黒衣の虹姫
Ep25
「ねぇ、どうしてもダメなの?」
「うん、やっぱり一人の方が気楽だから。ごめんね」
(まぁ、理由はそれだけじゃ無いんだけどね)
リリー、リーフィアと共にドリアードを討伐した翌日、リリーが「このままティアとパーティーを組みたい」と言ってきたのだが冒険者ランクを上げるために一度王都に戻ることを告げたのだ。
「ティアレスさんにはティアレスさんの事情があるんだよ、お姉ちゃん」
「うーん、分かった。いいパーティーだと思ったんだけどな~」
  そう言って残念そうな表情のリリー。
「じゃあ、今度会ったらまたパーティーを組んで攻略したりしようよ」
「ホント⁉なら、今度会うときにはもっと強くなってティアレスに追い付いているようにするから!」
「うん、楽しみにしてるね」
  ティアの提案に笑顔で返すリリー。
「私もティアレスさんの非常識に驚かない様にしますね」
「ちょっと、それは酷くない⁉」
「こんにちは、サリーさん」
「あ、ティアさん」
  二人と別れ、王都に戻って来たティアは、『不死鳥の止まり木』で部屋を確保した後、冒険者ギルドに向かった。
 
「数日ぶりですね、迷宮に挑んでたんですか?」
「はい、取り敢えず第15階層まで攻略したので一度戻って来ました」
「そうなんですか。たった数日でそこまで攻略するなんて、やっぱりティアさんは凄いですね」
  ティアの発言は明らかに常識から外れているのだが驚く事無く会話するサリー。それが慣れたからなのか驚く事をやめたからなのかは本人しか知らない。
「それで、今日はどんな用事ですか?依頼ですか?」
「いえ、依頼は明日からにします」
  そう言って、ティアはギルドを後にした。
「さて、依頼を受けに行きますか」
  昨日受けなかった分の依頼もこなそうと思い、早めにギルドに向かった。
「おはようございます、サリーさん。依頼を受けに来ました」
「おはようございます、ティアさん。依頼の前に少しいいですか?」
  何だろう?と思い、サリーの話に耳を傾けるティア。
「えっとですね、イズナさんっていますよね。SSSランク冒険者の」
「はい、初めてここに来たときに助けてもらいましたから」
「そのイズナさんがティアさんに用があるらしくて……」
 ( SSSランクの人が私に用がある?何故?)
  そんな事を考えていると不意に後ろから声が掛かった。
「やはりギルドに来たか、今までどこに居たのやら」
  振り向くと、そこにはSSSランク冒険者、『傾国』のイズナ本人がそこに立っていた。
「うん、やっぱり一人の方が気楽だから。ごめんね」
(まぁ、理由はそれだけじゃ無いんだけどね)
リリー、リーフィアと共にドリアードを討伐した翌日、リリーが「このままティアとパーティーを組みたい」と言ってきたのだが冒険者ランクを上げるために一度王都に戻ることを告げたのだ。
「ティアレスさんにはティアレスさんの事情があるんだよ、お姉ちゃん」
「うーん、分かった。いいパーティーだと思ったんだけどな~」
  そう言って残念そうな表情のリリー。
「じゃあ、今度会ったらまたパーティーを組んで攻略したりしようよ」
「ホント⁉なら、今度会うときにはもっと強くなってティアレスに追い付いているようにするから!」
「うん、楽しみにしてるね」
  ティアの提案に笑顔で返すリリー。
「私もティアレスさんの非常識に驚かない様にしますね」
「ちょっと、それは酷くない⁉」
「こんにちは、サリーさん」
「あ、ティアさん」
  二人と別れ、王都に戻って来たティアは、『不死鳥の止まり木』で部屋を確保した後、冒険者ギルドに向かった。
 
「数日ぶりですね、迷宮に挑んでたんですか?」
「はい、取り敢えず第15階層まで攻略したので一度戻って来ました」
「そうなんですか。たった数日でそこまで攻略するなんて、やっぱりティアさんは凄いですね」
  ティアの発言は明らかに常識から外れているのだが驚く事無く会話するサリー。それが慣れたからなのか驚く事をやめたからなのかは本人しか知らない。
「それで、今日はどんな用事ですか?依頼ですか?」
「いえ、依頼は明日からにします」
  そう言って、ティアはギルドを後にした。
「さて、依頼を受けに行きますか」
  昨日受けなかった分の依頼もこなそうと思い、早めにギルドに向かった。
「おはようございます、サリーさん。依頼を受けに来ました」
「おはようございます、ティアさん。依頼の前に少しいいですか?」
  何だろう?と思い、サリーの話に耳を傾けるティア。
「えっとですね、イズナさんっていますよね。SSSランク冒険者の」
「はい、初めてここに来たときに助けてもらいましたから」
「そのイズナさんがティアさんに用があるらしくて……」
 ( SSSランクの人が私に用がある?何故?)
  そんな事を考えていると不意に後ろから声が掛かった。
「やはりギルドに来たか、今までどこに居たのやら」
  振り向くと、そこにはSSSランク冒険者、『傾国』のイズナ本人がそこに立っていた。
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