キチガイ決闘!!

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道路は安全な速度で走りましょう

俺の目覚めはとにかく悪い。
どのくらい悪いかって言うと、鼻をかんだティッシュを投げて、ゴミ箱に入らなかった時ぐらい悪い。

「お兄ちゃ~ん、気色悪い自分語りはその辺にして起きなさーい」

コイツは俺の妹。今年で小6になる。今日はどうやら機嫌が良いようだ。

「そして見た目は素敵に無敵にナイスバディの美少女だよね」

うん、少し黙ろうか。ていうか人の思考に入ってくんじゃねーよ!
後、そんな美少女ってほどでもねーだろ。

「ふ~ん。お母さんにお兄ちゃんがサボろうとしてるって言おうかな~」

「わかったわかった!すまん!今起きるから!」
この間、学校サボって散々ゲームしてたのがばれて、こっぴどく怒られたばかりなのである。

「おはよ~」
と、眠気たっぷりの挨拶を母親にした後、洗面所でガサツに歯と顔を洗った。

その後、部屋で制服に着替え
「何か良いことねーかなー」
などとぼやきながら、学校に行く用意を済ませ

リビングのテーブルに着いた。
「いただきまーす」
と言いながら、スクランブルエッグをパンに乗せ
更にその上からケチャップをかけた。
これが俺流の朝ごはんである。

妹はパンをモソモソと食べていた。
「まだやってんの?その自分語り」

いやいやいやいや、俺別に口に出してねー…
「何いってんの?さっきから時々口に出てるし、顔になんかおもいっきり出てるし」

まじかぁぁぁぁ!!!超はずい!マジはずい!

「いってきまーふ」
と、妹は口を少しモゴモゴさせながら家を出た。

「あんた、早くいかないと学校に遅刻するんじゃないの?」

やっべぇ!しかも今日は始業式でいつもより早いんだった!

俺は口に残りのおかずやらパンやらをほお張り、急いで家を出た。ちなみに自転車通学である。

凄まじいスピードで坂をかけあがり、学校へ向かった。
春の暖かい…を通り越して、制服なんてものを着てるせいで、どっちかっていうと暑いと思いながらも、スピードは遅らせること無く学校へ自転車を走らせた。

「よし!間に合う!」
と、またボソボソと口に出しながら学校の門をくぐった。

しかしその瞬間、学校の異変に気付いた。

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