ふわっとした異世界の作り方
第11話:自然を設定しようその2
前の話では海でしたので、今回は島について設定してみましょう。
島というのは大陸から離れ、とじた環境と独自の生態系や文化や暮らしが発生しやすいです。
繁栄している島というのは交易の中心点として外部の人間によって開発されていたりします。入植者と島の原住民との対立や海上交通の発達や新航路の発見で興亡の影響を受けやすいのが島です。
島は土地が限られており、島だけで養える人間の数は少なく、島だけで独自の文明というのは生まれにくく、生まれても短命です。
実在した例題としてはイースター島です。イースター島はモアイ像という独自の文化を持ちましたが、人口爆発による過剰な森林伐採などで自然が破壊されて滅んだと言われています。
続いて河川。河川は内陸部が舞台の作品なら重要な要所となります。
人が生活に必要な水源として、移動に役立つ水路としても、そして歴史で習う様々な文明は川の近くで発展しました。
都市にリアリティをもたらしたいなら大きな川の近辺に設置するといいと思います。セーヌ川のパリ、テムズ川のロンドンなど、大都市と呼ばれる所は大きな川があります。
古代エジプトでは7月に吹く季節風からエチオペア高原に大雨が振り、ナイル川が広い範囲で氾濫します。
洪水や川の氾濫で被害を受けましたが、上流から肥沃土がもたらされる為古代エジプトの人々はこの氾濫を神の贈り物と捉えていました。
そこで古代エジプト人は氾濫期を正しく予測する為に世界最古の暦=シリウス暦を作ったといわれています。
また氾濫後の農地を分配する為に測量技術や幾何学などが研究されエジプト文明の基礎となった。このように河川は文明を生み出す種のひとつとなります。
河川は渡河が困難な大きな河川は土地と土地隔てて、移動を困難にするため河川を国境線として定めていました。
古代ローマではイタリア北部を流れるルビコン川は本国イタリアと属州ガリアとの境界線の役割を果たしていました。
賽は投げられたと言う言葉で有名なユリウス・カエサルはローマを改革する為に軍を率いてルビコン川を渡った。当時は川を渡るだけでも反逆行為とみなされたそうです。
いくつもの国境をまたぐ河川を国際河川と言います。この国際河川は国際紛争の火種となります。
例えば上流エリアの国が鉱山を開発して、鉱毒を国際河川に流したら? また水不足解消のためにダムを作れば最下流エリアは下手すると干上がるか流れが変わってしまうかもしれません。下流エリアの国が水を求めて上流エリアに攻め入る可能性が生まれますよね?
          
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