているうちに自室へと到着する。ちょっとまえにレヴィアとここで生徒達がどうしてるかなどの報告を受けたさいに、「冬ならいいでしょうけど、夏だと逆に暑くなりそうだから暖色系を減らしたら?」と言われてしまったが、そこまで多いだろうか?
天井に夕焼けに照らされた雲、壁に夕焼け風景、床にオレンジのカーペット、暖色系の置物約20個くらいしかないが...多すぎるか?
そんなことを考えながら椅子に座っていると廊下と繋がってる扉から四回ほど軽くノックがされる。

「はいは~い、どn「久しぶりじゃn」誰もいない...いたずらか?」

確かに誰かいたが華麗にスルーし、扉を閉めたつもりが先方に手で扉をガッと掴まれて扉を無理やり抉じ開けられる。

「おぉ、昔はあんなにビビっとった小僧が舐めた真似をするようになっカハッ!」

こんな時に語彙力が無いから悔しいけど、俺は部屋の中に扉を引くタイプ...内開きっていうんだっけか?俺が会いたくない人が来たが、そいつによって閉めれなかったがそいつの後ろから誰かに押されたのか部屋に倒れこんで来た。そして押した人物を見ると

「ごめんなさい、足が躓いて押しちゃったのだけれど大丈夫?」

後ろから押したのはレヴィアだった。確かにゴンッて音がなったから一応確認するか

「生きてる?それとも逝ったか?大丈夫か~?」
「......」
「...返事がない、ただの屍のようだ」
「勝手に人を殺すな小僧」
「ちっ、生きてやがったか。それよりもお二方は何か用事があったんじゃないのか?」

二人は後ろ向きになり小声でジャンケンをして、レヴィアが勝った

「じゃあ私からね、付与術を教えれる講師を探してるんだけど誰か知らない?」
「それに関しては妾に1つあてがあるぞ。朱雀も知っとるやつだしのう」
「...起こすつもりか?若干ヤンデレ気質があるから苦手なんだけど」
「それはそうじゃけど、お主の妻なのだから我慢したらどうじゃ?」
「いやお前、触れたら死ぬ魔法持っt「えっ、あなた結婚してたの?嘘でしょ、ねぇ嘘だと言ってよ!」うっさい!とりあえず俺はまだ起こしたくはないんだけど」
「いやもう治療は終わってるんだしさっさと行かないと後が恐いぞ~?まぁ、嫌だと言っても連れてくというのが先方との約束での」

そしてそいつは俺の背中とレヴィアの右手を掴むと

エクスプローラ

転移魔法を発動させた。



?????

光もささないどこか地底の奥底に七色の光が輝く。すぐさま光は消えたが、余韻が残っているのか三人ほど姿が確認できる。完璧に暗くなる前に炎が浮かび上がる

光輝く炎ライトフレアをとりあえず展開させたが、なぜレヴィアを連れてきたのか教えてもらおうか?」
「別によかろうて、それよりも先方が早く会いとうて鼓動がここまで聞こえるわ。さっさと行ってこい。あぁ、それとこやつも連れてくといい」

そんな軽い感じでレヴィアを投げ渡してきた。ちなみにさっきから何も言わないのは気絶してるからである。
しっかりと背中に背負うと棺前まで行き、右の手のひらを棺の紋様のところにかざす。
小さくピキッという音が聞こえたかと思うとビキビキと亀裂がはしり、最後にはパリーンという音とともに棺が破裂する。周りに飛び散った破片は灰となり、消滅した。
棺の中には、蒼い髪の見た目10代後半の見目麗しい女性が現れる。その女性が口を開く

「久しぶりだね朱雀、その背中に背負っているのはレヴィアかな?」
「よく分かったな、あれから60年くらいたってるのに」
「我が子のことはよく知ってるわ。そもそも、嫉妬のスキルをとったあたりから目覚めてはいたもの」

レヴィアが嫉妬のスキルをとったのは約50年ほど前だから、精神年齢は75歳くらいか?そんなことを考えていると

「ねぇ、朱雀だから別にいいけど女性に対して年齢とか考えるのは止めたほうがいいよ。朱雀は結構顔にでてるから」
「まじか...ちょっくら表情筋を自由に操れるスキル取得してくる」
「馬鹿なこと言ってないでさっさと行きましょう?どうせあの人も来てるんだろうし」
「本当お前には何も隠し事ができないな」

そう言うと彼女は嬉しそうにこちらの顔を向き

「そりゃあなたの奥さんですもの、ちょっとばかし来るのが遅かったみたいだけどね」
「...ダブルチョコレートトッピングましましDX1輪の華を添えて作るから許してくれない?」
「別にいいけど、私サノ○ウィッチの○地さんじゃないからミニサイズでね」
「そのネタは危険だから言うな、確かにあのラーメン?はやべぇとは思ったけど」

もしここでレヴィアが目覚めていればこう言うだろう。違うそこじゃない、なぜ知ってるのかの部分をつっこんで!みたいな感じで言うのだろうがいまだに起きない。...まぁ、ひとまずあいつに話しかけてさっさと生徒達のところに帰るとしますかね

「ん?ようやく帰って来よったか、お主等は違うとこで用事があるのであろう?よかったら送ってってもよいぞ?」
「「いえ、結構ですのでどうぞお帰りください」」
「二人揃って言われると妾の心がパリーンって逝きそうなんじゃが」
「はいはい、そのうちなんか持っていきますんで、その豆腐よりも柔らかい心を直してください」

やや半泣きになりながらもそいつはエクスプローラを発動させる。



「さてと、あの方は帰っていただいて砂浜へと戻ってきたはいいが...これどういう状況かなレヴィア?」

生徒たちのいる砂浜に帰ってきたら四足歩行をして、ホモォと喋ってる軍団がいた。

「さぁ?私が出かけたあとは全てヴァサゴに丸投げしたから」
「いやそうは言っても何でホモォが大量生産されてるの?俺のクラスの男子生徒は全員ホモォだったの?もう全員ホモォでしか会話してないよ?」
「はぁ、《白昼夢》スキル発動」

説明しよう。白昼夢とは何かを、自分が何か行動してたとしても全てが夢の中での出来事となる。白夢の大罪はこれを昇華させたものである。

「「「「ホモォ、ホモォ、ホモ...俺たちは何してたんだ?」」」」
「あっ、生き返った?それとも帰ってきた?まぁ、どっちでもいいか。おらお前ら新しい訓練の時間だとっとと準備しろよ」

ホモォの悪夢から解放したといえるのか謎だが、とりあえずこれで生徒達は普通へと戻ってきた。そんなことを考えていると

「じゃ妾は先に帰るとするかの」

年齢不詳の性別中性が喋ってきた。それよりも

「えっ?お前いたの?自己紹介すらしてないのに?というか帰ったんじゃないの?」
「うぐっ、妾とて自己紹介をしようとは思っておったが、そんなことをする雰囲気じゃなかろう?そして妾がいたら駄目なのか?」
「まぁ、確かにそんな雰囲気じゃないなからしにくいというのもわかるが...転移魔法で帰ると思うが気をつけて帰れよ」
「わかっとるわ、いつまでも老人扱いするんじゃないわ。それとスルーするでないわ!」

そう言い返すと、そいつは転移魔法を発動させ帰ってった。
...そういえば、ジャックとチェックはどこに行った?そして、俺の愛しのマイリトルシスターはどこへ?
そんなことを考えながら辺りを見回していると

「あら、あなた可愛いわね。お名前はなんていうの?」
「私はね、朱雀さんの妹の白だよ。よろしくねお姉さん」

そんな会話が聞こえてきた。...いや、うんやましいことは何もしてないから大丈夫だとは思うけど念のために完璧なる隠れ方コンスーマートスハインドを使って、勇者達の後ろへと隠れる。そして、向こうからは完璧にわからない位置で

「そっかぁ、白ちゃんって言うんだいい名前だね。私はね、アイラって言うのよろしくね白ちゃん」
「うん、よろしくねお姉さん。あっ、そういえばこれあげる」
「おっ、これは...たこ焼きだね、白ちゃんが作ったの?」
「そうだよ、隣で朱雀さんがやり方を教えてくれたからよくできたんだ」
「へぇ~すごいね。ありがとうね白ちゃん。お姉さんはこれから少しお話するから後で食べるね」
「わかった。じゃ~ね~お姉さん」

可愛らしく笑顔でアイラに手をふる白、そしてアイラはまるでこちらの位置がわかるかのようにまっすぐ俺の元へと来る。...ちょっと移動してみたらそちらへと方向転換した。
転移して、逃げようか迷ってるとアイラは広範囲のデバフを俺の周りに・・・付与した。体が重いことから《付与レベル3鈍重》を使用しているとわかるが、勇者達が大の字で寝そべるほどの威力だ。そしてこれが事の顛末だ。だから、今ここで誤解していたかもしれない人に言おう。もはや戦ってすらいないのだ。

「あっ、さすが朱雀だね最大威力の鈍重なのに普通に立ってられるなんて、さすが私の旦那だわ」
「...なぜわかったのか参考までに聞いてもよろしくて?」
「そりゃ私の超高度な索敵(朱雀限定)に無理は無いからね」
「それは旦那として嬉しい限りだね。そのままちょっとしたヤンデレ気質も直してくれたらなお嬉しいんだがね」
「それはそうと、私のいない間にずいぶん可愛らしい子どもを連れるようになったのね、...久しぶりに消したくなったわ」
「お、落ち着け?別にやましいことはしてないし、色々と事情がね?あったからね?」
「それはそれ、これはこれ。ねぇ、朱雀?久しぶりによく話し合いましょ?戦いましょ?
「...さらば!」
「待ちなさい!」



「行け!氷河の騎士団フロストナイツそして、付与強刃+付与疾風+付与頑健+範囲指定x~~~、y~~~、z~~~。続いて、氷河の創生フロストクリエイト1番から4番まで装填、5番から8番は発艦用意、放て!」

ふむ、まず近接要員で氷で創った騎士団に付与をして、遠距離から大砲と艦載機で攻撃する...訳がわからないよ。
1人だけ時代というか次元というか、世界錯誤してない?本来この世界には大砲はまだしも、艦載機はないよ?そのうち、宇○戦艦○和でも生み出すの?ひとまず避けねば俺は殺されるけど、転移が封じられてるし体が重いから動けねぇけど壁創らないとヤバい

「1が創りだすは壁、2が創りだすは突風、3が創りだすは重力、1、2、3が混ざりあい、創るは拒絶する障壁クラウストラ・ネガレ

まず1で騎士団を止め、2で大砲と艦載機の動きを止め、3で騎士団もろとも破壊するという即興魔法。我ながら良くできたもんだと自画自賛しながら思うけど、あいつどこn

その手から奪うは命アウフィラット・デ・マヌ・ビテ

アイラは右手を突き出し俺の体にあたるとそこから生命(HP)を吸い始めるが、...吸いとってる場所が悪い

「あの~アイラさん?何故そこから吸いとってるのでしょうか?」
「さぁ、特に深い意味は無いわね」

場所を言うと心臓辺りだ。確かに深い意味はないと思うが減りが速すぎる。そんなことを考えてると左手を丹田触れられる。
そして、更に減る速度が速くなる。

「強くなったな、魔法の発動も威力も」
「そりゃ旦那が神ですし?これぐらいできなかったら奥さんって名乗れませんから」
「...」
「あら?嬉しくないのかしら?」

そう言うとアイラは更に速度を上げる。

「いや、嬉しいは嬉しいがこれなら次の段階にいっても大丈夫だなと思ったからな」
「...次の段階?」
「とりあえず、『空絶』そして『螺風ラバー』」

一定時間全てを無効果する『空絶』相手を吹き飛ばす『螺風』その2つを受けたアイラは小さく舌打ちをする。
素早く自分に鈍重をかけ、耐える。風が消え次第攻撃にうつると考えていたが、一向に消えない。それに先ほどから風が熱くなってきている。このままだと水分が抜けると考え、周りの温度を適温に変える『風水膜』発動して、前に進む。

『さすがは我の妻である。いとも簡単に熱風の試練を突破し、炎熱宮へとたどり着いた』
『ソナタには我の分身体であるこやつと戦ってもらう』
『いかなる方法でも構わんこやつを降してみせよ』
『この炎熱宮は外とは時間軸が違うから安心して戦うがよい』

そんなことをテレパシーで言ってきたが、言われた本人に言わせれば「マジかよ」な気分である。



一方その頃巻き添えをくらっていた勇者一行は結界の外に出されて倒れていたところをジャックが特製気付け薬を飲ますと一度は目を覚ましたがすぐに気絶する。

「おかしいな~?前回飲ましたら1発で回復したんだけど...白ちゃんのとこまで連れていきますかね」

簡単に箱を作るとそこに勇者達をいれ持ち上げる。

「うわ、案外重いのな。とりあえず探すか」



「これは難易度アンノウンですね」
『むっ、正解である。これにて試練を終了とする。特典として喋る朱雀人形をやろう』

神獣化した朱雀と人間朱雀の2つをもらう

「案外楽に攻略できて助かったわね」
『それでは最後に我と戦ってもらおう』
「...楽にとか言わなきゃよかった」
『というのは冗談だ。さすがに神への1歩を踏み出せてない人間に勝負とはいささか不平等がすぎるというものよ』

彼女の種族としてはまだ、人間?という表記なのでちょっとした仙人候補というかんじなので神に挑むにはまだ早いと判断する。

『それよりもそろそろ現界としようぜ。分体がダブルチョコレートトッピングましましDX1輪の華を添えてミニ...略してダトマDXミニ作ってるから食いに行こうぜ」

いつの間にか人間へと擬態して、神域結界を消そうとする朱雀を見てアイラは

「...そうね、久しぶりに食べましょうか。腕は落ちてないんでしょうね?」
「当たり前よ、祝日のときにちょっとした出店開いて繁盛するくらいにはなってるぜ!」

そういいながら朱雀はアイラの肩に手を回しながら神域結界の外に出る。
肩を組まれたアイラはとても幸せそうな顔をしていた。



「というのが中でおきてたことですね。奥さん一筋ってのは良いことだと思いますけどこの惨状を見るとねぇ、どう思う霞?」
「どう思うもないよ、神話生物に変身するとは誰も思いつかないと思うよ。急に1D/10または1D/100のSAN値減少を食らったようなものだもの」

神獣化した朱雀を視たものたちは発狂または気絶をしていた。
直視をしなかった霞、志織。そしてその場にいなかった白、レヴィア、ジャック、転生者4名は生きていた。



皆さん、お久しぶりです。狗井 ケモケモです。ながらくお待たせしました。
月1投稿には戻せないですが、こういう風にたまに投稿するだけの時間はとれるようになったので(不定期ですが)投稿を再開します。
気づいたらお気に入り登録30名越えていたので嬉しく思っております。
まだまだランキングに載るには遠いですが頑張っていきたいと思っております。
さてと、今回はここまでにして毎度恒例の次回予告っぽいものをします。
朱雀の嫁アイラが突如あらわれ周りは大混乱に陥った!色んな女子から人気を集めている朱雀に男子生徒からの嫉妬が!
次回「朱雀さん、背後にはきをつけてね?」

今年は色々とありましたが、来年もまたお会いしましょう。それでは良いお年をここから祈っております。   
それではバイバイ(*・x・)ノ~~~♪

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