Endless・Magic〜終焉に近づく魔法はやがて永遠に終わらない悲劇の幕開けなのかもしれない

水定ユウ

EX. SpendAfterSchool

今日の放課後はたまたま連太郎と倉間さんと帰るのだった。そこで一つ疑問に思った事があったので、僕は鞍馬さんに聞いてみた。

 「ところで鞍馬さんはどこで寝泊まりしてるの?」
 「私は、鞍馬忠則と言う方の家でお世話になっています。私はこの今まで眠っていたのですが、それを起こしてくださったのが鞍馬忠則ささんだったのです」
 
 如何やら鞍馬さんはその鞍馬忠・・則って何処かで聞いた事があったような、なかったようなと悩んでいると隣にいた連太郎が口を開いた。

 「鞍馬忠則って確か日本にある遺跡研究の第一人者で「一級魔工師」じゃなかったか?」
 「その通りです。そこで私が少しかつての出来事を教えた所凄く感謝され居候させていただくことになったのです。二人とも知っているかもしれませんが、少し前に学会で取り上げられた「応用魔法機構定式」を編み出しました」
 「「応用魔法定式」?」
 「聞いたことあるよ、確か機械のパーツ一つ一つに簡単な魔法を組み合わせて行って最終的に強力な魔法兵器を作り出す技術だったよね」

 この世界にとって「魔法」とはあまり馴染みがなく徐々に薄れて入っているものの、「魔工」と呼ばれる「魔法」と「機械」の併用によってその存在は若干ながら回復はしている。しかし肝心の「魔法」については解明が遅れ資料もあまりないため簡単なもののみが一部の人間、具体的には「一級魔工師」やそれを目指す者などにのみ知れ渡っているのだ。

 「その通りです。しかし訂正するのであれば兵器を作るのではなく、肉体の損傷などの病を補うために作られるのが目的です」
 「成る程な、そう考えると凄えな鞍馬」

 連太郎も関心の意を示した所で少し小腹が空いてきた。今日はお昼はあまり食べていなかったために二人に言って何処かのファストフード店によって食べる事となった。

 「で、何で牛丼なの?」
 「俺は牛丼が食いたかったからな」
 「まっ、僕は別にいいけど。所で鞍馬さんはこうゆうの食べるの?」
 
 僕は少し疑問に思ったので聞いてみた。何故なら、鞍馬さんは人間ではないから如何やって動いているのかまるで分からないからだ。

 「はい、食べない事はないです。私の行動に必要なエネルギーに必要なものは食事ですから。食事をとりその時に得られる栄要素を分解し行動するためのエネルギー源とするのです」
 「凄いね、鞍馬さんを造った人って」
 「はい!」

 そんな話をしていると目の前に頼んでいた牛丼が置かれた。僕らは並を頼んだので見るからには変わらない。しかし、鞍馬さんはその牛丼の上に飛んと大量の紅生姜を乗せて行った。その量から見るに牛丼が隠れてしまいそうだった。

 「鞍馬さんこんなに紅生姜乗せるんですか?」
 「はい、得られるものは何でも取り込みエネルギーへと転換しないといけませんから」
 「はぁ、そうですか」

 僕は少し呆れてしまったが、取り敢えず美味しく頂いたのだった。

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