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チュー毒部!

蕺菜

プロローグ・洗礼



俺、茅野 唯斗はこれからの高校生活の運命を決める大事なイベントの真っ最中だ。

それは自己紹介!

これで大まかな人物像は決まってしまう。コミュ障に対しての洗礼だ。
だがしかし、俺は この日のためにちゃんと考えてきた!

「茅野 唯斗君、次どうぞ。」

「はい。」

先生の指名に返答し、教壇へ歩いて行くが、初対面の人達に注目されながら歩くというのは緊張するものだ。ここでコケて話題を作るという手もあるがさすがにそんな勇気は生憎持ちあわせていない。

教壇に立ち少し息を吸う。よし。

「茅野 唯斗です。人見知りですがよろしくお願いします。」

完璧。噛むことも無く、ごく普通の男子と思われたに違いない!
更に、人見知りという事を公言する事により、しばらくぼっちでいても「人見知りで友達作れないのかな?喋りかけよう」みたいな感じになるはずだ。たぶん!なんと完璧な策略!

ーーーーーーそしてコミュ障への洗礼「自己紹介」が終わりその後学校案内などをㅤㅤ ㅤ終え終礼が始まる。

終礼のときにプリントを配布するらしく配られたプリントを後ろへ送る。
そこに、高校生活に外してはならないものを思い出すものを見つける。
部活動一覧表の載っているプリントだ。
そういえば、自己紹介に気を取られてたけど部活も入りたいな。
部活に入って可愛い先輩と……などと妄想を膨らませつつ部活動一覧のプリントに目を通す。

野球部、サッカー部、剣道部、テニス部、空手部、、、茶道部、中毒部、演劇部……

……!?

中毒部!?なにそれ!?なんかこわい!っていうか部員いるの!?部員は……6人か……

割と多い!!

他の生徒もざわつき始めた。それもそのはずだ。中毒部なんてこの世に1つしかないだろうし。

そもそも部活名!もうちょっとオブラートに包んだ名前には出来なかったものなのか。疑問である。

でも、なんか気になるな。他に興味の湧く部活もないし。行ってみるか。

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