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黒衣の虹姫

陸奥ユウト

Ep19

迷宮攻略2日目

  ティアとウォルスは、昨日到達した第6階層を進んでいた。出現する魔物の種類は第5階層までとは変わり、ポイズンスライムやビックスパイダー、コボルトなどが現れるようになった。

  ……が、それでもDランクやEランク程度の強さなので、まるでティアの相手にならず、倒してはウォルスが食べるということを繰り返していた。









  そして現在、第8階層───

「うーん、まだ浅いからか宝箱みたいなものは見つかんないね」

『魔力感知』を使用し、辺りを警戒しながら進んでいると近づいて来る反応が3つあった。

「魔力感知に反応有り、次は何だろう、蜘蛛かな?コボルトかな?」

反応の正体が目視できるほどの距離になり、目を凝らして見えたものは──

「「「キィィィィィ」」」ブーン

体長50cmほどの蜂の魔物『ニードルビー』だった。

「…………ひ、ひゃあぁぁぁぁ」

  正体が蜂だと分かった瞬間、ティアは今までに無いくらい大きな悲鳴を上げた。

  ──そう、ティアは蜂が大の苦手である。それこそ普通サイズの蜂でも見つけた瞬間に震えだす程に。

「「「キィィィィィ」」」

「こっち来るなあぁぁーーー。『炎の波ブレイズウェーブーー‼』」

  襲い掛かってくる蜂に向かい、全力で炎魔法を放ったティア。3匹の蜂を炎で飲み込んだが、威力を抑えなかったため、跡形も無く焼き焦げた。

「はぁ、はぁ、はぁ。まさか蜂の魔物が出てくるなんて……。そりゃそうか、蜘蛛の魔物がいるんだから蜂の魔物もいるよね」

  その後、10階層まで全速力で下って行った。その途中に出逢ったニードルビーは氷付けにしてからウォルスに与えたという。







「やっと着いたよ、ボスの部屋。もう蜂は嫌だ、早く帰りたい」

  そして、ボス部屋の扉を開けるとそこには……

「ギィィィィィ」
「「「「「キィィィィィィィィ」」」」」ブーーン

  30匹程のニードルビーと、二回り程大きな蜂が部屋の中を飛んでいた。



名前:(無し)
種族:クイーンニードルビー
性別:メス
スキル
風魔法3
毒魔法3

飛行4

ユニークスキル
女王の威厳



女王の威厳
種族名からクイーンを抜いた種族の魔物を配下にし、操る事が出来る。また、操る魔物を強化する。


「…………」

  部屋の中にいる大量の蜂を見ても、何の反応も示さないティア。両手を蜂の大群に向け、魔法を行使する。

雷撃の渦ボルテックストリーム

「「「「「「ギィィィィィィ‼⁉」」」」」」

  広範囲の雷を放たれたニードルビーは一匹残らず絶命し、地に落ちた。生き残っていたクイーンは二撃目の追い打ちをくらった。
「さて、倒したはいいけど…………この量を一気に食べるのはウォルスでも時間が掛かりそうだし、嫌だけど収納して持って帰るかな」


  倒した31匹の蜂を全て回収して転移結晶で宿屋に帰った。

──因みにニードルビーからは『飛行』が、クイーンニードルビーからは『毒魔法』が習得出来ていた。

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