クライスラー

翠屋 光青

クライスラー二話

【クライスラー】二話

作者: 翠屋 光青

サブ:ウィーンの奇想曲



今日は五月五日子供の日だ。
子供の日も何もかも、なぜか学校に行きたくない。勉強が疲れたのだろうか。先生が苦手だったのだろうか。
みんなが怖いのだろうか。
その三つどれもが違う気がした。
そんな中なぜか1人で悩んで、頭がすごいもしゃもしゃするのだった。
考えても、思いつけず、学校に行く気はますますなくなった。そしてしばらくして1ヶ月ほどが経ち、ついに六月に、なった時学校に行きたくなくなり、学校をやすんだのだった。その時寂しかった僕は自分に気付かされたのだ。あれは、きっと恋という感情だということに、、、、

あまり休んじゃいけないと思ったものの、一回休んだら、そのまま次へ次へと休んでしまった。
それから一週間が立っていましった。
母が珍しく怒って僕を呼んだ。もちろん理由は学校を、休んだことだろう、すると母が、
「なんで休んでるの、まだ学校が始まったばっかでしょ。」
と泣きそうに僕に言ってきた、なんで泣きそうなのかは、なんとなくわかった気がした、きっと昔いじめられた過去を同じように中学生になってまた体験して欲しくないのであろう。そして母は、
「しっかり今日は学校に行くのよ、」
と言って綺麗に折りたたまれた制服を渡された。少しその制服は湿ってる気がした。そして、僕は学校へ行くことにした。
緊張した様子をできるだけ隠して、教室の、ドアを開けたそして僕は、
「おはようございます」
やはり少し声が震えている。
久しぶりに入った教室はみんなからの目線がすごくきになった。
しかしそんな暗い中でティンカーベルの様な、前の席の杉乃さんは輝いていた。僕にはそう見えたのであった。
そんなことを考えていたら、二時間目が終わっていた。一時間目もノートをうつさなかったので少し怒られないか不安になった。三時間目は、理科だ。一番と言っていいほど苦手な教科だ。
僕の得意教科は複雑で数学と英語が得意で、逆に苦手な教科は、理科と社会と国語である。ということは、理系にも文系にも向いていないということだ。自分で言って悲しくなる。と思いながら。理科室へ向かった、理科室は、教室より広く席も離れていてノートをとらないなどしたら、すぐにバレて怒られてしまうのだろう。なので僕は、三時間目は、真剣に授業を受けることにした。そんな感じで理科、そして四時間目の技術が終わった。
そして、今日は六月七日だ。
僕は二ヶ月に一回特別な用事がある。
なので、そう言って教室から退室し、外へ出て母が迎えにきてくれた。母は朝とは雰囲気が変わって元気そうになっていた。少し安心した。そして、母は、
「ありがとうございした、では今日は用事があるので少し早く帰らせていただきます、」
と言って、車まで足を運ばせ先生に手を振りながら車を走らせた。
用事と言って軽いものに見せたが、親しか知らないそんな重い用事だった、それを聞いたらきっと先生は、思いもよらないのであろう。

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