ふわっとした異世界の作り方
第25話:貨幣を設定しよう
ネット小説のファンタジー作品で使われる貨幣は金、銀、銅が基本といってもいいぐらいだと思います。
では、何故貨幣に金銀銅が使われるかというと、レアメタルであり、加熱加工が容易であることだと思われます。
また、発行した国が崩壊したとしても貴金属価値は亡くならないので鋳潰したり、金などの純度で価値を決めることができるからです。
ファンタジー作品で貨幣を設定するなら貨幣の名称か硬貨のデザイン、王が代替わりするたびに新しい貨幣を発行する設定なら、硬貨に刻まれた王の肖像画などで古銭としての価値も出てくるなど設定できると思います。
初期の貨幣制度は硬貨ではなく金銀の地金が扱われていました。地金だと計量して交換が面倒だったため数えやすくするために貨幣が生まれたそうです。
貨幣硬貨の表面に刻まれた数値が価値ではなく、貨幣に使われた金属の純度で価値が決まりました。
貨幣には二つのグループが生まれます。ひとつは発行時の貴金属の純度を変更せずに守り続ける良貨です。良貨は国際信用度が高く、その世界の主要通貨として扱われる可能性が高いです。
もう一つは悪貨。発行時より金銀の純度を下げて貨幣を大量生産する方法です。
一時的には儲かりますが国際信用を失って貨幣其の物の価値が下がり、悪貨自体が消えたり、発行した国がインフレやデフレに見舞われる可能性があります。
貨幣の製造に国際的な協定がない場合は各国各地が勝手に貨幣を製造するので交易地には貨幣の交換を商売にする両替商がいます。
両替商が主役の作品とか見たことないので、狙い目かも知れません。
国によっては自国で貨幣を発行せず、他国の貨幣を輸入した国もあります。日本なら戦国時代中国の貨幣を輸入して使っていましたが、中国の王朝が崩壊して輸入できなくなり、貨幣から米の物々交換に戻ったといわれています。
辺境や田舎の村などの場合、貨幣制度が浸透しておらず、貨幣をもらっても使えないなどの理由から物々交換が主流だったりします。
金銀銅ではなく作品オリジナルの金属貨幣、紙幣を出してもいいかもしれません。
ただし、紙幣を採用する際には、紙幣が通貨として安定した価値を持つことです。
まず、発行/管理する組織が紙幣の発行総額に見合った資産を保有していること、政策目標(物価安定、経済成長、雇用の改善、国際収支の改善、公共事業の調整等)に合わせて、通貨当局が国内の通貨流通量の増減を調整できるだけの影響力や権限を持っていること、最後に偽造が出来ない事が条件となります。
          
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