ふわっとした異世界の作り方

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

第5話:統治体制を設定してみよう



物語の舞台である街など生活圏を設定すれば次は統治体制です。
人が集まれば社会が形成され、主権者などが生まれ、国民が生まれ、自由と制限が生まれます。


国家を成り立たせるには領土、国民、主義です。


まず領土を決めなければ国と国と戦記物が作りにくいでしょう。
他にも領土が大きければ資源豊富で豊かな国、領土に海があれば漁業や貿易、大国に囲まれれば政治が不安定などイメージが広がります。
国境は中世ヨーロッパ時代などでは山、川、森を国境線のラインとして設定することがあります。
また、領土争いを避けるためにあえて意図的に国境が曖昧なままということもありえます。


国民も人種、年齢、男女比などを弄ればストーリーが生まれます。
人種なら人間とエルフやドワーフで法の保護が違うとか、侵略して得た土地なら侵略した側の住民が有利な法が存在するのか、融合させるために平等に扱っているのか、高年齢の住民が多ければ日本の高齢化問題みたいなお話も生まれるかもしれません。男女比に関しては男だけの国、女だけの国、江戸時代みたいに男が余って結婚するのに一苦労という社会問題も生まれるかもしれません。


主義はその国の政治、法律、軍事力、歴史、将来像などです。
政治は王政か民主か、誰が支配しているか、支配者は王が一般的ですが、王がいないなら法律、法律がないなら暴力が支配しているでしょう。
その国では王など主権者は民から慕われているか、圧政を強いているか、狂人的なカリスマで統一しているかなど、善政ならクーデターは起こりにくいし、圧政なら国民が不満を持っています。
法律でもいえることですが、どんな政策をしているかで国のイメージが変わります。
例えばくしゃみをしただけで死刑なんて法律があったら貴方はどう思います?
現代日本にいる人なら理不尽、圧政されていると思うでしょう。でも、異世界のその国の人達はそれを疑問に思わず法律として受け入れていたら? これが異世界の価値観と言うものです。
また、昨日まで善政を行っていた王がいきなりそんな事言い出したら? きっと何かがあったと人々は疑問に思うし、主人公によっては調査に乗り出すかもしれません。

コメント

コメントを書く

「エッセイ」の人気作品

書籍化作品