Endless・Magic〜終焉に近づく魔法はやがて永遠に終わらない悲劇の幕開けなのかもしれない
FirstMagic13
僕と連太郎はそれぞれが持つ「古代魔法具」の力を使い、魔法使いとなった。そして今、目の前にいるこの黒い存在に戦いを挑んでいる。
 「マジ凄えよ、体が軽りー」
 「連太郎、今は目の前にいる敵を倒すことが大切だよ。一歩間違えば僕らが死ぬんだから」
 連太郎は初めての変身だからか浮かれているが、僕は二度目だ。死の恐怖には十分晒された。しかし今は僕らがやるしかないのだ。皆んなを守るために。
 「じゃあ行くぜ!」
 連太郎は変身の媒体となっている銃「衝弾の銃」を腰のホルダーと思われる部分から抜き取り糸巻鱏の様な敵に照準を合わせ撃ち抜く。
 バン!と耳に始めは違和感の残る聞きなれない音が響き渡る。それが連鎖的に起こるためか少し頭が痛い。あの銃、「衝弾の銃」はその弾丸が「魔法」のためか光を帯びた形状でその威力は凄まじまじく、またリロードをせずともその弾丸が途絶えることはない。
 「やるね、連太郎!」
 「俺が時間を稼ぐから、黒江も攻撃してくれ」
 「分かった」
 そう言われたので、僕は容赦なく「魔法」を使う。頭の中でいかにして使うかを明確化しそしてその思いを「星刻の時計」へと伝える。そして腕を払う。
 すると予定通りの位置に僕の願った炎は浮かび上がる。その炎は見事に着弾し燃え広がる。しかしうまくコントロールをしたのか周りの木々には引火しない。
 普通であればこの炎を浴びた敵はその存在は燃え尽きてもいいのだろうが僕らの敵は違った。
 「嘘だろ。これでも倒れねえのかよ!」
 連太郎がそう叫ぶのには訳があった。僕が「魔法」で炎を発動されている間も打ち続けているのにもかかわらず、目の前の敵はとどまることを知らない。しかし完全に無事なわけではなく、どうやらあの尻尾の様なものを使い多少なりとも威力を殺し受けきっているようだ。全くと言っていいほどの嫌になる感覚。
 「ギギギ、人間、殺‥る」
 「喋りやがった!」
 連太郎の反応をよそに糸巻鱏型の黒の敵はその尻尾を強く地に打ち付け、砂を巻き上げ撹乱する。
 「くそ、逃げられる!」
 「いや、違う。「超加速時間軸」!」
 僕は咄嗟に「星刻の時計」の能力を使い、時間の加速を行う。すると周りの風景が極端に遅く進む、そして今さっき僕のいた位置にあの黒い存在はその尻尾をまるで鞭のようにしならせ叩きつけいた。もしも僕があの場にいたらと想像すると、ゾッとする。
 そしてやがて時は再び元に戻ると、僕は滑るようにして留まる。その速度についてこられなかったのか、糸巻鱏のような敵や、連太郎も何も喋らず驚愕の様子だった。そして、先ほどまで僕のいた位置を見直して再び僕の方へと向き合うと、
 「どうやったんだよ!黒江」
 「時を加速させて交わしたんだよ。それより、くるよ!」
 「うっ、つ」
 僕の声を聞き取り、咄嗟に躱す。その動きに体がついてこれなかったのか、少しかすれる。すると、連太郎は、
 「ぐああっ」
 悶絶するような強い痛みが襲う。その叫びを聞き取り駆け寄ろうとしたが、くるなと言わんばかりの抵抗で手を払っている。
 僕はその行動から相手の黒の存在の尻尾には何かしらの刃が付いているのかと思った。それは連太郎の受けた部分に本当に薄いが、光の跡が一閃されている。そのことから読み取った見解だ。
 「連太郎!」
 「黒江、こいつの動きは異常だぞ。お前の力でこいつを倒せ!」
 僕はそう言われた。この事からあいつの動きは確かに速いが対処としては僕の力を使うしかないのだと思った。しかしまだタイムラグがあるから使えない。そのため僕ができることはただ一つ。敵の注意を引きつける事だった。
 「マジ凄えよ、体が軽りー」
 「連太郎、今は目の前にいる敵を倒すことが大切だよ。一歩間違えば僕らが死ぬんだから」
 連太郎は初めての変身だからか浮かれているが、僕は二度目だ。死の恐怖には十分晒された。しかし今は僕らがやるしかないのだ。皆んなを守るために。
 「じゃあ行くぜ!」
 連太郎は変身の媒体となっている銃「衝弾の銃」を腰のホルダーと思われる部分から抜き取り糸巻鱏の様な敵に照準を合わせ撃ち抜く。
 バン!と耳に始めは違和感の残る聞きなれない音が響き渡る。それが連鎖的に起こるためか少し頭が痛い。あの銃、「衝弾の銃」はその弾丸が「魔法」のためか光を帯びた形状でその威力は凄まじまじく、またリロードをせずともその弾丸が途絶えることはない。
 「やるね、連太郎!」
 「俺が時間を稼ぐから、黒江も攻撃してくれ」
 「分かった」
 そう言われたので、僕は容赦なく「魔法」を使う。頭の中でいかにして使うかを明確化しそしてその思いを「星刻の時計」へと伝える。そして腕を払う。
 すると予定通りの位置に僕の願った炎は浮かび上がる。その炎は見事に着弾し燃え広がる。しかしうまくコントロールをしたのか周りの木々には引火しない。
 普通であればこの炎を浴びた敵はその存在は燃え尽きてもいいのだろうが僕らの敵は違った。
 「嘘だろ。これでも倒れねえのかよ!」
 連太郎がそう叫ぶのには訳があった。僕が「魔法」で炎を発動されている間も打ち続けているのにもかかわらず、目の前の敵はとどまることを知らない。しかし完全に無事なわけではなく、どうやらあの尻尾の様なものを使い多少なりとも威力を殺し受けきっているようだ。全くと言っていいほどの嫌になる感覚。
 「ギギギ、人間、殺‥る」
 「喋りやがった!」
 連太郎の反応をよそに糸巻鱏型の黒の敵はその尻尾を強く地に打ち付け、砂を巻き上げ撹乱する。
 「くそ、逃げられる!」
 「いや、違う。「超加速時間軸」!」
 僕は咄嗟に「星刻の時計」の能力を使い、時間の加速を行う。すると周りの風景が極端に遅く進む、そして今さっき僕のいた位置にあの黒い存在はその尻尾をまるで鞭のようにしならせ叩きつけいた。もしも僕があの場にいたらと想像すると、ゾッとする。
 そしてやがて時は再び元に戻ると、僕は滑るようにして留まる。その速度についてこられなかったのか、糸巻鱏のような敵や、連太郎も何も喋らず驚愕の様子だった。そして、先ほどまで僕のいた位置を見直して再び僕の方へと向き合うと、
 「どうやったんだよ!黒江」
 「時を加速させて交わしたんだよ。それより、くるよ!」
 「うっ、つ」
 僕の声を聞き取り、咄嗟に躱す。その動きに体がついてこれなかったのか、少しかすれる。すると、連太郎は、
 「ぐああっ」
 悶絶するような強い痛みが襲う。その叫びを聞き取り駆け寄ろうとしたが、くるなと言わんばかりの抵抗で手を払っている。
 僕はその行動から相手の黒の存在の尻尾には何かしらの刃が付いているのかと思った。それは連太郎の受けた部分に本当に薄いが、光の跡が一閃されている。そのことから読み取った見解だ。
 「連太郎!」
 「黒江、こいつの動きは異常だぞ。お前の力でこいつを倒せ!」
 僕はそう言われた。この事からあいつの動きは確かに速いが対処としては僕の力を使うしかないのだと思った。しかしまだタイムラグがあるから使えない。そのため僕ができることはただ一つ。敵の注意を引きつける事だった。
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