Endless・Magic〜終焉に近づく魔法はやがて永遠に終わらない悲劇の幕開けなのかもしれない
FirstMagic6.5
何が起きたのか分からなかった。突然目の前で消えた同級生。藤井黒江は「魔法」の力を持って消えた。
 その間はまるで世界が止まったかのようにゆっくりとなる。この私でさえ、動く事がままならなくなってしまう。
 「魔法」の一種。これが「星刻の時計」に選ばれた者の宿命なのか。あの「魔法」は他とは違う力がある。この私でさえその本質までは見切れていない。
 世界の記憶を持つ私でさえも。
 どれだけ進んだのかまるで分からない。永遠とも思われるときの中ではこんなたあいのない話には意味を持たないのかもしれない。それは「魔法」も同じ。
 久しぶりに人と話した。私に近づく者なの今まで数える程だ。だから私は眠っていた。最近になってあの男に起こされるまでは、静かだったのに。
 目の前にいる敵もその動きを止めている。意思持たぬ者などこの世のものであってはならない。否この世のものではないのかもしれない。それはたとえ固まった意思の中であっても如何価値にすぎない。
 「魔法」との契約には時間がかかる。これが「星刻の時計」でなければ世界の時間は如何なっていたことか。永遠に動き続けないのか、はたまた加速するのか、どちらにしても普通ではここまでの時間は考えられない。
 いやこれは私の感じる時間が早いだけなのかもしれない。
 唐突に突きつけられる現実と同じく時間も唐突に進む。意図しない出来事などまるでなかったかのように進む。その計りを託された物こそが私のいる理由。
 消えた同級生の帰還は唐突である。
 その姿はかつての魔法使い達と同じ姿に身を包んでいる。
 
 「星刻の時計」、それは時を統べし、可能性に満ち溢れた者の残した最高の「魔法」。世界に伝わる十三の最高の「魔法」のうちの一つ。
 その姿は黒に端には白によって装飾のつけられ綺麗なローブのようなマントを翻し、同じく黒に白と言った基本色に全身のベースが赤となった、鎧をまといし戦士。否魔法使いである。全身を重荷にならないすらっとした格好で押させ上げ、顔も鎧によって覆われその姿は見えない。腕には時計のようなものを身につけている。これが…
 「星刻の魔法使い」
 の力である。そして、
 「藤井黒江」
 の今の姿である。
 その間はまるで世界が止まったかのようにゆっくりとなる。この私でさえ、動く事がままならなくなってしまう。
 「魔法」の一種。これが「星刻の時計」に選ばれた者の宿命なのか。あの「魔法」は他とは違う力がある。この私でさえその本質までは見切れていない。
 世界の記憶を持つ私でさえも。
 どれだけ進んだのかまるで分からない。永遠とも思われるときの中ではこんなたあいのない話には意味を持たないのかもしれない。それは「魔法」も同じ。
 久しぶりに人と話した。私に近づく者なの今まで数える程だ。だから私は眠っていた。最近になってあの男に起こされるまでは、静かだったのに。
 目の前にいる敵もその動きを止めている。意思持たぬ者などこの世のものであってはならない。否この世のものではないのかもしれない。それはたとえ固まった意思の中であっても如何価値にすぎない。
 「魔法」との契約には時間がかかる。これが「星刻の時計」でなければ世界の時間は如何なっていたことか。永遠に動き続けないのか、はたまた加速するのか、どちらにしても普通ではここまでの時間は考えられない。
 いやこれは私の感じる時間が早いだけなのかもしれない。
 唐突に突きつけられる現実と同じく時間も唐突に進む。意図しない出来事などまるでなかったかのように進む。その計りを託された物こそが私のいる理由。
 消えた同級生の帰還は唐突である。
 その姿はかつての魔法使い達と同じ姿に身を包んでいる。
 
 「星刻の時計」、それは時を統べし、可能性に満ち溢れた者の残した最高の「魔法」。世界に伝わる十三の最高の「魔法」のうちの一つ。
 その姿は黒に端には白によって装飾のつけられ綺麗なローブのようなマントを翻し、同じく黒に白と言った基本色に全身のベースが赤となった、鎧をまといし戦士。否魔法使いである。全身を重荷にならないすらっとした格好で押させ上げ、顔も鎧によって覆われその姿は見えない。腕には時計のようなものを身につけている。これが…
 「星刻の魔法使い」
 の力である。そして、
 「藤井黒江」
 の今の姿である。
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